OWV「OWV 5th Anniversary LIVE-SUPERNOVA-」の様子

佐野文哉「振り落とされないようについてきて」OWV結成5周年ライブで見せたこれまでの歩みと未来

2025.04.08 16:30
OWV「OWV 5th Anniversary LIVE-SUPERNOVA-」の様子

OWVが4月6日、千葉・幕張メッセ 国際展示場 展示ホール2~3にて「OWV 5th Anniversary LIVE -SUPERNOVA-」を開催。OWV史上最大動員となった本公演には、約5000人のQWV(OWVの公式ファンネーム)が集まった。

結成5周年を迎え3rdアルバムをリリースするOWV

2019年に放送されたオーディション番組「PRODUCE 101 JAPAN」に出演した元練習生である本田康祐、中川勝就、浦野秀太、佐野文哉の4名により結成されたOWV。4月11日に結成5周年を迎える彼らは、4月9日に3rdアルバム『Supernova』をリリースする。

ステージに黒を基調とした衣装に身を包んだ4人が現れると、『Supernova』の1曲目である「Swish」から本編がスタート。OWVのこれからの未来の幕開けを想像させる楽曲に続き、OWVが初めてコライトに参加したアルバム表題曲「Supernova」を披露。曲の前半ではステージ上で踊らず歌唱のみだが、ビートに乗って貫禄がある堂々としたパフォーマンスを見せた。

「SUPERNOVAへようこそ!」という本田のあいさつとともに、週間シングルランキング1位を獲得した「BREMEN」、デビュー曲「UBA UBA」など、グループの象徴的なナンバーを披露。その後もDa-iCEの工藤大輝が作詞作曲・プロデュースを手掛けた「Frontier」、ライブの定番曲「PARTY」などが続く。

QWVとの距離を近づけるように花道を歩きながらメインステージで「TALK TALK TALK」を歌った後には、爽やかなバンドサウンドの「EASY」を響かせた。

ユニット曲「Treasure」「SQUARE」を初パフォーマンス

これまで実施してきた公演のコンセプトムービーがダイジェストで流れると、光沢感ある黒いスーツに身を包んだOWVがセンターステージから登場。フォーマルな印象の衣装とともに、切ない歌詞とメロディが特徴の「Let Go」をしっとりと歌い上げる。続いて、制作過程で浦野が自分の声色と徹底的に向き合ったという、試行錯誤や成長が詰まった「Last scene」へ。

ファンへの感謝と絆をテーマに制作されたバラードで、四季を超えた「第五の季節」を共に過ごしたいという思いが込められた「Fifth season」を歌い上げると、聴く人に優しいエールを送る「STAY GOLD」をスタンドマイクで歌唱。

曲の最後に佐野が後ろに倒れ込むと、客席からは悲鳴が上がった。モニターには水中に沈み込む佐野の映像が映し出されたかと思えば、ステージには本田と浦野のみが登場し、ユニット曲「Treasure」を初披露。スローテンポでしっとりと歌い上げる、春が舞台の失恋ソングで、モニターには本田と浦野、それぞれの手書き文字で歌詞が投影された。

続いて、衣装チェンジした中川・佐野が登場し、アルバムにはP.m名義で収録される陽気なラップナンバー「SQUARE」を披露。2人の身長差が大きいことから佐野が命名したコンビ名「凸凹」が歌詞にも繰り返し登場し、また凸凹な中川と佐野が合わさることでタイトルの「SQUARE」になるという遊び心が込められている。

青い龍が空に浮かび上がる映像が流れたところで、ダンスチューン「Time Jackerz」をパフォーマンス。16ビートがしっかりと刻まれたサウンドに、跳ねるようなダンスと抑揚がついたラップが映える。すでにライブは後半戦に突入しているが、まだまだ体力には余裕があるようだ。

MCで垣間見える4人の人柄にQWVも笑顔

跳ねるように盛り上がる「Fanfare」と重低音が響く攻撃的チューン「Tararam」を繋げたRemixをノンストップで繰り出すと、ようやくMCタイムへ。4人は客席とも積極的にコミュニケーションを取りつつ、この日初披露となったデュエット曲を「ずっとやりたかった」としみじみ振り返る。

そんな中、4月11日の結成日と同時に30歳の誕生日を迎えるリーダー・本田の話題では、中川が「(本田の)20代ラストステージ」と伝えたかったところを「本田くんのラストステージ、盛り上げましょう!」と豪快に言い間違る一幕も。即座に本田から「引退しないから!」とツッコミを受けていた。

