SixTONES(提供写真)

SixTONES、新たな試み連発ド派手ライブ・「音色」初パフォーマンス…“360°魅了”の初4大ドームツアー完走【「VVS」ライブレポート/セットリスト】

2024.04.23 04:00

SixTONESが4月22日、東京ドームにて「VVS」東京最終公演を開催し、グループにとって初の4大ドームツアーの幕を閉じた。ここでは最終公演の様子をレポートする。<ライブレポートVol.1>


SixTONES初4大ドームツアー「VVS」

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2023年に初の単独ドーム公演「慣声の法則 in DOME」を実現させてから約1年が経った今回、4thアルバム「THE VIBES」を引っ提げ、ドームという大舞台に帰ってきたSixTONES。同ツアー名にはダイヤモンドの透明度のグレードを表し、高級・高価という意味も持つ「VVS」を「THE VIBES」と絡め「SixTONES の『VIBES(熱量・雰囲気)』は『VVS(一級品)』である」という意味が込められている。

“SixTONES命名”ロックレーンでド派登場

SixTONES(提供写真)
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開演時間が近づき、今か今かと観客全員がモニターを見つめ待ちわびる中、照明が落ち会場が真っ赤に染まればいよいよSixTONESの音楽が奏で始める。6方向に長く伸びたアームの先端に設置された「ロックレーン」(※“音楽ジャンル”の「ROCK」・グループ名の由来である“石(ストーン)”の「ROCK」・SixTONESの“Six”を表す数字の「6(ろく)」などに、機構の「クレーン」を掛け合わせたメンバー命名の造語)から、クレーン上のボックスが壊れると、6人が華々しく登場。まるでプレゼントボックスかのように、観客の前に“6つの原石”が現れた。

ステージの幕開けを飾ったのはアルバムのリード曲「アンセム」。盛大なシンガロングと重厚なバンドサウンド、そこに乗る“爆速ラップ”が感情を揺さぶるハードチューンが会場中に響きわたり、1曲目とは思えぬ盛り上がりで観客は早くもヒートアップ。続く「Rollin'」はSixTONESのジュニア時代のオリジナル曲。強めのロックテイストがライブの盛り上がりを助長したほか、曲間の高地優吾(※「高」は正式には「はしごだか」)の煽りや京本大我による「明日に向かう 廻る世界」を「明日に向かう SixTONESの世界」に変えた歌詞アレンジでファンを沸かせた。

そして「Outrageous」「ABARERO -Dark Electro Rock Remix-」とハードなサウンドが続き、ファイヤー演出で“限界突破”。SixTONESらしさ爆発で会場を熱気に包んだ。

SixTONES、ユニット曲で光る魅力

最初の挨拶は「どうも!ジェシーSixTONESです!え、逆じゃね!?みなさん騒ぐ準備はできてるか?ストレス発散しにきたんだろ?ぶちかまそうぜ!!」とジェシーのテンションMAXの盛り上げからスタート。続く京本は「おっはようございまーす!いやぁ~今日もいい天気ですよね。って東京ドームかーい!」と主演を務めるカンテレ・フジテレビ系火ドラ★イレブン『お迎え渋谷くん』(火曜よる11時~)の“渋谷くん名シーンの”再現から始め「どうもSixTONES京本大我です。最終日だぞ!俺たちSixTONESと音楽でぶつかり合える準備できてんのかい!?音楽でかかってこれんのかい!?やれるもんならやってみな」と煽りが。その後、「いらっしゃいませー!!」「僕ら6人もいるんで、俺のターンだけ力抜いて大丈夫です。まあ力抜いていただいて照れくさい人もちっちゃくていいから声出してください」と温かな気遣いが光る松村北斗、「みんなSixTONESに会いにきたんでしょー?今日ラストだよ?まだまだ声出るんじゃないの?」「体感時間あっという間だぞ。覚悟しろ。このライブ半端ないからね。乗り遅れたら一瞬で置いてかれちゃうよ!」とライブの期待を高める森本慎太郎、「どうもSixTONES高地優吾です。今日ラストだぞ。バイブス上がってる!?」とファンを盛り上げる高地、そして何も言わず耳を立てる田中樹は「あれ、お前らそんなもんだっけ?まだ出るよね?なんか後半のこととか考えちゃってる?」とSっ気のある煽りとともに「今日は360°上から下まで誰一人気抜くなよ?最後までお前らと俺たちの最上級のバイブスぶつけ合っていこうぜ、よろしく」と熱い言葉を紡いだ。

