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”シアターの女神”AKB48村山彩希、卒業コンサート「ステージは平等で楽しいことを後輩に伝えたい」

2025.05.07 13:11
提供:ENTAME next

AKB48・村山彩希の卒業コンサートが、5月6日(火・振休)東京ガーデンシアターにて昼夜2公演開催された。本記事では卒業セレモニーも行われた夜公演をレポートする。

2011年にAKB48 第13期生として14歳でデビューして約14年間、AKB48劇場を誰よりも大切に活動を続けてきた“シアターの女神”こと村山彩希。2017年にはチーム4のキャプテンに就任。同じく2017年には16期研究生公演「レッツゴー研究生!」公演、2024年には「今日は誰に恋をする?」公演をプロデュース。

2020年には、史上初となるAKB48劇場公演出演回数1000回の記録を樹立し、その後も歴代最多記録を更新。今や出演回数1,300回超となり、AKB48劇場20年の歴史に名を刻んだ。

“シアターの女神”村山彩希の歴史を辿る夜公演のタイトルは、自身のキャッチフレーズである“真っ赤なゆいりんご”から名付けた「りんごの花が咲く頃に」。

『overture2.0』が開けると村山が1人でステージに登場。美しく舞うようなコンテンポラリーダンスで会場を釘付けにすると、カップリング曲で初のセンターを務めた楽曲『それでも彼女は』を村山が指名した“卒コン選抜”15名とともに披露。

感情を爆発させたパフォーマンスで、会場を楽曲の世界観に一気に引き込んだ。ドラマチックな幕開けに続いて、自身の異名でもある楽曲『シアターの女神』や、アルバムリード曲のセンターを務めた『なんてったってアイドル』など思い入れの強い4曲を披露した。

冒頭のMCで今の心境を聞かれた村山は「円陣してる時は泣いてたんですけど、びっくりするぐらい楽しすぎて…!これあっという間に終わっちゃうやつだ…。噛み締めていきたいと思います」と語った。

ユニットパートでは、2015年に結成した派生ユニット「でんでんむChu!」の楽曲『カフカとでんでんむChu !』を弾ける笑顔でパフォーマンス!共にAKB48を支えてきた同期の岩立沙穂とは、2人の思い出を辿るように『あの頃のスニーカー』をしっとりと歌唱した。

しんみりとしたムードから一転、激しいダンスアクトが始まると、NMB48キャプテンの小嶋花梨・元SKE48の斉藤真木子がサプライズで登場。キレのあるダンスアクトに続き、『野蛮な求愛』で会場を沸かせた。

続く『涙の表面張力』は、向井地美音、サプライズで登場したOGメンバーの岡田奈々・茂木 忍の4名でパフォーマンス。待望のYouTubeチャンネル「ゆうなぁもぎおん」メンバーの再集結に、ファンからは悲鳴のような歓声があがった。

さらに、4名が揃って選抜入りした表題シングル曲『久しぶりのリップグロス』でたたみかけ、会場の熱気も一段と高まった。

サプライズはさらに続き、村山が“シアターの女神”を目指すきっかけになった“劇場の恩人”と語る4期生の中田ちさとがステージに登場。中田との思い出の劇場公演曲『夕陽を見ているか?』をデュエットし、優しい歌声で会場を包み込んだ。

中盤のブロックは、題して「村山のもしもシリーズ」!ずっとチーム4所属だった村山が「もしも私が他のチームだったら?」と妄想する映像に続いて、チームA・K・Bの楽曲を3曲ずつパフォーマンスした。

チームK楽曲『RESET』では13期生9名が集結。チームB楽曲『てもでもの涙』では、柏木由紀がサプライズで登場!村山の憧れの先輩であり、初代チームBメンバーでもある柏木とデュエットで、艶やかな歌声を響かせた。

チームBの代表曲『チームB推し』は、柏木と現役メンバー15名で披露し、歌詞にも登場する柏木のキャッチフレーズ「夢中にさせちゃうぞっ!」では一際大きな盛り上がりを見せた。

「村山のもしもシリーズ」に続き、自身が所属してきたチーム4楽曲のパフォーマンスへ。『猫アレルギー』では村山チーム4に所属していたOGメンバーの大西桃香が登場。

2017年に村山がプロデュースした16期研究生公演「レッツゴー研究生!」にも選んだ楽曲『High school days』では、KLP48に移籍した黒須遥香・山根涼羽もクアラルンプールから駆けつけ、村山と16期生7名による溌剌としたパフォーマンスで魅了した。

