2021年3月に発売された『CAN YOU WALK WITH ME??【通常盤】』

AKB48卒業のレジェンド柏木由紀、担当記者が垣間見た見た素顔「卒業してもファンの前ではアイドルで」

2024.04.28 16:03
提供:ENTAME next

AKB48の柏木由紀が3月16日、ぴあアリーナMMにて卒業コンサートを開催した。歴代最長のグループ在籍日数を誇り、最前線でグループを牽引してきた柏木。4月30日にはAKB48劇場で卒業公演も開催。いよいよ、約17年にわたるグループ活動に終止符を打つ。いま、改めて柏木由紀とはどんなアイドルだったのか。デビュー当時から様々な雑誌で取材した担当記者が振り返る。

今月16日、AKB48の柏木由紀が卒業コンサートを開催した。15人のOGと現役メンバー、それに大勢のファンに見送られ、ステージを去っていった。

柏木が郷里の鹿児島県から上京したのは15歳だった。中学校を卒業したばかり。レッスン場と家を往復する毎日が始まった。

デビュー直前、私は柏木を取材する幸運に恵まれた。おそらく初めて受けるであろう雑誌の取材に戸惑いながらも、モーニング娘。が好きだと話してくれたのが印象的だった。

チームBの一員として活動し始めると、数か月後にはシングル『BINGO!』の選抜に召集される。そのMV撮影に密着すると、並みいる先輩たちに混ざって、ドギマギしているのが手に取るようにわかった。

柏木は期待された新人だった。2009年、デビューから3年目で大手事務所に移籍。初のソロ写真集をリリースしている。撮影地は沖縄。私はスタッフの一員として同行した。すでに雨女の定評があった柏木だったが、柏木の到着と同時に沖縄は梅雨明けし、一足先にロケハンのために現地入りしていたカメラマンと私を驚かせた。その写真集は出版社の新記録を作る大ヒットを飛ばし、年間写真集売り上げ1位に輝いた。

写真集撮影時は、1回目のAKB48選抜総選挙が開催される直前だった。後にAKB48名物となる総選挙だが、この時点ではまだ海の物とも山の物ともつかないイベントと思われていた。「今度の総選挙って一体何なの?」「さぁ……。私もどうなるか、全然わからないんです」。沖縄でそんな会話をかわした記憶がある。

その総選挙で、柏木は9位にランクイン。2回目は8位。2年連続で神7入りを逃すと、普段は悔しさを表に出さない柏木もさすがに発奮した。いや、ファンが黙っていなかった。

第3回総選挙では3位に食い込み、世間をあっと言わせた。「翌朝のニュースで私の名前が呼ばれているのに気づいて、目が覚めた」と本人は回顧している。柏木の名前が世に広まった最初のターニングポイントである。

3位になっても、雑誌の表紙を飾るようになっても、CMに出まくっても、日本レコード大賞に輝いても、柏木は偉ぶるようなことはなかった。アイドルとして成長はしていったが、ガツガツした素振りは見せず、ただアイドル道をひた走っていった。

先週の卒コンで販売されたパンフレットで、私は柏木を取材した。そこで印象的だったのは、「AKB48を卒業しても、ファンの方の前ではアイドルでいたい」と話したことだ。

柏木は、昨年末の『NHK紅白歌合戦』に出演した伊藤蘭を見て、衝撃を受けたという。当時からのファンの前で往年のヒット曲を歌う伊藤蘭。ファンは熱狂的なコールを送り、紙テープを投げた。その世界こそ、アイドルになる前から柏木が憧れ続けてきたものだ。実際、アイドル界に足を踏み入れ、紙テープこそ飛ばないものの、ファンからの声援を浴び続けた。17年間もアイドル業を堪能したはずなのに、卒業してもなお、このレジェンドはソロでアイドルを続けたいというのだ。

現在32歳。年齢をとやかく言う向きもあるだろう。しかし、柏木がその声に耳を貸すことはない。自分がステージで歌うことで、誰かに幸せを届ける。これからも柏木はそんな世界を作り続けたいだけなのだ。

