櫻坂46がドーム5公演含むツアー発表、ライブ動員大苦戦からいかに最高地点に登りつめたのか
櫻坂46が2月19日に11thシングル『UDAGAWA GENERATION』、今春に2ndアルバムを発売すると共に、4月から8月にかけ2025年の全国ツアーを敢行することを発表した。
同ツアーは愛知・福岡・広島のアリーナ公演に加え、7月に東京ドーム3days、8月にグループ初の京セラドーム大阪2daysを合わせた5都市11公演が開催される。日本国内を見ても少数の、選ばれたアーティストのみが実現できる大規模ツアーと呼べるだろう。しかし、櫻坂46のライブの歴史は順風満帆なものではなかった。本稿ではあらためて、櫻坂46が屈指の動員力を誇るグループになるまでの軌跡を振り返りたい。
櫻坂46が初のワンマンライブを開催したのは、欅坂46から改名後の2020年12月。場所は東京国際フォーラム ホールA。だが、当時はコロナ禍で無観客だった。
翌2021年夏には、富士急ハイランド内にあるコニファーフォレストにて開催された野外ライブイベント『W-KEYAKI FES. 2021』に出演。
当時の彼女たちはまだ、再デビューから8ヶ月。一時代を気付いた欅坂46時代の楽曲は封印し、リリースした2枚のシングルの収録曲を、すべて出しきるしかなかった。
有観客ながら声出しは解禁されておらず、公式ファンネームを「Buddies」と命名された観客も盛り上がり方に苦心し、メンバーも暗中模索に見えた。
少しずつ前進し始めたのが2021年秋開催の1stツアーだ。これまでの2ndシングル『BAN』、『なぜ 恋をして来なかったんだろう?』といった人気曲に加え、3rdシングルより『流れ弾』や『Dead end』など疾走感溢れるナンバーが加わった。Buddiesは声出しが出来ない中でも、歓声代わりにスティックバルーンを目一杯叩きメンバーに想いを届けた。
2022年開催の2ndツアーでは、4thシングル『五月雨よ』、1stアルバム『As you know?』収録曲も加わり、『条件反射で泣けてくる』、『摩擦係数』といったライブチューンも増えてきた。櫻坂46表題曲歴代センターの森田ひかる、田村保乃、山崎天(※「崎」の右は「たつさき」が正式表記)ら二期生が堂々とグループの中心を担うようになり、少しずつ櫻坂46の方向性が定まり始めてもいた。
千秋楽は東京ドーム2days。キャプテンを務めてきた菅井友香の卒業セレモニー、改名後封印していた欅坂46楽曲の明白な解禁をもって、2日間で8万人を動員。だが、その2年後に開催した東京ドーム2日間では、櫻坂46楽曲のみで11万人を動員しており、この頃は動員数にまだ伸びしろがあったことが伺える。
2023年開催の3rdツアーでは、欅坂46時代21人いた一期生も5人になっており、ドーム公演が無いアリーナツアーだったがそれでも動員に苦戦した。メンバーからも率直に「悔しい」という言葉が溢れた。但し、現在の櫻坂46の飛躍への兆しが見え始めたのも同ツアーだ。
同年初頭加入の三期生のフレッシュな魅力が弾ける『夏の近道』は、声出し解禁も相まって、これまでに無かった熱量のアイドルコールでBuddiesを沸かせた。そして、千秋楽では藤吉夏鈴センターで、躍動感溢れる6thシングル『Start over!』が初披露された。同曲は櫻坂46の代名詞であり、ライブの核のような存在となっていく。一方で同曲とは真逆の、櫻坂46のしなやかさを象徴する5thシングル『桜月』でセンターを務めた守屋麗奈が、同ツアーを引っ張ったことも忘れてはならない。
こうした試行錯誤の結果、ライブのコンセプトに合わせた楽曲の厳選、メンバーの自信みなぎるパフォーマンス、それに呼応するBuddiesの熱量の増幅といった要素が積み重なり、同年の3周年記念ライブはZOZOマリンスタジアム史上最多動員を記録。その勢いのまま、2024年の4thツアーは東京ドーム2daysの11万人動員を含む全完売、4周年記念ライブでもZOZOマリンスタジアム史上最多動員を再び記録した。
どんな時もメンバーが全力を尽くしてきたことに間違いはないのだが、初期公演では、多様な楽曲が「統一感の無さ」にも見えてしまっていた。だが今は、アグレッシブな人気ダンスナンバーの畳みかけという軸が出来たことにより、それ以外のパートで“可愛い”にも“妖艶”にも“美しい”にも振り切れる、「多彩な幅」として強みに変わっている。
この間、7thシングル『承認欲求』、8thシングル『何歳の頃に戻りたいのか?』では三期生も次々と選抜入りを果たし、9thシングル『自業自得』、10thシングル『I want tomorrow to come』では、山下瞳月が三期生初の連続センターとして躍動した。櫻坂46は名実共に、トップレベルのCDセールスとライブ動員を兼ね備えるグループとなった。
先日、最後の一期生である小池美波の卒業が発表された。改名後、誰よりも新しいグループを認めて欲しいと闘ってきた彼女が安心して巣立つことが出来るのも、櫻坂46の根幹をなす二期生、重要戦力となった三期生の逞しい成長があったからだろう。11thシングル、2ndアルバムを引っ提げて、櫻坂46の“最高地点”の果てはまだまだ見えそうにない。
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