街裏ぴんく

街裏ぴんくへの評価の乖離はなぜ生まれた? 「R-1グランプリ2024」総評

2024.03.13 12:14
提供:ENTAME next

ピン芸人ナンバーワンを決める、「明治プロビオヨーグルトR-1presents R-1グランプリ2024」決勝戦は、芸歴20年目の街裏ぴんくが初の決勝戦進出にして、悲願の制覇を成し遂げた。

街裏ぴんくが展開した2本のネタは「こんなウソつくヤツ、ヤバいでしょ」と引き込みながら披露する「ウソ漫談」。1本目では石川啄木と出会い、2本目では「モーニング娘。になるはずだった」と力説し、審査員の心をぐっとつかんだ。一方で、一般視聴者はどうだったのだろうか。

9日、街裏ぴんくの優勝を伝えるニュースがヤフートピックスに複数選出されていたが、コメント欄は「面白くなかった」とする声が少なくなく、実際「みんなの意見」というアンケート結果でもファイナリスト全9名中、街裏ぴんくは5位となっていた。

もちろん、漫談の技量、そしてその嘘ネタのセンスで審査員の評価を勝ち得たことは想像に難くない。ただし、過去に漫談で王者となったあべこうじや濱田祐太郎とは異なり、漫談の質より、審査員のハリウッドザコシショウが語った通り「エネルギーのすごさ」が大きな勝因となったのではないだろうか。それが結果として、“刺さらなかった”一般視聴者との大きな乖離を生んだ。

筆者個人的にも面白いと感じたネタと審査員の点数が比例しなかった印象は強い。マッチングアプリをテーマにポップに笑いやすいネタだと感じたkento fukayaやネットミームを“コメント欄”で見事に表現した寺田寛明などはいずれも最終決戦に残ることはできなかった。5番手で点数が出た直後に敗退が決まった寺田は「(4番手の)kento fukayaの点数を見たときに今日はだめかもと思ってました」とこぼした。

確かにネタのタイプ的にこの日点数が伸びる風は吹いていなかった。今大会では大半が一人コントを選び、これまで数多くの優勝者を生み出してきたフリップネタを選択した者は一人もいなかった。実際、一人コントのルシファー吉岡や吉住が評価されて最終決戦へと進んでいる。言うまでもなく、2人のネタの台本の面白さや演技力が高得点につながったはずだが、ネタ時間が4分に延びた今大会でいうと、画面を映して一言で笑いにするというフリップに近いネタを選択した芸人(fukayaや寺田)が割りを食ったと見ることもできる。

とはいえ、これはあくまでも今大会に限っての話。ネタ順やR-1グランプリ恒例のルール改正などによっていくらでも状況は変化しうる。漫談ブームが押し寄せるのか、それともフリップネタが再興するのか、今後のピン芸の潮流に注目したい。

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