<嵐会見全文/中編>20周年の嵐「宝物以外の何物でもない」 2021年から大野智は芸能活動休止、4人のメンバーは?
2019.01.28 01:05
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27日、嵐が、2020年12月31日をもってグループ活動を休止することを電撃発表。同日、大野智(38)、櫻井翔(37)、相葉雅紀(36)、二宮和也(35)、松本潤(35)のメンバー5人が都内にて会見を開いた。以下、約80分に及ぶ会見で行われた質疑応答の全文(中編)。
相葉:2020年以降ですか?そうですね…ただ今はどんな気持ちになるのかとか想像もつかないですし、今は決まっていることを決められた時間の中で精一杯やって、そのあとにどう思うかだとは思うんですけど、お休みするとかそういう予定はないですね、僕は。
松本:今までやってこれなかったことに新たなチャレンジができるタイミングになるかもしれませんし、そのタイミングで何か自分がチャレンジしたいと思うこと、具体的に今決まってるわけではないですけど、何か探してそれが見つかった際にはそういうことにチャレンジできるタイミングにもなるかなと僕は思っています。でも何より、2020年まで5人で、そしてファンのみんなと楽しい時間を過ごせるようにいろいろ考えるということが、今からすることかなと思っています。
櫻井:そうですね…、グループ活動をやっているので、当然その選択肢としては、1人休んでも2人休んでも嵐です、っていう選択肢だって当然あったわけなんですよね。だけど我々は、5人じゃないと嵐じゃない、5人じゃないと続けない、という選択肢をとった。それが2020年の12月31日までという期限を今日をもって発表させていただいたという中で、僕は嵐2020年の12月31日までのことしかもう頭になくて、その先自分がどうするのかっていうのは想像してないです、できていないんですよね。嵐のことで頭がいっぱいっていうそんな感じなんです。
二宮:僕も結構同じで、2021年からの1人でっていうところに関しては、うーん、正確に言うと何も考えてないです、うん。だから、2020年のケツのケツまで、5人で活動できるっていうのはものすごい幸せで喜びのことなので、まずはそれをちゃんとしっかり、応援してくださってる方々と共有しながら、1個でも1秒でも、多く長く思い出を作っていきたいなということしか今は考えていません。
― 嵐という冠の付いた番組がすごくあって、注目されている番組ですが、それも2020年の終わりには終了ということになるのですか?
松本:まだ直接スタッフの方とお話しさせていただいていないので、いつまでというのもわからないですし、僕らはまずはファンの皆様に発表させていただくという形を取らせていただいたので、今後スタッフの方たちときっちりお話しさせていただいた上で決まっていく話かなと思います。
― 嵐のことで頭がいっぱいというお話もありましたが、大きな決断をした今だからこそ思い出されるような嵐の楽曲というのはありますでしょうか。
二宮:難しいね。
櫻井:今何曲あるんだっけ?シングルで。
相葉:えー56。嵐のシングルは56枚です。
二宮:カップリングもあるわけだからね。
相葉:カップリングも入れたらもう何百っていっちゃいます。
松本:……考えてなかったね(笑)。
相葉:すみません(笑)。
櫻井:完全に抜け落ちてましたね。
― 何か思い出されるような楽曲であったり、イベントであったり。
二宮:でもなんか別にそれって多分、もしかしたら解散とかそういうときに思い出すものなのかなって、紐づけとしては。やっぱり僕らは1回止まらせていただくということなので、見ていただいている側と見てる側との温度差というか、明確なものがあれば良いんですけど、なんていうんだろう…だから平たく言うと「ない」という。
一同:(笑)。
櫻井:(笑)ありすぎる、ということですね!
相葉:良い意味でね(笑)。
二宮:あぁ、ありすぎるっていう、かなっていう感じがしますけどね。
― 先程、松本さんも休止したいという思いが前にあったとおっしゃっていましたが、5年前のテレビ番組で、大野さんと二宮さん、櫻井さん3人が嵐を辞めたいと思ったことがあるというような発言をなさっていたんですけれども、それは覚えていらっしゃいますでしょうか。
櫻井:デビュー当時の話ですよね。
二宮:デビュー当時のことだと思います。
松本:デビュー当時ってことじゃないですか?辞めたいと思ったというのは。
櫻井:嵐になった後には正確には一度もないです。結成当時の話だと思います。嵐が結成されるっていって、メンバーになるってなったときに、グループ活動をするとは思ってなかったので。ジャニーズJr.の一員としてやってきて、そんなことが起こり得るとは思ってなかったっていう。合ってる?
