

なぜ今、若者は“昭和の恋”にときめくのか?『めおと日和』と『オフラインラブ』に見る恋の本質
昭和初期の恋愛模様を描いた、芳根京子主演ドラマ『波うららかに、めおと日和』(カンテレ・フジテレビ系)が今、話題を集めている。第1話のTver再生数は200万回を突破(4月14日~5月3日時点)、SNSで「#めおと日和」がトレンド入りするなど、特に若い世代を中心に注目されているようだ。
物語の舞台は昭和11年。芳根演じるなつ美は、親が選んだ顔も名前も知らない男性と結婚することになる。相手は海軍勤めのため長期間家を空けることも多く、ゆっくり新婚旅行すらできない状況だ。そんな二人のやりとりの手段は“手紙”だけ。スマホもSNSもない時代、紙とペンだけが二人をつないでいるのだ。
令和の恋愛はスマホなしでは始まらない。LINEやDM、そしてマッチングアプリ。出会いも会話も、恋の駆け引きも、すべてが小さなデバイスの中で完結してしまう。気になる相手ができたら、まずは検索。共通の趣味、過去の投稿、交友関係。相手の好きな音楽や休日の過ごし方まで、事前情報を手に入れるのは当たり前だ。位置情報アプリを使えば、相手が今どこにいるのかさえ簡単に分かってしまう。
相手の情報がすぐに手に入るのは、確かに便利で安心でもある。だがその一方で、「偶然のときめき」や「知らないからこそ惹かれる感覚」は、確実に失われつつあるのではないだろうか。
2025年2月からNetflixで配信されている『オフラインラブ』は、そんな令和の“過剰な情報”社会に一石を投じた恋愛リアリティショーだ。舞台はフランス・ニース。参加者の男女10人は、一冊のガイドブックだけを頼りに現地に降り立ち、10日間スマホもネットも使えない“オフライン”生活を送る。誰がどこにいるのか、今何をしているのかは、出会ってみるまで分からない。そして、彼らの唯一の連絡手段は“手紙”だ。
LINEで届いた「会いたい」よりも、手紙で受け取った「会いたい」の方が、深く心に響くような気がするのはなぜなのだろうか。リアルタイムで相手に届くわけではないのため、待ち合わせ場所でうまく出会えなかったり、デートの予定が重なってしまったりと、不都合なこともたびたび発生してしまう。でもその分、思いが通じ合った瞬間には胸をぎゅっと掴まれるのだ。それに、文字の揺らぎや癖、筆跡に、相手の本当の気持ちが宿っているようにすら感じてしまう。
参加者たちは不安や戸惑いを感じながら、少しずつ相手のことを「知っていく」過程を楽しんでいた。『めおと日和』のなつ美もまた、夫のことを何も知らない状態から関係を築いていく。その中で、会えない時間に生まれる感情、想像、そして待つことの尊さが丁寧に描かれているのである。現代の恋愛では“即レス”が当たり前になりつつあり、返事が来なければ不安になり、既読・未読に振り回されてしまう。でも手紙は、書く時間、届くまでの時間、読んで返事を書く時間、すべてに“待つ”というプロセスがある。昭和の恋愛スタイルが再評価されているのは、ただのレトロブームではなく、スマホ世代が改めて“不便の中の愛しさ”に気づき始めているからだろう。
AIが「理想の相手」を提案し、アプリが「最適なマッチング」をしてくれるのは大変便利でありがたいが、どれだけ条件が合っても、心が動かなければ意味がないのだ。知らなかったはずの相手の仕草にキュンとしたり、手紙に滲む感情に心動かされたり…そんな感覚を、私たちはどこかで渇望しているのかもしれない。
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