

タイトルで物議を醸した『子宮恋愛』と『夫よ、死んでくれないか』、おもしろいのはどっち?
NHKもふくめたテレビ各局では、新たなドラマが次々と放送をスタートさせている。そんな中で、放送前から話題を集めていたのが『子宮恋愛』(読売テレビ、木曜深夜0時59分)と『夫よ、死んでくれないか』(テレビ東京系、月曜夜午後11時6分)だ。両ドラマともに過激なタイトルで視聴者をあおる形となり、特に『夫よ、死んでくれないか』に関しては自殺教唆罪に問われる可能性があると物議を醸した。そんな、お騒がせドラマだがいざ放送がはじまってみると、クッキリと明暗が別れた形になった。
まず、『子宮恋愛』だが、現在ではSNSで「ネタドラマ」として扱われてしまっている。同ドラマは、同名漫画が原作で夫との関係に悩む主人公・苫田まきを松井愛莉が担当。不倫がテーマとなり、結婚して6年が経つ夫に本音が言えないまきが、職場の同僚に「子宮」で恋する様子が描かれている。よくある不倫ドラマなのだが、『子宮恋愛』の最大の問題点は令和のドラマとは思えない時代錯誤した演出だ。
第1話では、まきが自由奔放な同僚・山手旭(大貫勇輔)に「子宮」をキュンとさせられてしまうシーンが登場。居酒屋で親睦会に参加したまきが、トイレに立った際に旭から話しかけられるところで問題のシーンが現れる。夫のことを「主人」と呼ぶまきに対し、旭は「その主人っていうのやめたら。だって、苫田さんが苫田さんの人生の主人公でしょ」という臭すぎるセリフを披露。すると、おかしな効果音とともにまきの子宮あたりをアップで映す演出で、子宮が恋してしまった様子を描いたのだ。この令和のドラマと思えない演出がSNSではバズることになり、X(旧ツイッター)では同場面を使ったコラージュ動画が多数アップされることになる。
また、第2話では社内で2人の目があっただけで子宮が恋をするのだが、1話と同じ演出を披露。他にも、旭が社内にて大声でまきの生理について語るなどセクハラも行い、SNSでは女性視聴者からの反応が悪い。バカバカしい演出を笑ってくれる視聴者だけなら良いが、演出やセリフに本気で嫌悪感を示す視聴者のコメントも見かける。中には、原作とは雰囲気が違うと怒るファンもいる。
一方で、『夫よ、死んでくれないか』は、放送を重ねるごとに高評価を得ている。この作品は、テレビ東京が制作した「夫の家庭を壊すまで」「夫を社会的に抹殺する5つの方法」に続く“全夫が震える”シリーズ第3弾で、30代後半の女性3人が主人公のマリッジサスペンスドラマ。原作は丸山正樹氏の『夫よ、死んでくれないか』(双葉社)で、安達祐実、相武紗季、磯山さやかがトリプル主演を務める。
3人が演じる主人公は大学時代の同級生なのだが、それぞれが不倫夫、モラハラDV夫、束縛夫に悩まされている設定。SNSでおもしろいと話題になり、4月7日放送の第1話は見逃し配信再生数が5日間で224万7761回を記録する。この数字は、同局のドラマにおいて第1話として歴代最速で200万回再生を突破し、現在は300万回を超えヒット中だ。ドラマの魅力は、なんといっても安達、相武、磯山の演技だ。名優として知られる安達は、大手デベロッパーに務める甲本麻矢を演じ、自分に興味がない夫とのすれ違いを見て見ぬふりするキャリアウーマンを熱演する。夫の浮気疑惑が発覚した際は、鬼の形相でヒステリックに罵声を浴びせるのだが、表情やセリフのトーンなどが完璧。画面を通じて、本当の修羅場を見ているような臨場感を生み出した。
また、近年では女優業が盛んな磯山は、夫にモラハラを受ける榊友里香を担当。当初、夫に言い返せず気弱い友里香だが、夫が事故で記憶喪失になると性格が一変。今度は、女王様のように何も覚えていない夫を調教する女性に変貌し、憎らしいまでに小言や嫌味を放つキャラに様変わりするのだ。2面性のある友里香を磯山は丁寧に演じ、コミカルさも際立たせながら魅力的に演じている。
そして相武だが、ここ最近ではドラマ出演が減ったが、さすが名女優と言える演技を見せる。相武が演じるのは加賀美璃子で、夫はスマホを隅々までチェックする束縛癖の持ち主。異常な束縛夫をクールにいなしながら、裏では不倫を楽しむ悪女を嫌味なく見せている。この璃子だが、3人の中ではリーダー的な存在。女性特有の嫌らしい一面も見せるなど、相武のビジュアルにピッタリな役だ。この3人が、それぞれに役割がわかれていて、ドラマの中で気持ちの良いグルーブ感を生み出している。
また、主演の3人だけでなく問題ある夫を演じる俳優たちの演技力にも注目だ。特にすごいのが璃子の夫・弘毅を演じる高橋光臣。弘毅は、外資系コンサル勤務の超エリートで普段はクールだが、璃子が自分の意に沿わないと家具を壊すなど半狂乱に。また、神出鬼没で妻をストーキングするなど、危険度マックスな束縛夫だ。この薄気味悪い弘毅を演じる高橋は、役が憑依したかのように大暴れする。あまり他のドラマではいない凶暴なキャラながら、さわやかな高橋が演じるとストレスなく見られるのが不思議。4月28日放送の第4話でも異常行動をするようで必見の回になりそうだ。
そんな『夫よ、死んでくれないか』だが、正直言えばストーリーはそこまでおもしろいわけではない。撮影方法や演出はストレスなく見られるよう丁寧に作られているが、ベタな展開が続く普通のドラマだ。なのに、視聴者を魅了するのは間違いなく出演している俳優陣の力だろう。麻矢の夫・光博を演じる竹財輝之助、友里香の夫・哲也を演じる塚本高史もクセがあり、ドラマの魅力を引き立てている。この演技派俳優たちの表現力だけでも、同作は見る価値があるといえる。
放送前には、タイトルで物議を醸した『子宮恋愛』と『夫よ、死んでくれないか』。忙しい合間をぬってまで見る価値があるのは、間違いなく『夫よ、死んでくれないか』だと断言できる。ぜひ、TVerでは過去回も配信されているので、未視聴の方は『夫よ、死んでくれないか』を追いかけてみてほしい。
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