櫻坂46

櫻坂46最後の一期生・小池美波、ラストステージで見せたグループと後輩への最大級のリスペクト

2025.03.27 18:07
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3月20日、幕張メッセイベントホールで開催された『Buddies感謝祭 2025』および『小池美波卒業セレモニー』をもって、櫻坂46最後の一期生である小池美波が卒業した。

2015年、16歳で欅坂46の一期生に合格し、翌2016年に『サイレントマジョリティー』でデビューした小池。彼女のパフォーマンスで最も語り草となっているのが、『欅坂46 夏の全国アリーナツアー2018』千秋楽における『二人セゾン』でのソロダンスだ。同ライブでは、序盤にセンター・平手友梨奈がアクシデントで不在となった。だが、『二人セゾン』のソロダンスパートになると、センター横のポジションだった小池が意を決してアドリブでセンターに立ち、圧巻のパフォーマンスを見せた。

卒業目前に出演した冠ラジオ番組『櫻坂46 こちら有楽町星空放送局』では、当時について、観衆が「みんな敵になると思っていた」と語っている。彼女には、自分がどう思われようとも、仲間のために神聖なセンターソロダンスに立ち向かう芯の強さがあった。

そのソロダンスパートの歌詞は、「花のない桜を見上げて 満開の日を想ったことはあったか」だ。この2年後に欅坂46から櫻坂46へと改名し、グループを1から構築する茨の道を突き進むことになる小池にとって、何とも運命的な一節だった。

櫻坂46に改名当初は、数々の栄光を掴んできた欅坂46時代の楽曲を封印し、櫻坂46らしさを模索。2021年に開催された野外ライブイベント『W-KEYAKI FES. 2021』後の公式ブログでは、「求められるものが櫻坂の曲ではなく、欅坂の曲ということがやっぱり自分の中では凄く悔しくて」と率直な思いを綴っていた。欅坂46から櫻坂46になったグループを一番強く認めて欲しいと奮闘してきたのは、結果的に最後の一期生となった小池ではないだろうか。

そんな中で小池は2023年10月、パニック障害を患い、活動を休止することになった。パニック障害には乗り物や人混みなど、閉ざされて逃れられない状況に苦しさを覚える症状がある。実際、休養中に小池がブログなどで発信するメッセージでは、日常の些細なことにも生きづらさを感じ、外出もままならないことが明かされていた。

2024年2月、休養中ではあったが、代々木第一体育館で開催された小林由依の卒業コンサートに一部参加した。その際、1万人を超える観衆の間をフロートで周って楽曲を披露したが、当時の小池には苦しいであろう状況に、見ているこちら側が手に汗握る思いだった。それでも、同じ一期生として長く共に闘ってきた戦友を見送るため、勇気を持ってステージに立った。

「櫻坂は誰も置いていかない」と自身で綴ったように、メンバー、スタッフ、Buddies(櫻坂46ファンの総称)の支えにより、小池は休養から約7ヶ月後の2024年5月に活動を再開した。同年6月、全国ツアーファイナルの東京ドーム公演にて、ライブに本格復帰。休養時からは考えられないほどエネルギッシュに躍動し、超満員のBuddiesの歓声に応えた。

休養以前はフロントや2列目を多く担った小池だが、復帰後は表題曲に参加しないBACKSメンバーとして活動した。それでも、彼女が本来持っていた明るさや人懐っこさで、一期生から三期生の各期を繋ぎ、選抜とBACKSの垣根も越え、櫻の“幹”へと返り咲いた。

小池のラストステージでは、『Buddies感謝祭 2025』パートにて、フロートでBuddiesの目の前に行き、楽しそうに指でハートを描くなど、休養時を忘れさせる笑顔が溢れていた。 

『小池美波卒業セレモニー』パートは、小池がセンターを務めたカップリング曲『ソニア』で幕を開けた。レコーディングには参加していたが、休業があったためパフォーマンスは初だという『僕たちのLa vie en rose』は、2018年加入の二期生と披露。続く三期生曲『本質的なこと』、二期生曲『コンビナート』でも、それぞれ後輩に交じり絆を確かめ合った。

欅坂46の選抜外メンバーによる幻の名曲『コンセントレーション』で、小池と山崎天(※「崎」の右は「たつさき」が正式表記)がステージに姿を見せると、ひと際大きな歓声があがった。モニターにはオリジナルメンバーと思われる7人のシルエットが映されていたが、この時点で残すは2人となっていた。グループの中心的存在にまでなった山崎と対面する形で、小池は自ら欅坂46楽曲を解禁した。

さらに、小池がフロントを務めた『桜月』に続き、観衆が待ち望んだ『二人セゾン』も披露された。小池が考えたというセットリストと同曲ポジション。欅坂46時代を共にした二期生と共に、ソロダンス含め、“小池美波の二人セゾン”を創り上げた。

本編最後は、自身が休業中に、初の二期生・三期生のみの選抜で発売された『何歳の頃に戻りたいのか?』だった。過去の栄光にとらわれず「夢を見るなら 先の未来がいい」と歌う同曲で本編を締めたことが、櫻坂46への、後輩への最大級のリスペクトであり、Buddiesへのメッセージとなった。

アンコールでは自身の卒業を彷彿とさせるユニット曲『行かないで』を披露後、ラストは全員で『櫻坂の詩』を歌い、会場はサクラ色のペンライトで満開に染まった。

小池卒業後、櫻坂46は逞しく成長した二期生・三期生に四期生が加入予定で、グループ史上初の東京ドーム3daysと京セラドーム大阪2daysを含む全国ツアーを控えている。今のグループならば、櫻坂46楽曲だけでも十二分に戦っていけるだろう。

「生きるとは変わること」を体現した小池は、最高の形で後輩にバトンを託し、約10年のアイドル生活に終止符を打った。そしてこれをもって、奇跡のように集まった21人の一期生全員が、グループから巣立つこととなった。

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