引退発表の小室哲哉、数々の功績を残した“TK”のすごさ…trf・安室奈美恵・華原朋美プロデュースで90年代の音楽界を牽引<活動振り返り>
2018.01.19 15:42
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音楽家、音楽プロデューサー、作詞家、作曲家、編曲家、キーボーディスト、シンセサイザープログラマー、ミキシングエンジニア、DJなど幅広く活躍している小室哲哉(59)。これまで日本の音楽界を牽引し、数々の功績を残してきた小室が19日、都内にて行われた会見にて引退を決意したことを発表。ここでは、これまでの小室の活動を振り返る。
目次
小室哲哉、1984年にデビュー
1983年、宇都宮隆、木根尚登とTM NETWORK(のちのTMN)を結成、1984年「金曜日のライオン」でデビュー。同ユニットのリーダーとして、音楽的才能を開花させる。1986年、渡辺美里への提供曲「My Revolution」がヒットし、作曲家として注目を浴びた。1987年、TM NETWORK「GET WILD」が大ヒットし一躍人気ユニットに。「GET WILD」は昨年2017年4月に同曲だけのアルバム「GET WILD SONG MAFIA」をリリース。オリジナルの「Get Wild」からTM 30周年ファイナルの「Get Wild 2015(“30th FINAL” Version)」まで、新旧数々のバージョン「GET WILD」だけが36曲収録され、話題になったばかりだった。
trf、篠原涼子、安室奈美恵…小室哲哉がプロデュース
1993年にtrf(現TRF)を手がけたことがきっかけで、一気にプロデューサーとしてブレイク。以後、篠原涼子、安室奈美恵、華原朋美、H Jungle With t、そしてglobeなど、自身が手がけたアーティストが次々にミリオンヒットを飛ばし、「小室ファミリー」「TK」などのブームを巻き起こした。trf…小室ブームのきっかけ
trfは1993年2月にデビュー。「EZ DO DANCE」(1993年6月)、「寒い夜だから…」(1993年12月)などがヒット、さらに、「survival dAnce ~no no cry more~」(1994年5月)、「BOY MEETS GIRL」(1994年6月)、「CRAZY GONNA CRAZY」(1995年1月)などはミリオンを突破。小室ブームのきっかけともなり、現在のavexの礎を築いた。2012年、6月エクササイズDVD「EZ DO DANCERCIZE」を発売したことをきっかけに、再び注目を集めるようになった。
篠原涼子…「恋しさと せつなさと 心強さと」がロングヒット
1994年7月、小室プロデュースによる篠原涼子 with t.komuro名義でシングル「恋しさと せつなさと 心強さと」を発売。翌年にかけてロングヒットし、累計202.1万枚を売り上げ、ダブルミリオンを記録する大ヒットとなりブレイク。同年の「第36回日本レコード大賞」では優秀賞を受賞。「第45回NHK紅白歌合戦」にも出場していた。
安室奈美恵…日本を代表する歌姫に
小室は、3枚目シングル「Body Feels EXIT」(1995年10月)より安室をプロデュース。1996年7月にリリースしたアルバム「SWEET 19 BLUES」では、当時の史上最高記録となった初回出荷枚数305万枚という偉業も成し遂げる。「Don't wanna cry」でソロアーティスト史上最年少でレコード大賞もを受賞。1997年2月には結婚式の定番曲となったシングル「CAN YOU CELEBRATE?」がダブルミリオンを記録、この年、日本国内で最も売り上げたCDとなった。
華原朋美…新人時代に異例の快挙達成
1995年9月に「keep yourself alive」で歌手デビューを果たした華原。10月には、2枚目のシングル「I BELIEVE」を発売し、オリコン最高4位を記録。同曲で年末の新人賞を総なめにした。1996年3月、3枚目のシングル「I’m proud」を発売。同3月25日付で「I BELIEVE」がミリオンセラーを達成、新人としては異例の快挙となった。「I'm proud」も続いてミリオンセラーを記録、同曲で年間シングルチャート女性ソロアーティスト最高位の8位、年間カラオケリクエスト首位を獲得するなど、一躍トップアーティストの仲間入りを果たした。
H Jungle With t…「WOW WAR TONIGHT ~時には起こせよムーヴメント」が200万枚超え
浜田雅功(ダウンタウン)と小室による音楽ユニット。1995年3月のデビューシングル「WOW WAR TONIGHT ~時には起こせよムーヴメント」は200万枚を越えるヒットを記録し、同年のNHK紅白歌合戦にも出場した。globeとして多数のメガヒットシングルを叩き出す
自身も参加したglobeは、1995年8月に「Feel Like dance」でデビュー。ダブルミリオンを記録した「DEPARTURES」(1996年1月)など多数のメガヒットシングルを世に送り出した。1996年3月にリリースした1stアルバム「globe」は出荷枚数455万枚を記録し、当時の日本記録を樹立した。1997年3月、日本初の4大ドームでのコンサートツアーを成功させる。1998年3月31日に3rdアルバム「Love again」をリリース、アルバム3タイトルでの売上が1,000万枚を突破、デビューから史上最短記録を作る。また、同年秋には4連続シングルリリースを行い、12月9日に4thアルバム「Relation」をリリース。年末には「wanna Be A Dreammaker」が日本レコード大賞を受賞するなど、数々の記録を叩き出していた。
2010年から現在まで
2010年からは作曲家としての活動を再開。AAA、森進一、北乃きい、超新星、SMAP、浜崎あゆみなど幅広いアーティストに楽曲を提供している。ここ近年は、TM NETWORKの30周年(2014年)、globeの20周年(2015年)といったメモリアルイヤーを成功させつつも、ソロアルバム(2017年3月)をリリース。昨年には、浅倉大介が新しいユニット「PANDORA(パンドラ)」を結成し、今年1月24日にシングル「Be The One」を発売する。
小室哲哉、1月19日に引退決意を発表
この日、小室は「週刊文春」でにて不倫疑惑を報じられたことを受けて会見を行い、「KEIKOだったり、家族、ファンのみなさん、お相手の方にお詫び、そのお話をすると同時に、僕なりのこの騒動のケジメとして、引退を決意しました」と引退を決意したことを発表した。(modelpress編集部)
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