ライブの終盤では、刺激的な人生をテーマにした疾走感あふれるサウンドが特徴の「TRVCKSTVR」、和の要素を取り入れた「SLEEPLESS TOWN」、QWVの間でも特に人気が高い楽曲「What you waitin' for」で畳み掛ける。人生をゲームに例え、リスクを恐れずに挑戦し続ける姿勢を描いたエネルギッシュなナンバー「Gamer」を力強く歌い上げ、4人はステージを後にした。

幕張のステージで語るOWVの未来

アンコールでは、フロアを練り歩きながら「Get Away」を、センターステージに上がって「Summer Days」を歌唱。「Here & Now」では4人がそれぞれサインボールを客席に投げ込むも、客席までボールが上手く届かず、佐野が転げるシーンも。

ラストのMCでは、「アンコールは当たり前じゃないんです。みんなのアンコールがあって、僕たちはここにいます」と、本田が繰り返し感謝を述べる。

しんみりしたところで、センターステージに本田が投げそこねた赤いサインボールが残っていることに気がついた3人が笑い転げたほか、野球経験者の佐野は、曲中にうっかりQWVの顔面にボールを当ててしまったことを謝罪。「野球部でも秘密兵器と呼ばれていましたから」とぼやいた。

中川は「みなさん、楽しかったですか? こっちから見える景色が圧巻です。5周年で幕張のステージに立てて良かったです。まだまだOWVのステージは続いていくので、これからも応援していただけたらと思います。本当にありがとうございました!」と、感謝を噛みしめるようにコメント。

浦野も会場への感謝を述べると「ついに5周年を迎えて、5歳です。もっともっと大きくなりますから!」と力強く宣言。

佐野は「本日はお越しいただき、ありがとうございました。あまり過去を振り返る気はないんですけど……オーディションの最終回を観に来た時ぶりに幕張メッセに来ました。まさか5年経ってここに立って、たくさんの人に見守られて、自分たちの曲を歌ってお届けできるとは思っていませんでした。これもみなさんのおかげです。改めてありがとうございます。これからもガンガン引っ張っていこうと思いますので、振り落とされないようについてきてください!」と、2019年実施の「PRODUCE 101 JAPAN」にも触れたコメントで感動の涙を誘った。

本田は幕張メッセでの本公演のチケットがほぼ完売だったことへの感謝をしみじみと伝え「みなさんのおかげで、OWVは5年でここまで大きくなりました! まだまだ大きいステージに立つ夢を、僕達もスタッフさんたちもまだまだ諦めていないし、このまま突き進んで行きます。また次も、その次も、また会いに来たいと思えるライブがしたいですし、届けていきますので。これからも応援してもらえるとうれしいです!」と力強くあいさつ。

続けて「楽しかったでしょうか? 僕も楽しかったです。そして僕は、武道館に立つまで泣きません。涙を見せませんので。だから武道館やるときには、絶対来てくれよ! 4人で最高のパフォーマンスをしますので。これからも応援よろしくお願いします!」と、本田がかねてから目標に掲げていた東京・日本武道館単独公演への意気込みを語った。

そしてライブは、「それなー!」のコール&レスポンスとともに披露された「SORENA」と、ラストナンバー「LOVE BANDITZ」で大団円。

ライブを終えて本田は「みなさん、本日はありがとうございました! これから先、OWVがもっと大きくなっていく未来、みんな見えてるよね? その未来予想図を実現するために、4人で頑張ります。これからも応援、よろしくお願いします!」と改めてコメント。最後はメンバー同士で手を繋ぎ、「それでは以上、OWVでした!」とお辞儀をしてライブを締めくくった。

「OWV 5th Anniversary LIVE -SUPERNOVA-」

◇4月6日(日)◇千葉・幕張メッセ 国際展示場 展示ホール2~3

<セットリスト>

M1.Swish

M2.Supernova

M3.BREMEN

M4.UBA UBA

M5.Frontier

M6.PARTY

M7.TALK TALK TALK

M8.EASY

M9.Let Go

M10.Last scene

M11.Fifth season

M12.STAY GOLD

M13.Treasure

M14.SQUARE

M15 Time Jackerz

M16.Fanfare

M17.Tararam

M18.TRVCKSTVR

M19.SLEEPLESS TOWN

M20.What you waitin' for

M21.Gamer

EN1.Get Away

EN2.Summer Days

EN3.Here & Now

EN4.SORENA

EN5.LOVE BANDITZ

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