大野:デビュー当時、何もわからずデビューした感じだったので。
松本:大野さんがケータイの電源をオフったときの話ですよね?(笑)
大野:そうですそうです。デビュー前ね。
― 何度も何度も話し合いをするうちに絆が深まって、お互いの気持ちがわかったとおっしゃっていましたが、その中で、それぞれ誰のこんな言葉がすごく胸に染みた、感動した、涙が出そうになったということがあったら教えてください。
大野:個々というか、意見がまとまって、気持ちがまとまってというときの、笑顔で最後まで行こうっていう4人の思いと、あとは本当に個々で1人1人で会ったときに、発表させていただいている4人のコメントの中にも、そういう言葉が僕と2人で会ったときにそういう言葉ももらったというか、やっぱり個々の面も、4人が1人1人納得という形に持っていったという、何度もの話し合いのなかで、僕の中ではそれですね。なんというのかな、変に揉めることもなく、変にぶつかり合うこともなく、僕の思いも含め、5人で1番落ち着くところに持っていく、4人の思いだったりというのは、響いたというか、5人で嵐なんだな、っていうのをすごく感じました。
― それは言葉では何かおっしゃったんですか?
大野:いや、僕は言葉にはできませんでしたね、その、うーん何て言うのかな、ボロボロになっちゃいそうで。涙とともに。はい。
― 嵐の皆さんはファンに対してとても優しくて、アイドルとしても優等生すぎると思います。
櫻井:ありがとうございます(笑)。嬉しいですけど(笑)。
― 今回も休止に向けても2年間の猶予を設けたり、多くのファンに会えるライブツアーを計画したり、そして今もこの会見でも仲の良い絆を見せてくれて、その上で発表されたコメントでも、申し訳ないと言われると、どうして良いかわからないファンもいると思うんです。現段階でファンに対してわがままを言えるとしたら、こういうふうにして欲しいと言いたいことはありますか?松本さんの文章には楽しんで欲しいという言葉がありました。それは分かるのですが、ずっとファンのために走り続けてきた嵐だからこそ、逆にファンに期待すること(By日本テレビ青木源太アナウンサー)。
櫻井:熱量がすごいよ、やっぱり。ありがとう。
松本:今までも本当に楽しくやらせていただいて来ましたし、感謝しかないですよ。だって僕らのライブで言ったら、ファンの方、来てくださる方が買っていただかないと使えないペンライトを、皆さんがちゃんと買ってくださって、みんなで一個の絵を作ろうって言って…。買わないっていう選択肢もあると思うんですよ、その中で買っていただいて、みんなが買ってくれたからこそできる絵みたいなのもありますし、それが毎公演その景色が僕らは見られてるので、感謝しかないですよ。
櫻井:わがままを聞いてもらったシチュエーションは本当にたくさんあると思っていて、僕たちが初めてドーム公演をやる時に、もともとアリーナサイズの公演があったんですけども、それを結果的に振り返る形になって東京ドームでやらせていただいたんですね。そしたら当然大人になればわかりますけどスケジュールのことだってあるし、そりゃ近くで見てもらえるアリーナの方が良いと思った方だっているかもしれないけど、僕らのわがままを散々聞いてもらってきたので、青木さんの質問に答えるとしたら、これが最後のわがままじゃないですか?我々からの。
― 2019年のツアーもすでに発表されていますが、ファンは泣いていてもいいんですか?それとも笑顔に会いたいですか?
松本:それ僕ら決められないから(笑)。
二宮:もうすでに泣いてますからね、あなたの場合(笑)。
松本:そりゃもちろん楽しく過ごせたらなと僕らは思ってますけど、そりゃ皆さん思いも違うでしょうし、文章にも書かせていただきましたけど、僕らのこの決断を理解していただくのはもちろん時間のかかることだと思っているので、それは来てくれるだけで嬉しいですし、来てくださった中でどういうふうに僕らの曲を聴いて僕らのパフォーマンスを見てどう思うかは、お客様次第だと思ってますけどね。
― 最後に、櫻井さんにカメラに向かってメッセージをお願いしたいのですが、今勉強が全く手についていない若い方がいらっしゃると思います。今日は日曜日、明日から月曜日で学校が始まりますので、学生さんに向けてメッセージをいただいてもよろしいですか?
櫻井:私でよろしいんですか?
相葉:お願いします!
松本:それはもう代表して!
二宮:ご指名ですよね?
― 学生は勉強が本分だと私は思っております。
櫻井:私もそう思っております。
松本:僕らを代表してね?
櫻井:そうですね、青木さんからのオーダーですので。学生の皆さん、勉強も頑張ってください。私は、中学生の頃より芸能活動をし、仕事をしながら勉強を頑張ってまいりました。皆さんの番です。勉強、頑張りましょう!…何これ?
一同:(笑)
櫻井:ほらこうなるでしょ。
― ありがとうございました。
松本:こういうことですよね?
櫻井:こういうことでいいんですか?
― 十分でございます。ありがとうございます。
櫻井:いろんな配慮をありがとうございます。
― 2020年までというこの区切りの理由はなんですか?
