TBSの女子アナ王国化が加速 “一強”田村真子に南後杏子&宇賀神メグが続く盤石の層の厚さ
毎年恒例となるオリコンの「好きな女性アナウンサーランキング2025」が先日発表され、TBSの田村真子アナが2年連続の1位に輝いた。TBSはトップ10に4人が入る快挙を成し遂げ、大躍進の背景には同局の人材の厚みと個性を生かす育成方針があるようだ。
今年の同ランキングは、1位が連覇となった田村真子アナ(TBS)。2位に江藤愛アナ(TBS)、3位に有働由美子アナ(フリー)、4位に鈴木奈穂子アナ(NHK)、5位に井上清華アナ(フジテレビ)、6位に岩田絵里奈アナ(日本テレビ)、7位に南後杏子アナ(TBS)、8位に田中瞳アナ(テレビ東京)、9位に大下容子アナ(テレビ朝日)、10位に宇賀神メグアナ(TBS)となった。
際立っているのがTBSの女性アナの強さだ。1位の田村アナと2位の江藤アナは昨年に続くワンツーフィニッシュ。江藤アナは3年連続の2位でもある。これだけでもすごいことだが、さらに7位の南後アナと10位の宇賀神アナが初のランキング入りを果たした。他局がエース級を1人ずつランクインさせる中、TBSだけが4人もランクインしたのだ。
1位の田村アナは、元厚生労働大臣で衆院議員の田村憲久氏を父に持ち、上智大学卒業後の2018年にTBSに入社。当初はそれほど目立った存在ではなかったが、2021年春から麒麟・川島明と共に朝の情報バラエティ『ラヴィット!』のMCを務めたことで人気と認知度が爆発的に上昇した。番組との相性が抜群で、暴走しがちな芸人たちをうまく仕切る司会巧者ぶりと、電流が流れる「ビリビリ椅子」などの罰ゲームで見せるかわいいリアクションのギャップで視聴者の心をつかんだ。
2位の江藤アナは2009年にTBSに入社。堅実なアナウンス技術とお茶目な一面で徐々に頭角を現し、親しみやすいキャラクターで視聴者に愛されている。一方で社内評価も非常に高く、2021年にはアナウンス職のまま「エキスパート特任職トップスペシャリスト」に昇進。現在は『THE TIME,』『ひるおび』や音楽番組『CDTVライブ!ライブ!』などを担当し、2023年の世界陸上ブダペスト大会では石井大裕アナと共に総合司会に抜擢されるなど、安定感と信頼は抜群だ。今回のランキングで大躍進となったのが、7位の入社3年目・南後アナだ。「ナンゴちゃん」の愛称で親しまれ、上品さを感じさせるビジュアルと癒し系キャラクターで人気が急上昇し、本人も驚きのトップ10入りとなった。局からの期待も大きく、『THE TIME,』『JNNニュース』などの報道系に加え、今秋から長寿番組『王様のブランチ』の進行を日比麻音子アナと隔週で務めるなど、将来のエース候補として活躍の場を広げている。
同じく初ランクインとなった10位の宇賀神アナは、2018年入社で田村アナと同期。入社1年目で先輩の笹川友里アナの後任として『人生最高レストラン』のアシスタントMCに抜擢されるなど、当初から注目度が高かった。現在は同番組のほかに『THE TIME,』などを担当し、抜群のルックスと確かなアナウンス力で人気が上昇。麒麟の川島は「宇賀神さんは人望も厚いですから」と彼女の人柄を評している。
TBSといえば、『サンデー・ジャポン』の8代目アシスタントを務めていた良原安美アナが2026年1月に退社予定で、フリーに転身する人気アナウンサーが少なくない。しかし、それを補って余りある層の厚さが今回のランキングで浮き彫りになったといえそうだ。
TBSアナウンサーの層の厚さの理由については、業界内では「新人時代から焦らずじっくり育てるのでアナウンス技術が高い」「田村アナの才能を『ラヴィット!』で伸ばすなど適材適所の起用がうまい」といった声がある。
「新・女性アナ王国」とも呼ばれるTBS。将来的な「ランキング殿堂入り」も期待される田村アナをはじめ、粒ぞろいの女子アナたちが今後も人気を集めそうだ。
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