挨拶を終えバンドメンバーによる演奏を挟んだ後は、「Hysteria -Rock Rearrange-」へ。ソファを使ったパフォーマンスで艶のある歌声と表情で会場の空気を一瞬にして変えれば、京本から田中への“顎クイ”、ジェシーはソファに座る京本の後ろから腕を回しそのまま顔を近づけるなどメンバー同士の密な絡み合いに観客も興奮。「君がいない」「Alright」「House of Cards」を立て続けに披露した後は、“きょもしん”こと京本&森本によるユニット曲「希望の唄」へ。京本の突き抜けるようなハイトーンボイスと森本の柔らかいキャラメルボイスが映えるロックチューンが会場を潤わせた。どこか青春時代を思い出させるような懐かしさの香る曲調と未来への希望が詰め込まれた歌詞が、同時期に入所し共に切磋琢磨してきた2人の関係性を表すかのようだ。1サビからメインステージでお互い向き合いながら歌唱し最後にハグする姿はまさに“兄弟”そのものだった。

「“Laugh” In the LIFE」では、トロッコに乗り客席通路を通り抜ける“超近距離ファンサ”も。それぞれトロッコで離れていながらも「フィギュア」では「高地喋りまーす!」などメンバーからの愛ある“高地イジり”も止まらず、普段の彼らの雰囲気のまま歌唱。エスニックなテイストが印象的な「DRAMA」では田中の舌出しや腹チラ見せをはじめ、高地は着ていた白シャツを全開にはだけさせるなど各々の官能的な仕草で引き付けどこか危険漂う妖しげな世界へ誘い込む。また松村の高笑いが曲の世界観をさらに高めた。一方、その後の「JAPONICA STYLE」では噴水演出と桜の花びらの紙吹雪が舞い、まるで桜並木のように会場中がピンクに染まり、空気をガラリと変えた。

MCは、最終日ということもありそれぞれ名残惜しさを感じ、なかなか引けないというグループ愛を感じさせる一コマに。前半で披露した曲をもう一度やろうという京本の提案から派生し、森本が“PayPayダンス”を披露することに。赤と白のペンライトに包まれ、センターステージのリフターが上がる中での全身全霊のダンスで会場を笑いの渦に包むと、いつの間にか全員ステージに座り込み。良い意味で気の抜けたトークで盛り上がる姿は、まるで楽屋を覗き見しているかのよう。気づけばMCだけで50分弱と通常のライブでは異例の事態だったが、それを通用させてしまうのがSixTONES。田中は「1秒でも長くステージに立っていたい。俺らアイドルだから」と放ち、笑いを取りつつファンを沸かせた。

そして全編英語詞のR&B「Call me」、ライブの日替わり曲として「マスカラ」をそれぞれアコースティックverでしっとりと歌い上げ、いよいよ後半戦へ突入。雑談のくだりからゆるりと始まった“ほくじゅり”こと松村&田中のユニット曲「スーパーボーイ」は、松村と田中の会話がリリックに落とし込まれており、ただただ話すようにステージを歩き回りながら歌唱。一見正反対なタイプの2人だが、“実は似ている”2人の双子感や男友達の関係性が光る。曲終わりには天井に2人の“スーパーボーイ”が浮かび上がる可愛らしい演出も盛り込まれた。

対して、グループ内でも一際仲の良さが話題になる“ゆごジェ”こと高地&ジェシーのユニット曲「Blue Days」では、赤と黄色のペンライトでオレンジに染まった“海”を2人の暖かくピュアな歌声が包み込み「暖かく照らす光の先に 君が笑ってるのなら嬉しいな」という歌詞を体現。2人が肩を組んだり、高地が差し出したマイクでジェシーが歌う場面もあり、2人の持つ優しい空気感が人々の心にそっと寄り添った。

SixTONES「音色」初パフォーマンス

「DON-DON-DON」では、80~90年代を彷彿させるレトロチックな衣装にチェンジした6人が、ド派手なデコレーショントラックに乗って入場。外周を回りながら「RAM-PAM-PAM」「Bang Bang Bangin'」の3曲で思いっきり暴れ、一層バイブスを上げる。さらに最後にセンターステージで集まると火花が6発上がり、爆発音の度に高揚感を高めた。

その後も間髪入れず怒涛のパフォーマンスが続くと、最後は森本がKing & Princeの高橋海人(※「高」は正式には「はしごだか」)とともにW主演を務めた日本テレビ系日曜ドラマ『だが、情熱はある』(2023年)の主題歌「こっから」をパフォーマンス。“どれだけ上手くいかなくても、天才じゃなくても、「こっから」始めよう!”という強い決意と情熱溢れる応援歌を力強いラップをリレー形式で歌い繋いでいく。モニターにアップで映されるメンバーの表情は満面の笑みでステージを、音楽を心から楽しんでいるのが伝わってきた。最後は6人で円陣を組み、そのままステージを後にした。

