実写版『幽遊白書』で“桑原和真”役を演じた俳優・上杉柊平(画像はネットフリックス公式Xより)

実写版『幽遊白書』桑原役のキャスティングは大正解? イケメン俳優なのに“本人”に見える理由

2024.01.07 12:03
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Netflixで公開され、大ヒットを記録している実写ドラマ『幽☆遊☆白書』だが、同作は公開前にとあるキャスティングが懸念を呼んでいた。原作では“モテない不良”という立ち位置だった桑原和真の役に、イケメン俳優・上杉柊平が抜擢されていたからだ。ところがいざ本編が公開されると、そんな前評判がウソだったかのように好意的な感想が飛び交っている。

原作マンガの桑原といえば、ご存じの通り三枚目のキャラクター。勝手に主人公の浦飯幽助をライバル視し、仲間になった後もお調子者らしい言動でムードメーカー的な役割を果たしていた。見た目的にも、美少年チックに描かれた幽助や蔵馬、飛影とは明らかに一線を画している。

もちろん男気や根性にかけては他の追随を許さないため、格好いいことは間違いないのだが、基本的には内面の魅力で勝負するキャラクターと言えるだろう。そんな桑原の役を、元ファッションモデルで美形を極めたような上杉が演じるということで、ハッキリいうとキャスト発表当初は賛否両論の反応が広がっていた。

だが、いざ蓋を開けてみると、実写版の桑原はむしろ「上杉しかありえない」と感じさせるほどのハマリ役だった。たしかに桑原役としては顔が良すぎるものの、1つの作品として実写版『幽☆遊☆白書』を観た時に、“イケメンな桑原”が妙に収まりが良いのだ。

一体なぜ上杉の演じる桑原が上手くハマっていたのだろうか。その理由としては、まずドラマ全体の雰囲気に合っているということが挙げられる。

そもそも原作『幽☆遊☆白書』は熱いバトルだけでなく、時折挟まるギャグパートも面白さの1つだった。しかし実際の役者を使った実写化では、どうしてもリアリティラインが上がってしまうため、コミカルな雰囲気の再現が難しい。そのためギャグを極力削り、シリアス路線に舵を切る方針が取られたのだろう。

結果として、実写版では桑原のキャラクター性がそこまで三枚目的なものではなくなっており、熱い男気やド根性の部分がより強調されている。だからこそ、第一印象からイケメンにしか見えない上杉が演じても違和感がなかったのではないだろうか。

また上杉が演じる桑原はたしかにイケメンではあるのだが、それでいて原作の“ヤカラ感”が損なわれていなかった。この点に関しては上杉自身が、不良っぽい男を演じるのが得意な俳優だったことが大きいだろう。

2023年10月期のドラマ『ワンルームエンジェル』(MBS)で上杉は、主人公の「幸紀」を演じており、この役もチンピラっぽい“ヤカラ男”だった。同ドラマも人気コミックスを原作とした実写化作品なのだが、しっかりとキャラクターにハマっている。

どうしても上杉といえば2016年のNHK連続テレビ小説『とと姉ちゃん』で演じた南大昭の印象が強いが、あれから約7年。31歳になって男の渋さが増した上杉は、桑原や幸紀のように男性ホルモンが強そうな“顔が濃い男”の役も似合うようになってきた。

そのほかシンプルな理由としては、上杉が高身長俳優であることも幸いしているだろう。上杉といえば『とと姉ちゃん』に出演していた時から、185cmという高い身長が話題になっていたが、桑原も主人公チームの中では一番の高身長で、中学生でありながら180cm後半くらいの身長だと言われている。

そうしたビジュアルの一致だけでなく、実写版『幽☆遊☆白書』はかなりアクションシーンに力が入った映像作品となっている。桑原は派手にやられる場面が多いものの、手足が長い上杉だからこそ、その姿がダイナミックで見栄えするものとなっているのだ。

桑原を含むキャスティングの成功も相まって、ドラマ自体もNetflixの世界ランキングで上位になるほどの好スタートを切った。続編が制作されるのであれば、このまま実写ならではの魅力を存分に見せてもらいたい。

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