櫻井:2つありまして、先程松本も言っていた通り、時間をかけてたくさんの方に感謝の気持ちを伝えていきたい、あと、先程もお話にありましたけれども、テレビ局、スポンサー、お世話になっているスタッフの方が数えきれないほどたくさんいらっしゃるので、その皆様に納得していただけるように説明、行動していきたいという時間ですね。
― 先のお仕事が決まっているから2020年というもあるのでしょうか。
櫻井:何も決まってない…誰か聞いてる?
相葉:ライブはね、発表されてるけど。
二宮:2019年ね。
松本:やりたいことはいっぱいありますけどね。
一同:うん。
― 何がやりたいですか?
松本:まずはコンサートツアーと同時に、20周年やってきたことをお祝いできる、みんなで楽しめるイベントみたいなのもやりたいですし、10周年のときにも出させてもらったんですけど、20周年をまとめたベストアルバムみたいなのも出せたらと思ってますし、ビデオクリップみたいなものも出したいですし、やりたいことばっかですね、はい。
― 大野さんはやりたいことありますか?
大野:この2年間でできるファンの皆さまへの感謝の気持ちを、ライブであったり、これからみんなで考えていこうかな、と思ってますね。
― 大野さんにとって、嵐ってなんですか?
大野:嵐。もう…言葉が難しいんですよね、これ。宝物以外の何物でもないというか、僕の人生に嵐っていうものが、本当に20年という人生の半分以上が嵐だったので、もう永遠に輝き続けてるものっていう。心の中でも。という思いですね。
― ジャニー(喜多川)さんには報告されたんですよね?どんな言葉を?
大野:ジャニーさんですね、僕が決められることでもないと思うし、これはみんなで決めていくものだと思うと。その中でこの20年という年月、本当によく頑張ってくれた、ありがとう、という言葉をいただきました。
― 現在コンサート公演をされていますが、このコンサートというのは皆さんの中でもう2020年までということが決まったあとでやっている、ファンの皆さんへの感謝の気持ちのコンサートなんでしょうか。
松本:それもあります。考え始めたときに、僕らの話し合いが着地していたわけではなかったと思います。ですが、これだけの本数をやらせていただくことになったのはそれも理由の1つです。でも、何より今まで毎年コンサートやらせていただく中で、毎年見られないファンの方たちがたくさんいるという現状がありましたので、20周年という区切りの年、お祝いできる年を、よりたくさんの方に見ていただきたいということで、なるべくたくさんの数をやりたいと言ったのが理由です。
― デビュー記念日の11月はコンサートの公演は入っていませんが、何か考えていらっしゃるのでしょうか。
松本:入ってないですね。うーん、何か出来たらいいですけどね。場所もそうですし、それこそたくさんの方に見ていただく形にしたいので、せっかく11月3日のデビュー日に限っては1日しかないですし、どこかでコンサートやるって言っても見れる人数は限られてしまうと思うので、よりたくさんの方と共有できる方法が何かとれたら良いなと思っています。できるかもしれないですし、できないかもしれませんが。
― 期待しています。
松本:頑張ります。
― 今回の発表のあとで、ツアーの構成が変わったりということはありますか?
松本:この発表を理由に変わることはありません。単純に自分たちのリリースだったりなにか多少なり変化することはあるかもしれませんが、それと言うよりは、この発表の後に続くツアーのことも考えて作っています。なので変わらないです。
― 今回のコンサートは5人ということをすごく意識させてくれる内容だったと思うのですが、これはあえて前に打ち出してきたのでしょうか。
松本:あえてというか、自然にそうなったという感じですかね。それが一番見せたかったということですかね。
嵐、2020年をもってグループ活動休止を電撃発表
嵐は、1999年9月15日に結成され、同年11月3日に「A・RA・SHI」でデビュー。今年結成20周年を迎える。ファンクラブサイトに動画でメッセージを投稿し、2020年12月31日をもってグループ活動を休止することを発表。動画では、リーダーの大野が「僕たち嵐はたくさんの話し合いを重ね、2020年12月31日をもって嵐としての活動を休止させて頂くことになりました」と報告。2017年6月中旬、ほか4人のメンバーに集まってもらい「自分の気持ち、想いを話しました。その内容は、2020年をもって自分の嵐の活動を終えたいと。嵐20周年、2020年という区切りで1度嵐をたたみ、5人それぞれの道を歩んでもいいのかなと。また、勝手ではありますが、何事にも縛られず自由な生活をしたいと自分の想いを伝えました」と自身の提案も振り返った。
その後、メンバーと話し合い、「2020年をもって嵐を休止させて頂く結論に至りました」とのこと。「2020年いっぱいまで走り抜きたいと思います」としている。(modelpress編集部)
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