二宮和也「OFFICE NINO HOLDINGS FAN MEETING 2025 “Show Case”」/PHOTO:西槇太一/TEXT:内田正樹

二宮和也、初FCイベントで“歌って踊るアイドル”姿届ける「夜空ノムコウ」など人気曲カバーも

2025.10.03 10:33

二宮和也が10月2日、自身初となるファンクラブイベント『OFFICE NINO HOLDINGS FAN MEETING 2025 “Show Case”』の東京公演を『東京ガーデンシアター』にて開催。9月から10月にかけて全国5都市をまわる二宮初のファンクラブイベントで、本公演が千秋楽となった。この度、2日公演のライブレポートが到着した。


二宮和也、初のFCイベント開催

二宮和也「OFFICE NINO HOLDINGS FAN MEETING 2025 “Show Case”」/PHOTO:西槇太一
二宮和也「OFFICE NINO HOLDINGS FAN MEETING 2025 “Show Case”」/PHOTO:西槇太一
9月2日の愛知を皮切りに福岡、北海道、大阪と重ねてきた『OFFICE NINO HOLDINGS FAN MEETING 2025 “Show Case”』も、10月1日、2日の東京ガーデンシアターでファイナルを迎えた。定刻。“にのコール”のなか、会場が暗転すると、大型ビジョンに二宮の姿が。楽屋からステージへと歩いてくる様子がリアルタイムで映し出されていく。やがて盛大な拍手と歓声のなか暗闇に包まれたステージ上に二宮が到着。1曲目「あの夢をなぞって」(YOASOBI。※以下、オリジナルアーティストを表記)を歌い始めると、リリックの〈好きだよ〉に差し掛かった刹那、暗闇だったステージから目のくらむような光彩が放たれ、「おじゃましまーーーす二宮和也です!!今日は最高に楽しい思い出を作りましょう!!」という二宮の挨拶が高らかにこだました。無数の黄色のアクリルプレートライトの光が踊る客席の盛り上がりは冒頭から最高潮だ。その熱気と手拍子に応えるように、二宮はキレの良いダンスと張りのあるボーカルで観客を魅了していく。

二宮の衣装はオールホワイト。シューズのみが赤色で、MATSURI、Kya73、YuTa、miharuら4人のダンサーたちの赤い衣装とのリンクを感じさせる。続く、「異世界協奏曲」(清野研太朗)では、勇者の冒険を想起させるファンタジックな映像をバックに、魔物を倒し、大きくジャンプ。一転、アカペラから入る「Answer」(幾田りら)では、孤独と向き合い日々を紡いでいく“僕”の物語を切々と歌い上げる。

“歌って踊るアイドル・二宮和也の帰還”

二宮和也「OFFICE NINO HOLDINGS FAN MEETING 2025 “Show Case”」/PHOTO:西槇太一
二宮和也「OFFICE NINO HOLDINGS FAN MEETING 2025 “Show Case”」/PHOTO:西槇太一
自身初のファンミーティングで二宮が選んだアプローチは、ズバリ“全力で歌って踊る”。最新カバーアルバム『◯◯と二宮と2』(読み:マルマルトニノミヤトツー)の収録曲を、熱の入ったボーカルとフレッシュなコレオグラフィーで届けていく。まさに、“歌って踊るアイドル・二宮和也の帰還”といったパフォーマンスだ。

「無事に最終日までたどりつくことができました」、「最高の一日になれば」と二宮が改めてファンに挨拶。「ここからは、さまざまな愛についての歌を」と、祝祭感溢れる「薔薇とローズ」(さかいゆう)、ドラマチックなコレオグラフィーと映像が印象的な「ピアス」(さとう。)を絶唱。さらに、「未来花」(スキマスイッチ)では、親交のあるピアニスト・まらしぃのピアノ演奏の映像をバックに、繊細なファルセットとロングトーンを駆使して表情豊かなボーカルを聴かせる。

ここで、「二宮なりにいろいろなファンミーティングを研究した結果」と、ファンから寄せられた“質問コーナー”へ。そのほか、本公演のDVD/Blu-ray、2026年カレンダー、デジタル発行のファンクラブ会報を一冊のフィジカルにまとめたYEAR BOOKのリリース情報解禁を軽妙なトークで告知。時折、客席からの呼び掛けにも応えながら、客席全体を収めての記念撮影に興じるなど、和やかな時間が過ぎていく。

二宮和也「夜空ノムコウ」などのパフォーマンスも

二宮和也「OFFICE NINO HOLDINGS FAN MEETING 2025 “Show Case”」/PHOTO:西槇太一
二宮和也「OFFICE NINO HOLDINGS FAN MEETING 2025 “Show Case”」/PHOTO:西槇太一
ここから“Show Case”は後半へ。「僕の大好きな曲ですし、みなさまにも馴染みがある曲なんじゃないかと」と、ビジョンに描かれた満点の星々に囲まれて「夜空ノムコウ」(SMAP)を歌い上げると、星空が宇宙に変わり「謎謎」(RADWIMPS)へ。二宮と4人のダンサーが織り成す幾何学的なフォーメーションが素晴らしい。そして「ラストソング」(Official髭男dism)では、この日の二宮の会場入りから、リハーサル、バックステージの様子やファンの表情、つい先程までのステージの模様がダイジェストで映し出される。〈まだ遊びたりないよ/もっと歌いたいのにな〉という歌声とともに、この日、この場所だけの貴重な“思い出”をファンとともに分かち合おうとする二宮の想いが伝わってくる。

二宮和也、撮影OK曲も実施

二宮和也「OFFICE NINO HOLDINGS FAN MEETING 2025 “Show Case”」/PHOTO:西槇太一/TEXT:内田正樹
二宮和也「OFFICE NINO HOLDINGS FAN MEETING 2025 “Show Case”」/PHOTO:西槇太一/TEXT:内田正樹
ラストのMCでは、カバーを快諾してくれた楽曲のオリジナルアーティストたちへの感謝を語り、「またみんなで集まることを期待して」と笑顔を見せる。そして、「嫌なこと、理不尽なことが起こるかもしれないけど、そんなときはこの動画を観て、明日だけでもがんばってみようと思ってもらえるとうれしい」と、“撮影OK”で「週末のマーチ」(Ryo Umekawa)を清々しくパフォーマンス。去り際、華麗に投げキッスをキメると、自身初のファンミーティングとなった“Show Case”の全公演が幕を閉じた。

それぞれの日々のなか、自分と向き合い、前を向いて未来へと歩む人たち=ファンへエールをおくる。そんなアルバム『◯◯と二宮と2』の世界を基調に構成された初のファンミーティングは、二宮の才気とセンスと魅力とマイペースが煥発した、眩いばかりのひとときとなった。二宮とファンの新しくもかけがえのない思い出となった。(modelpress編集部)
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