

ラランドが“ボケ0”で挑んだ、受験がテーマの短編映画『点』から感じる苦しさとエール
肩書が学生である人の多くが、最も辛い思い出に挙げるのが「受験」だろう。そのしんどさ、辛さ、鬱屈とした思いを繊細かつリアルに描いた作品が短編映画『点』だ。
同作品はお笑いコンビ・ラランドの公式YouTubeチャンネル「ララチューン」で3月31日に公開。ニシダ脚本・サーヤ主演とし、「異例の“ボケ0”」で取り組んだ意欲作となっている。
物語は受験生をテーマにしており、サーヤ演じる主人公あかりが大学医学部の合格を逃し、浪人を決断するところから始まる。現役合格を果たした友人との比較、夏になっても変わらない合格判定、迫る2度目の受験など、実際に「浪人」を経験したニシダがビビッドに描く。
筆者は高校受験、大学受験は経験したが、浪人時代はない。それでも、あかりがバイト生活を謳歌する友人に会いに行っていつもの挨拶をしても、「お疲れ」と返ってきた失望はなぜだか共感できた。友人が変わってしまったと感じたことによる落胆であり、それは自分が変わらなすぎるゆえの失点とも言えるわけだが、精神的に不安定な時期の人間にとっては特に響くもの。きっと多くの人にとってそういったシーンが映画の約20分間のうちにひとつは含まれていることだろう。
また、20分という時間設定も絶妙だ。受験をテーマにしたCMや映画はぱっと思い出すことができるが、短編映画となると話は変わってくる。適度に苦しく、そしてリアルに描くことができるのが20分間なのかもしれないと、見終わった後に強く感じた。
また、マルチに活躍しているラランド2人に今更触れるまでもないが、やはりサーヤの演技力は特筆すべきものだった。ラランドで言えばサーヤがブレーンであり、プレーヤーであるが、今作品においてはプレーヤーに専念。実年齢は28歳であるが、喋り方や表情などであの時期特有の「難しい浪人生」を見事に演じきった。
受験は苦しいものだ。現役で上智大学に合格しているサーヤもコメントの中で「点数をつけられる時期特有のしんどさ、アルファベットで簡単に自分のレベルが決まる恐ろしさ。私たちもあの頃の緊張感を明確に覚えていて、いまだに夢に出てくることがあります」と明かす。
そんなしんどい記憶だからこそ、最も辛い思い出となる。だが、同時に「最も頑張った思い出」でもある。ほかでもない筆者もそうだ。
もしかすると、今受験と戦っている学生はそんな前向きには捉えられないかもしれない。『点』がそんな人たちに向けたエールとなることを願いたい。
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