フワちゃん、人名で流行語大賞トップテン入り「意味わかんない、超名誉」 自身の流行語明かす
2020.12.01 16:05
views
今年流行した新語・流行語を決める「2020ユーキャン新語・流行語大賞」(「現代用語の基礎知識」選)が1日、都内で発表。トップテンに「フワちゃん」が選ばれ、YouTuber芸人のフワちゃんが出席した。
「フワちゃん」流行語大賞トップテン入り「意味わかんない」
これまでお笑い芸人のネタのフレーズなどが流行語大賞にノミネートされることはあったが、人名がトップテン入りすることは異例。表彰式後の囲み取材でも、フワちゃんは「本当意味わかんない!なんでフワちゃんだけ名前なんだろう?超嬉しい!でも私もフワちゃんって言葉が大好きだから、フワちゃんが大賞をとって超嬉しい。超名誉!」と大喜び。フワちゃん自身の流行語は「確実に“アンミカさん”!」と答え、「私ね、何か困ったらすぐアンミカさんの名前を出しちゃう。でもアンミカさんって言葉は最高。とっても勇気が出るしとっても幸せになる。みんなも何か困ったらアンミカさんって言ったほうがいいよ!それかフワちゃん!」と呼びかけていた。
<選考委員による解説>
カラフルなスポーツブラとミニスカートにお団子ヘアという特異なファッションで小動物のように行動し、自撮り棒撮影で誰とでも友だちになる。傍若無人ともいえる物怖じしないストレートな表現、自由な言動は、黒柳徹子や東京都の小池百合子都知事にまでタメ口で、「あたおか(頭がおかしい)」をキャッチフレーズにいまや、バラエティー番組をはじめとするテレビ番組に引っ張りだこ。上半期だけでも100番組以上に出演したそうだ。
YouTube発祥の新しいタイプ、まさに令和にふさわしい芸人といえる。彼女の快進撃は、お笑いの世界も大きく変えていきそうだ。「フワちゃんTV」は熱狂的なファンを獲得して、登録者数70万人を超えているという。個性を押し殺し、権威に忖度して顔色をうかがう人達が多い昨今、本音や本能で自分らしく生きるフワちゃんの姿は、何とも痛快なのだ。
2020年新語・流行語年間大賞は「3密」
今年の年間大賞は、厚生労働省などが呼びかけた新型コロナウイルスの感染防止を目的とする新概念・新習慣の「3密」に決定。小池百合子都知事が報道陣に対して発した「密です」も話題に。受賞者として、小池都知事がリモートで出席した。またトップテンには、Netflix配信の韓流ドラマ「愛の不時着」、「どうぶつの森」シリーズ最新版のNintendo Switch用ゲームソフト「あつ森(あつまれ どうぶつの森)」、劇場版が公開され社会現象となっている「鬼滅の刃」、ほか「アベノマスク」「オンライン○○」「GoToキャンペーン」「ソロキャンプ」が選ばれた。
表彰式にはフワちゃんのほか、「アベノマスク」で受賞した特定非営利活動法人サラダボウル代表理事・小松由美氏、「アマビエ」で受賞した妖怪研究家湯本豪一記念日本妖怪博物館(三次もののけミュージアム)名誉館長・湯本豪一氏、「オンライン○○」で受賞した株式会社東北新社取締役常務執行役員・大嶌諭氏、「鬼滅の刃」で受賞した株式会社集英社「週刊少年ジャンプ」編集長・中野博之氏、「ソロキャンプ」で受賞したヒロシらが出席した。
「2020ユーキャン新語・流行語大賞」トップテン
※五十音順<トップテン>
・愛の不時着
・あつ森(あつまれ どうぶつの森)
・アベノマスク
・アマビエ
・オンライン○○
・鬼滅の刃
・GoToキャンペーン
・3密
・ソロキャンプ
・フワちゃん
「新語・流行語大賞」
「新語・流行語大賞」は、令和元年12月1日から令和2年11月30日までに発生した様々な新語・流行語の中から、より軽妙に世相を衝いたもの、また強烈なインパクトで世上に喧伝されたものに対してその新語・流行語の発生源周辺の人物・団体を顕彰するもの。1984年に創始され、毎年12月初めに発表。「現代用語の基礎知識」収録の用語をベースに、自由国民社および大賞事務局がノミネート語を選出。選考委員会によってトップテン、年間大賞語が選ばれる。
選考委員会は、姜尚中(東京大学名誉教授)、金田一秀穂(杏林大学教授)、辛酸なめ子(漫画家・コラムニスト)、俵万智(歌人)、室井滋(女優・エッセイスト)、やくみつる(漫画家)、大塚陽子(「現代用語の基礎知識」編集長)で構成される。(modelpress編集部)
【Not Sponsored 記事】