渡邊渚

渡邊渚「私はダメ人間だ」弱気な本音と「性を売ってる」批判への猛反論、そのギャップに宿る人間味

2026.05.05 08:03
提供:ENTAME next

元フジテレビで現在はフリーの渡邊渚アナが、SNSで見せた"揺れる本音"に注目が集まっている。強さと脆さの両方を隠さず、それでも懸命に前に進もうとする姿や、性的搾取に切り込む姿勢が共感を呼んでいる。

4月9日、渡邊アナは自身のInstagramで「大きな失敗をしたわけでもないけれど、その日、特別な成果や誇れることをできてないと、『今日は何もできなかった』『私はダメ人間だ』と思う」「そんな人がご飯とか食べていいのかな?ってなって、食事をする気も失せる」と吐露。さらに「生きているだけで何かを消費していることに、何だか嫌気が刺す、そんな毎日」とつづり、無力感や自己否定に揺れる心境を隠さなかった。

4月13日に29歳の誕生日を迎えた渡邊アナは、翌14日に「最近あまり心身ともに調子が良くなかったので、生まれてきてくれてありがとうって言葉が嬉しくて、心に刺さった誕生日でした」と投稿。祝福への感謝とともに、少し持ち直したような胸の内ものぞかせた。弱音を吐いた直後に、支えられた実感もそのまま言葉にする。この振れ幅が、かえって彼女の発信を"作られたキャラ"ではなく、生身のものとして受け手に印象づけている。

3月24日にはInstagramで「最近とっても体調が良い日が続いていて」としつつ、「初夏あたりに揺り戻しがくるんだろうな~ってちょっと怖くなりつつ、今を楽しむことにします」と投稿していた。回復を喜ぶだけでなく、不安も同時に打ち明ける。元気な自分だけ、前向きな自分だけを切り取らないからこそ、読者はそこに現実味を感じるのだろう。

一方で、渡邊アナはこうした脆さとは対照的な「強気キャラ」でも話題になった。3月25日配信のYouTube番組『REAL VALUE』では、総合格闘家の超人イリエマンこと入江秀忠氏が、自身が考案した競技「タイヤファイト」をプレゼン。入江氏が「女性もビーチで水着を着てやったりすることもある」と、性別を問わず楽しめる競技だとアピールすると、実業家のホリエモンこと堀江貴文氏がローションを使った「ぬるぬる水着ギャル対決」を提案。周囲からも「最高」などの声が上がり、場は"おじさんノリ"で盛り上がった。

これに対して、渡邊アナは嫌悪感を隠さずに頭を抱えるようなしぐさをしながら、「何で女だけ水着にならなきゃいけないの?」と疑問を呈し、「ぬるぬるもさせなくていいし、服着てやればいいじゃないですか。競技としての面白さより、なんで『女を脱がせる』っていうエンタメにいっちゃったんだろうって」と畳みかけた。このやり取りは、別の配信回で渡邊アナが堀江氏を呼び捨てにする場面も含め、複数のメディアで「強気なキャラ変」などと報じられた。興味深いのは、こうした強気なキャラとSNSの"弱気な投稿"が矛盾せずにつながっていることだ。女性の扱いへの違和感をはっきり主張できる一方で、私生活では「私はダメ人間だ」とこぼす。この落差があるからこそ、渡邊アナは単なる「気の強い論客」というキャラクターに回収されない。強く言える日もあれば、自分を責めてしまう日もある。その両方を隠さないところに、彼女の発信のリアリティーがある。

昨年末にも、その姿勢は表れていた。性的搾取をテーマにしたエッセーを告知した際、渡邊アナは「私にできることは、間違ってることに間違っていると声を上げ続けること」と記していた。その後、写真集を出していることを引き合いに「性を売ってるくせにフェミニストぶるな」といった批判がネット上で寄せられると、渡邊アナは「私はそういった意味でやっていません」と反論し、「傷つく覚悟で書いていますが、現実にがっかりすることも多々あります」「"誰かが言わないと何も変わらない"と思うので、これからも臆することなく書いていきます」と強い思いをつづった。写真集を出すことと、性的搾取に異議を唱えることは両立しうることを、自分の言葉で示した形だ。

こうした発信が共感を呼ぶのは、いまのSNSではすべて完璧な人より、生身の感情を隠さない"揺れている人"のほうが信頼されやすいからだろう。しかも渡邊アナの場合、ただ弱さを見せるだけではない。しんどさをさらけ出しながら、不快だと思ったことには黙らず、ネット上の批判にも自分の言葉で反論する。支持する側から見れば「よく言ってくれた」と感じやすく、反発する側から見れば「矛盾している」と映ることもある。偽りのない発信で賛否が割れる構造自体が、その影響力の強さにつながっている。

2024年8月末にフジテレビを退社し、同年10月にはPTSD(心的外傷後ストレス障害)を公表した渡邊アナ。今後も、強気な発言だけが切り取られる日もあれば、弱音をこぼす日もあるだろう。だが、そのどちらか一方だけでは、ここまで人の心は動かない。弱さを隠さず、それでも違和感には声を上げ続ける。

リアルな自分を隠さない人間味こそが、渡邊渚を単なる"話題の人"で終わらせず、フリーアナの枠を超えて、性的搾取や性加害の問題にも踏み込める発信者という立場に押し上げているのではないだろうか。

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