峯岸チーム4楽曲『純情フィロソフィー』『LOVE修行』では、峯岸みなみがサプライズ登場。懐かしの峯岸チーム4メンバー10名によるステージでファンの胸を熱くした。

登場から目を潤ませていた峯岸は「ちょっときついけど…来れてよかったー!おめでとうー!」と息を切らしながら祝福。「彩希ちゃんって控えめで主張しないタイプだったけど、こんな大きい会場でAKB48をしょって立つようなメンバーになるとは…」と感慨深げに語った。

一方で「ずっと“みぃちゃんみたいなキャプテンになりたい”と言ってくれてたんですけど、最近ネットの記事で(村山が)“卒業したらいちタレントとして柏木由紀さんと共演したい”って言ってるのを見て(笑)ゆきりんに負けました!」と悔しがり、ファンの笑いを誘った。

コンサートも終盤に差し掛かると、再び“卒コン選抜”によるパフォーマンスでラストスパート。『Beginner』『風は吹いている』などメッセージ性の強い5曲をメドレーで披露し、会場中が息を呑むほどの気迫溢れるダンスパフォーマンスで魅了した。

本編最後のMCでは、諸橋沙夏(=LOVE)・OGメンバーの本田仁美(現SAY MY NAME)から寄せられたビデオメッセージが。小さい頃から村山の友人という諸橋からは「AKB48劇場で彩希ちゃんのパフォーマンスを見た時に衝撃が走って、今回ご卒業ということで私もすごく寂しいんですけど、これからの彩希ちゃんのご活躍を1ファンとして楽しみにしています!」と温かい言葉が贈られた。

本田からも「彩希さんがいつも私の側にいてくださったからこそ、AKB48の在籍期間中すごく楽しかったです。卒業してこれからは先輩・後輩というよりも仲良しの親友でいてくれたら嬉しいです」と少し照れた笑顔でメッセージが届けられた。

村山が本編最後に選んだのは、AKB48史上最高難度のダンスナンバー『根も葉もRumor』。円陣で気合いを入れ、この曲でセンターを務めた岡田奈々・イントロでサプライズ登場した横山結衣とともに全身全霊を込めたパフォーマンスで締めくくった。

アンコールでは、村山が歩んだ14年間を振り返る軌跡映像が流れ、48個のりんごのワッペンがついた赤と白のドレス姿で本人が登場。卒業スピーチでは、時折感極まって言葉に詰まりながらも、いつも通りの優しい笑顔でスタッフ・メンバー・家族・ファンへ愛情たっぷりのメッセージを届けた。

メンバーには「“ステージは平等であって、ステージは楽しいんだよ“ってことを何か感じ取ってくれてたらと思います」と”シアターの女神”らしいエールを贈り、ファンには「ファンのみなさんが作ってくれるあの空間、あの劇場が好きなんだなって気づきました。あの劇場に立てなくなるのは本当に寂しいです。14年間、私を支えてくださって、応援してくださって、見つけてくれてありがとうございました」と心からの感謝を伝えた。

そして「秋元先生が私に書いてくださった卒業ソングは、“ゆいりー”という架空の憧れの存在がいて、その憧れている存在の卒業を歌った曲だよと教えてくれました。だから今日はAKB48の“ゆいりー”に感謝をしながら歌いたいと思います」と述べ、自身の愛称がタイトルとなった卒業曲『ゆいりー』を情感たっぷりに歌い上げた。

会場が大きな感動に包まれる中、現役メンバーもステージに姿を現し『流れ星に何を願えばいいのだろう』『君が教えてくれた』を全員涙ながらに熱唱。

最後は「アンコールは“星”をイメージ。星の中でも目立つ星・目立たない星があるけど、諦めなかったら輝く瞬間やそれを見つけてもらえるんだって後輩たちや自分にもエールを贈りたい」という想いで選んだ『少女たちよ』で会場を一つにし、最高の笑顔で大フィナーレを迎えた。

村山は「約14年間、楽しい青春を本当に本当にありがとうございました!」と深々と一礼し、天蓋幕に包まれてステージを後にした。なお、村山彩希の卒業公演は6月15日(日)にAKB48劇場にて行われる予定だ。

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