

1月期ドラマ3作出演・MEGUMI、パブリックイメージを自由自在に操るパワフルな演技の魅力
1月期ドラマがそろそろ最終回を迎えている頃だが、今期ドラマに3作並行で出演していた俳優がいる。それは『プライベートバンカー』(テレビ朝日/1月9日~3月6日放送)、『ホットスポット』(日本テレビ/1月12日~3月16日放送)、『それでも俺は、妻としたい』(テレビ大阪・BSテレ東/1月11日~3月29日放送)に出演しているMEGUMIだ。
『ホットスポット』は第6話・9話・最終話のみの出演だったが、『プライベートバンカー』は主要キャスト、『それでも俺は、妻としたい』は風間俊介とW主演を務めている。しかも役それぞれに似ている要素がありながら、絶妙に違うのが面白い。
MEGUMIに対するイメージは人それぞれだと思うが、グラビアアイドルとしてデビューした経歴からセクシーな印象を持っている人も多いのではないだろうか。もしくは、バラエティ番組などで披露する鋭く的確な発言から、強い女性という印象を持っている人も多いかもしれない。MEGUMI自身もそういったパブリックイメージを上手く役に活かしている印象で、役によって“セクシーさ”と“強さ”のパワーバランスが見事に調整されている。
まず『ホットスポット』で演じたのは、スナックのママ・のんちゃん(稲本紀子)だ。真っ赤な服に真っ赤なリップ、前髪ナシのワンレンヘアは、令和ながらバブリーな雰囲気。サバサバした物言いでありながら、そこはかとなく色気を醸し出すのんちゃんは、まさにMEGUMIっぽい役と言えるだろう。
“セクシーさ”と“強さ”の割合でいうと、7:3くらいだろうか。実はのんちゃんには、口が悪い一面があり、作中では木南晴夏演じるあやにゃん(岡田綾乃)と共に放送できない暴言を連発。爽やかなBGMによって規制されていたものの、表情や仕草からなかなかの罵詈雑言が繰り広げられていることが分かるのだ。
そんなMEGUMIのキレ演技を堪能できるのが、『それでも俺は、妻としたい』である。ヒモ同然である夫・豪太(風間俊介)からの夜の誘いを、徹底的に拒否する妻・チカを演じている。これまでも『ビリオン×スクール』(フジテレビ/2024年)の養護教諭・堺宮子や、『季節のない街』(テレビ東京/2024年)良江などバイオレンスな役どころを演じてきてはいるが、『それ妻』のチカはその中でもかなり強めの人物と言える。
チカは全編通して常に機嫌が悪く、豪太に対して優しい言葉をかけることはほとんどない。なんなら“アンタ”呼びで名前を呼ぶことすらなく、「邪魔」「キモい・クサい・ショボい」「余計なこと言うな」などとハードな言葉を浴びせているのだ。とは言え“セクシーさ”が0なわけではない。圧倒的に“強さ”の方に傾いてはいるのだが、豪太目線で見るとその強さすらも性的な魅力に映っているようで、もにょもにょと言い訳をしつつも「今夜はどうか」とめげずに誘いを続けるのだ。
そして『ホットスポット』と『それ妻』の間あたりにいるのが、『プライベートバンカー』で演じた、一族の長男の妻・果澄だ。重め前髪に黒髪ロングへアというスタイルでもちろん妖艶さはあるものの、どちらかというと気高く高貴なイメージの方が大きい。強気な一面はあるのだが、したたかに、ねっとりと、内に熱量を抱えているタイプの女性だ。セクシーさにも強さにも極端に振り切っておらず、その割合は6:4くらいだろうか。
個人的な物差しではあるが、セクシーさと強さのどちらかに比重が偏ると非常に“MEGUMIっぽく”なり、5:5に近づくほどに不思議と“MEGUMIっぽさ”が薄まっていく。もちろんメイクや衣装の力もあるのだろうが、いい意味で存在感ごと薄まって周りに馴染む人物になるのだ。
セクシーさと強さはMEGUMIの持つ大きな魅力であるから、役というフィルターを通しても数値が0になることは難しい。だからこそ元々ある要素をどう調節して見せるかを研究し尽くしているのだろう。パブリックイメージに近い役はもちろん見ごたえがあり印象に残るが、実はどんな物語にも潜むことができるカメレオン的な役者なのではないかと思う。
実際に、『おいハンサム!!』(東海テレビ・フジテレビ系/2022年)シリーズでは、心穏やかな一家の母・千鶴、『あなたがしてくれなくても』(フジテレビ/2023年)では、バリバリ仕事をこなすファッション誌の編集長、『東京タワー』(テレビ朝日/2024年)では、大学生と惹かれ合う主婦など、“普通”の役どころを演じていることも多いのだ。
そう一度考え出すと、教師として生徒と向き合う学園ものや、犯罪に手を染めるとびっきりの悪役、『ホットスポット』の清美(市川実日子)のようにただただ日常を過ごす一人の女性など、あんな役もこんな役も似合いそうだ、と想像できてしまった。
MEGUMIは今年、5月16日(金)公開の映画『かくかくしかじか』(ワーナー・ブラザース映画)と、8月公開の映画『蔵のある街』(マジックアワー)に出演予定だ。どちらも主人公の母親という役どころだが、MEGUMIっぽさ全開か、もしくは封印か、どんな演技を見せてくれるのか非常に楽しみである。
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