関連リンク

関連記事

  1. SKE48 古畑奈和、「自分は誰かの役に立てている」10年突き進んだ"アイドル"という職業
    SKE48 古畑奈和、「自分は誰かの役に立てている」10年突き進んだ"アイドル"という職業
    ENTAME next
  2. 美女コスプレイヤー・蒼猫いな、フェチ感じる衣装で美スタイル完全解禁【写真10点】
    美女コスプレイヤー・蒼猫いな、フェチ感じる衣装で美スタイル完全解禁【写真10点】
    ENTAME next
  3. 10年ぶりの写真集、中川翔子「過去最大の露出に挑戦したきっかけは江頭2:50さんの一言」
    10年ぶりの写真集、中川翔子「過去最大の露出に挑戦したきっかけは江頭2:50さんの一言」
    ENTAME next
  4. 中川翔子、すべてを出した10年ぶり写真集を語る「血管を褒められる体験は初」
    中川翔子、すべてを出した10年ぶり写真集を語る「血管を褒められる体験は初」
    ENTAME next
  5. 桃月なしこ、話題のフォトスタイルブックからナチュラルな白ランジェリーショット公開
    桃月なしこ、話題のフォトスタイルブックからナチュラルな白ランジェリーショット公開
    ENTAME next
  6. 似鳥沙也加、まん丸バストを置きパイした泡風呂グラビアに「キュンが止まらない」
    似鳥沙也加、まん丸バストを置きパイした泡風呂グラビアに「キュンが止まらない」
    ENTAME next

「音楽」カテゴリーの最新記事

  1. King & Prince、17枚目はダブルAサイドシングルに決定 CD商品内容も一挙公開【What We Got 〜奇跡はきみと〜/I Know】
    King & Prince、17枚目はダブルAサイドシングルに決定 CD商品内容も一挙公開【What We Got 〜奇跡はきみと〜/I Know】
    モデルプレス
  2. マカロニえんぴつ、新曲「静かな海」のMVを公開 初の沖縄公演を含む全国19都市26公演のロングツアー開催も発表
    マカロニえんぴつ、新曲「静かな海」のMVを公開 初の沖縄公演を含む全国19都市26公演のロングツアー開催も発表
    WEBザテレビジョン
  3. オールナイト音楽フェス「MUSIC CIRCUS FUKUOKA」開催 来場者約1万人がドームで熱狂
    オールナイト音楽フェス「MUSIC CIRCUS FUKUOKA」開催 来場者約1万人がドームで熱狂
    モデルプレス
  4. JO1、INIの個性あふれるソロステージ再び…「LAPOSTA 2025 SHOW PRODUCED by MEMBERS」全22公演をLeminoプレミアムで見放題配信
    JO1、INIの個性あふれるソロステージ再び…「LAPOSTA 2025 SHOW PRODUCED by MEMBERS」全22公演をLeminoプレミアムで見放題配信
    WEBザテレビジョン
  5. UVERworld「NO MAP」ABEMAにて全試合生中継の<Mリーグ2025-26>オフィシャルソングに決定
    UVERworld「NO MAP」ABEMAにて全試合生中継の<Mリーグ2025-26>オフィシャルソングに決定
    WEBザテレビジョン
  6. 加護亜依、デビュー25周年ライブで語った「やらかした私」と「いまが一番好きな自分」
    加護亜依、デビュー25周年ライブで語った「やらかした私」と「いまが一番好きな自分」
    ENTAME next
  7. 「今日の思い出もタカラモノ」LinQ・高木悠未 卒業ツアー初日が大阪でスタート
    「今日の思い出もタカラモノ」LinQ・高木悠未 卒業ツアー初日が大阪でスタート
    ENTAME next
  8. LE SSERAFIM、さいたまスーパーアリーナ3デイズを駆け抜け初の東京ドーム公演を発表「最高のステージ準備したい」
    LE SSERAFIM、さいたまスーパーアリーナ3デイズを駆け抜け初の東京ドーム公演を発表「最高のステージ準備したい」
    WEBザテレビジョン
  9. 乃木坂46、賀喜遥香センター39thシングル「Same numbers」夏の香り漂う新ビジュアル解禁
    乃木坂46、賀喜遥香センター39thシングル「Same numbers」夏の香り漂う新ビジュアル解禁
    モデルプレス

あなたにおすすめの記事