広瀬すず、爆発的ブレイク経てモデル・女優として成長 飛躍の1年を振り返る【2015年末特集】

広瀬は昨年、「第93回高校サッカー選手権大会」で10代目応援マネージャーを務め、「ソフトバンク」「ゼクシィ」「JR SKISKI」など次々と話題のCMに抜擢。抜群の透明感とフレッシュな魅力で“次世代ヒロイン”として注目を集めたが、今年はその期待通りさらなる活躍を見せた。

初主演ドラマで女優としての“カイダン”のぼる

1月期には初主演ドラマ「学校のカイダン」（日本テレビ系）を完走。主人公の生徒会長・春菜ツバメ（広瀬）が天才スピーチライター・雫井彗（神木隆之介）と出会い、不条理と不満に包まれた学校に革命を起こす姿を描いた学園ドラマで、毎話力のこもったスピーチで学校のカイダンを上るツバメと、ドラマ初主演で女優のカイダンを上る広瀬の姿が重なり、視聴者の感動を呼んだ。3月14日に最終話を迎え、同世代のティーンを中心に大きな反響が寄せられた。

“4姉妹”に日本中が夢中に 「カンヌ国際映画祭」にも出席

その後は、映画「海街diary」（6月13日公開）のPRでさらに露出が増加。女優の綾瀬はるかと長澤まさみが初共演、さらに夏帆と広瀬が加わった4人で4姉妹を演じるということで公開前から話題を集めていた同作は、5月に開催された第68回カンヌ国際映画祭でコンペティション部門に選出。4人が華やかなドレス姿で揃ってカンヌのレッドカーペットを歩く姿は大々的に報道され、特に多くの人の記憶に残っていることだろう。

鎌倉の祖母の残した家で暮らしていた3姉妹のもとに、幼いころに別れたきりだった父が残した“異母妹”を迎え、海の見える街に暮らす姉妹たちの織り成す家族の絆のストーリーの中で、広瀬は異母妹となる4女「すず」役を好演。物語の重要なキーとなる複雑な事情を抱える自身と同じ名前の少女を瑞々しい演技で見事体現し、観るものを釘付けにした。

この演技でTAMA映画賞最優秀新進女優賞、報知映画賞新人賞、日刊スポーツ映画大賞新人賞など多数受賞。女優として確かな実力を見せた。

CMにも引っ張りだこ

バラエティ番組にも次々と出演し、現役高校生らしい飾らないフレッシュな素顔で魅了。テレビで見ない日はないほどCMにも引っ張りだこで、「2015タレントCM起用社数ランキング」では有村架純らと並び2位にランクイン。「明星一平ちゃん（マヨンナ篇）」でのキュートな博多弁、「資生堂SEA BREEZE」での中川大志との胸キュンストーリー、目薬「マイティアCLブランド」での涼やかな歌声、「ソフトバンク」シリーズでの「元ちびまる子ちゃん」役など様々な姿を披露し、お茶の間の知名度も急上昇。幅広い世代からの認知を得た。

Twitterフォロワーは120万人以上

フォロワー数120万人超（28日現在）を誇るTwitterの投稿も度々話題に。共演者との仲睦まじいプライベートショットや、姉で女優の広瀬アリスとの日常にも注目が集まった。

トレードマークの黒髪ショートボブや前髪の大胆なイメチェンなど、ヘアスタイルに憧れる女子も続出。カジュアルな私服も同世代からはファッションアイコンとして根強い支持を集め、専属モデルを務める「Seventeen」での表紙起用も目立った。

話題作の公開続々

来年は亀梨和也主演ドラマ「怪盗 山猫」（日本テレビ系、毎週土曜よる9時）の出演が決定し、初主演ドラマを経験した土曜9時の枠にカムバック。天才ハッカーの女子高生という今までにない役柄をどう演じるのか期待がかかる。

さらに映画も話題作の公開が多数控え、「ちはやふる」（上の句：3月19日、下の句4月29日公開）では百人一首に情熱をかける主人公を、「四月は君の嘘」（9月公開）では自由奔放な個性派ヴァイオリニストをそれぞれ主演。どちらも人気漫画の実写化というだけあって大きな挑戦となる。

「怒り」（秋公開）では李相日監督のもと、渡辺謙、妻夫木聡といった豪華俳優陣と共演。女優として快進撃を続ける彼女に、2016年も目が離せない。（modelpress編集部）