しかしこれだけで終わらないのがSixTONESだ。鳴り止まぬアンコールに応え、「Good Luck!」でパワフルに再登場。さらにジュニア時代からの人気曲「この星のHIKARI」では観客の合唱で会場にさらなる一体感が生まれた。その後「WHIP THAT」でテンションは最高潮になり、各位置に散らばったメンバーもメインステージに再集結。そこで客席を降りていた京本が戻る際、とっさに気づいた松村が手を差し伸べステージへ引き上げる一幕も見られた。

SixTONES「音色」ジャケット写真(通常盤)(提供写真)
SixTONES「音色」ジャケット写真(通常盤)(提供写真)
6人が集まると、最終日のサプライズとして『お迎え渋谷くん』の主題歌ともなる新曲「音色」(5月1日リリース)を初パフォーマンス。大切な人や仲間との絆を歌った同楽曲は、グループの結成日にリリースというメモリアルな1曲となっている。「最後まで聴いてSixTONESとみんな、明日から生きていこうぜ!!」という京本の前フリで、2024年で結成から丸9年、10周年に突入する今の彼らだからこそ歌えるエモーショナルな絆ソングを温かく歌い上げ、最後は6人で横一列に肩組み。ジェシーによる「ありがとうございました。引き続き、SixTONESの応援よろしくお願いいたします。拳を上にあげていきますよ。『ズドン』」の挨拶でパフォーマンスを締めくくった。

曲終わりには、スタッフ一同からのサプライズメッセージがモニターに浮かび上がる感動のフィナーレを迎えた本公演。最後は全員客席に降り立ち「みんな素敵な笑顔です。ありがとうございます」(高地)、「また会おうね」(松村)などファンに感謝を伝えながら一人ずつ捌けていく。最後の1人となったジェシーは会場の規制退場アナウンスのモノマネと合わせて「みなさん気を付けて帰らないとぶん殴ります」と最後まで笑いをかっさらい、観客の大きな拍手とともに4大ドームツアーは幕を閉じた。

今回のツアーでは、グループとして初めて生バンドによる演奏でのライブが実現。CDの音源とは違ったライプならではのアレンジ、バンドメンバーと SixTONESメンバーとのステージ上の熱い絡みなど、これまで以上の「ライブ=生」であることが強く感じられるステージングに。

また、初の試みである「360°ステージ」でドーム公演とは思えぬ観客との距離の近さも本ツアーの魅力の一つ。ロックレーンやデコレーショントラックでの歌唱、6方向に作られた花道を隅々まで走り回るなど、SixTONESの言う「誰一人置いていかない」を体現した約3時間にわたるパフォーマンスで、誰もが楽しめるステージを作り上げた。

2月17日の京セラドーム大阪公演を皮切りに、同日の東京ドーム東京公演まで、4都市10公演のドームツアーを無事に駆け抜けたSixTONES。東京ドーム公演動員数は3公演で計165,000人動員予定(1公演55,000人動員予定)、本ドームツアー総動員数は計515,000人動員予定となっている。(modelpress編集部)

SixTONES「VVS」東京ドーム最終公演セットリスト

M1.アンセム
M2.Rollin'
M3.Outrageous
M4.ABARERO -Dark Electro Rock Remix-
~挨拶~
M5.Hysteria -Rock Rearrange-
M6.君がいない
M7.Alright
M8.House of Cards
M9.希望の唄(京本大我森本慎太郎
M10.“Laugh” In the LIFE
M11.フィギュア
M12.PARTY PEOPLE
M13.S.I.X
M14.DRAMA
M15.JAPONICA STYLE
~MC~
M16.Call me(アコースティックver)
M17.マスカラ(日替わり曲、アコースティックver)
M18.スーパーボーイ(松村北斗田中樹
M19.Need you
M20.TOP SECRET
M21.WHY NOT
M22.Blue Days(ジェシー高地優吾
M23.DON-DON-DON
M24.RAM-PAM-PAM
M25.Bang Bang Bangin'
M26.Something from Nothing
M27.Telephone 1ST ver.
M28.BE CRAZY -Rock Rearrange-
M29.Seize The Day
M30.こっから
~アンコール~
EN1.Good Luck!
EN2.この星のHIKARI
EN3.WHIP THAT
EN4.音色
【Not Sponsored 記事】

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