本田真凛、映画出演に写真集も決定！芸能活動の本格化に“賛否”渦巻く理由

フィギュア界きってのビジュアルとキュートな人柄で親しまれてきた本田だけに、ファンの期待は高まっているが、一方で批判的な意見も増加し、ネット上で賛否が渦巻いている。

本田は14歳でフィギュアスケートの世界ジュニア選手権を制し、将来の日本のエース候補として「浅田真央2世」と称された。そのルックスも人気を後押しし、本田が出場した翌年の世界ジュニア選手権がフジテレビ系でゴールデンタイムに生中継されたことからも、当時のフィーバーぶりがうかがえる。

しかし、シニア転向後はケガの影響もあって思うような成績が残せず、2024年1月に競技生活からの引退とプロ転向を発表。その際に非・五輪メダリストとしては異例となる引退会見が開かれたことで、改めて注目度の高さを示した。

引退後はフジテレビ系フィギュアスケート中継でフィールドキャスターを務めるなどしていたが、密かに夢見ていた女優の道へ進む準備も重ねていたようだ。

本田が出演する『カラダ探し THE LAST NIGHT』は、2022年に橋本環奈の主演でヒットした『カラダ探し』の続編。若い世代を中心にヒットしたホラー小説が原作で、血まみれの少女の霊に追われながら、バラバラに分割された人体のパーツを探す“デスゲーム”に高校生たちが巻き込まれるというストーリー。今作は真夜中の遊園地が舞台となる。

前作から橋本環奈（森崎明日香役）、眞栄田郷敦（伊勢高広役）が続投し、さらに5人の新キャストによる映画版オリジナルキャラクターも登場。本田は櫻井海音、鈴木福、安斉星来、吉田剛明と共に新キャストに起用され、美人で明るくクラスの中心にいつもいる木下有紗を演じる。

本田は「いつかお芝居に挑戦したい！とレッスンを続けてきた中で、大好きなカラダ探しに出会えたことは夢が叶った瞬間でもあります」などとコメントしており、女優業進出はかねてからの夢だったようだ。すでに妹の本田望結と本田紗来は女優業とスケーターの「二刀流」で活躍しており、本田も「いずれは……」という思いがあったのだろう。

多くのメディアが「女優デビュー」と報じているが、実は本田は2013年、テレビ東京系ドラマ『スケート靴の約束～名古屋女子フィギュア物語～』に出演経験がある。出演シーンは少なかったものの、厳密にいえばすでに“女優デビュー済み”であり、当時から演技への関心があったのかもしれない。

また、昨年公開の映画『ゴーストバスターズ／フローズン・サマー』では日本語吹き替え版の声優を担当しており、芝居への意欲は持ち続けていたようだ。ネット上のファンからは、

「真凜ちゃんは綺麗だからどんな女優さんになるのか楽しみ」「身体能力を生かしてアクションとかも期待できそう」「いつか姉妹共演してほしい」

などと期待の声が多数集まっている。だが好意的な意見ばかりではなく、SNSなどでは以下のような否定的な声も見られる。

「なんでお芝居の経験がないのに映画でいい役がもらえるの？」「現役時代は芸能に興味ないって言ってたのに、引退したらやっぱそっち方面いくんやね」「こうやって飛び級みたいなやり方すると、地道に小規模な舞台や映像作品でキャリアを積み重ねている無名の俳優さんたちがかわいそう」

こうした賛否が生じる背景には、フィギュア活動をつづけながら女優にも挑戦するスタンスに対する反発がある。本田が「お芝居に挑戦するためにレッスンを続けてきた」と語っているように努力を積み重ねてきた末の映画デビューなのだが、スケーターという肩書きゆえに「知名度やルックスで優遇されている」「女優の仕事は片手間にやっているのでは」と色眼鏡で見られてしまう。

妹の望結に対しても「女優業とスケーターを並行して続けているのは好ましくない」という意見が根強くあり、世間ではスポーツと女優業の「二刀流」に対する拒否感が一定数あるようだ。

また、本田は同じプロフィギュアスケーターの宇野昌磨との交際を公表しており、テレビ番組などでもアツアツぶりを隠していないが、これに否定的な反応を示すフィギュアファンが少なからずいたことも、今回の風当たりに影響しているのかもしれない。

しかし本来、多才な人物がさまざまな分野で才能を発揮するのは歓迎すべきこと。大谷翔平の二刀流にも当初は批判的な意見もあった。宇野との交際も、否定的な見方をされるのはおかしい。

もし映画と写真集で「女優・タレント」としての本田真凜の才能を見せつけることができれば、自然と批判的な声は小さくなっていくだろう。もちろん、その逆もあるのが芸能界の厳しさだ。

本田は映画でどんな演技を見せるのか。写真集でどのように輝くのか。今後の可能性を感じさせるものになるのか。さまざまな意味で大注目といえそうだ。