二宮和也は本当に‟実力不足”だったのか?『ニノさん』終了が問いかけるゴールデン昇格の功罪
嵐の二宮和也が、MCを務めた日本テレビ系『ニノさん』が終了したことを受け、無念の思いを吐露した。二宮は「続けられる実力がなかった」「申し訳ない」などと悔やんだが、ネット上では「ゴールデン昇格が打ち切りにつながったのでは」との指摘も寄せられている。
同番組に限らず、テレビ業界では「面白かった番組がゴールデンに昇格してから間もなく打ち切りになる」という傾向が目立ち、ファンから嘆きの声が上がっている。
『ニノさん』は、さまざまなジャンルから招いたゲストの「やりたいこと」「気になること」を軸にゲームやトークを展開するバラエティ番組。2013年に二宮の初単独冠番組として深夜枠でスタートし、日曜昼への枠移動を経て、2024年10月からゴールデンタイムに進出した。だが、ゴールデン昇格から1年半足らずで終了が決まり、今年2月20日に約13年の歴史に幕を閉じた。
番組終了後、二宮は自身のSNSで視聴者やスタッフに「長きに渡りお世話になりました」と感謝を述べつつ、「正直申し訳ない気持ちでいっぱいです。もっと続けられる実力がアタクシになかった。それは本当に申し訳ない」と謝罪。「でもまた皆で集まれる場所を作る努力をしていくのでこれからもよろしくお願いします!」と前向きな言葉で締めながらも、無念の思いをにじませた。
同番組の終了については、一部メディアで「嵐のラストツアーが3月から始まるため、二宮のスケジュール調整の問題が浮上した」とも報じられている。しかし、同じメンバーの櫻井翔や相葉雅紀の番組は今のところ終了報道はなく、二宮のSNSの言葉からも番組への強い思い入れがうかがえたことから、別の原因があるのではと指摘する声もある。
そんななか、SNSなどでは「ゴールデン昇格」が番組終了につながったとの見方が出ている。日曜昼時代は菊池風磨や陣内智則ら‟ニノさんファミリー”とのゆるいトークが番組の持ち味となっていたが、ゴールデン進出後はゲームやグルメロケなどの企画が中心になり、視聴者からは「番組の雰囲気が変わった」「脱力的なノリが好きだったのに」といった声が漏れていた。二宮は自身の実力不足だとしていたが、こうした変化が番組終了の要因になったと考える向きがあるようだ。実際、深夜帯などで好評となっていた番組がゴールデン昇格後に打ち切りとなる例は少なくない。近年だけでも、フジテレビ系『さまぁ〜ずの神ギ問』、TBS系『アイ・アム・冒険少年』(※単発スペシャルとしては継続)、テレビ朝日系『家事ヤロウ!!!』などがゴールデン進出後に打ち切りとなっており、TBS系『クレイジージャーニー』も今春での終了が報じられている。
こうした打ち切りが繰り返される理由としては、深夜帯などでトガった企画や独特のノリで支持を得ていた番組が、ゴールデン進出により幅広い層に受け入れられやすい内容に変化した結果、持ち味を失ってしまうからではないかと推察されている。ゴールデンに昇格すれば予算が潤沢になり、企画やゲストも豪華になるが、それが番組の魅力に直結するわけではないのだろう。
ゴールデン進出後に長く続いている番組もあるが、内容が初期とは大きく変わっている場合が多い。たとえばテレビ朝日系『クイズプレゼンバラエティー Qさま!!』は、初期のころは「クイズの問題の面白さをプレゼンする」という内容だったが、現在はオーソドックスなクイズ番組となっている。日本テレビ系『ぐるぐるナインティナイン』は、90年代の日曜夕方時代はお笑い色が強かったが、現在は「グルメチキンレース・ゴチになります!」などのゲーム・クイズ企画が中心になっている。
ゴールデン帯は競争が激しく、テレビ局としては昇格前の番組の内容を「そのまま続ける」というのは難しい。さまざまなテコ入れをしたり、コンセプトを変えたりするのは、制作側の「番組を続けたい」という努力から行われることだ。うまくハマれば長続きするが、そうした変化が必ずしも成功するとは限らず、前述のように打ち切りになってしまうケースが絶えない。ある意味、そうした終了はテレビ界の宿命ともいえるが、ゴールデン昇格前から番組を楽しんでいた視聴者にすれば寂しさも残る。
二宮のように誠実さゆえに責任を感じてしまう出演者もいるが、本当に打ち切りはキャストの‟実力不足”なのだろうか。それとも、テレビ業界の構造的な問題やゴールデン進出の難しさが背景にあるのか。『ニノさん』終了と二宮の言葉は、ゴールデン昇格の‟功罪”を改めて浮き彫りにしたといえそうだ。
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