『葬送のフリーレン』ティザービジュアル (C)山田鐘人・アベツカサ/小学館/「葬送のフリーレン」製作委員会

『フリーレン』から『ゲゲゲの謎』まで…次世代カメレオン声優・種崎敦美の快進撃が止まらない

2024.01.04 12:03
提供:ENTAME next

現在放送中のアニメで、声優・種崎敦美が快進撃を繰り広げている。『葬送のフリーレン』(日本テレビ系)では言わずと知れた主人公のフリーレン役、『SPY×FAMILY』Season2ではマスコットキャラクターのアーニャ役、そして口コミで大ヒット中の劇場アニメ『鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎』では龍賀沙代という“深窓の令嬢”を演じており、その評価はうなぎ上りだ。(※崎の右は立つが正式表記)

いずれも方向性がまったく違うキャラクターだが、種崎は自然な演じ分けを行っており、「キャスト情報を見ないと誰か分からない」と言われているほど。あらゆる役柄を表現できる“七色の声”こそが、その強みと言えるだろう。

これまでの足跡を振り返ってみると、種崎が多くのアニメファンに認知されるきっかけとなったのは、2012年に放送された『となりの怪物くん』(テレビ東京系)の夏目あさ子役だった。初のTVアニメレギュラーにもかかわらず、明るい性格のように見えて実は陰キャな女子高生という難しい役どころを演じ、「ものすごい新人が現れた」と話題になった。

同じく女子高生のキャラクターでいえば、『響け!ユーフォニアム』シリーズの鎧塚みぞれなども代表的な役柄の1つ。とくに『リズと青い鳥』では無口ながらも胸のうちに激しい感情を秘めた様子を表現し、絶賛を浴びた。

また2022年1月から放送された『その着せ替え人形は恋をする』(TOKYO MX ほか)の“ジュジュ様”こと乾紗寿叶役も、女子高生の役柄だが、いずれも演技の方向性が異なっている。

もちろん女子高生だけでなく、ほかにもアーニャのような小さな女の子や、『鬼灯の冷徹』(TOKYO MX ほか)の芥子のような異色のキャラクターまで、幅広い役柄を担当。『ドラゴンクエスト ダイの大冒険』(テレビ東京系)の主人公・ダイや、『ジョジョの奇妙な冒険 ストーンオーシャン』(Netflix)のエンポリオといった少年役に抜擢された際には、友情・努力・勝利の熱いストーリーを見事に表現していた。

ブレイクする声優は、声質や演技の特徴によって、大抵ハマリ役のイメージが固定されていくもの。そんななか、“どんな役でも演じられる声優”として人気が出たのが種崎の凄みではないだろうか。

種崎のようなオールマイティな声優は、「カメレオン声優」などと呼ばれるが、以前のアニメ業界ではその筆頭として沢城みゆきが君臨していた。ちなみに種崎は憧れの声優として、沢城の名前を挙げたこともあり、令和のカメレオン声優としてその遺伝子を確かに受け継いでいると言えるだろう。

ただ、種崎の人気は「演技の幅」だけではないようにも思える。いろいろな声を出せるだけでなく、その1つひとつがどれもハイレベルで、なおかつ彼女にしか演じられないという個性を持っているのだ。

たとえば鎧塚みぞれやフリーレンといった感情が表に出にくいキャラクターは、比較的個性を出すのが難しいと言われているが、それでもセリフ1つで種崎が演じているとわかるほど話し方や声質に個性がある。さらには喜怒哀楽の演技がどれも真に迫っており、とくに鎧塚みぞれと吉川優子(演:山岡ゆり)が教室で本音をぶつけ合うシーンは、思わずもらい泣きしてしまった視聴者も多かったという。

また同系統のキャラクターでもそれぞれ演じ方が微妙に異なり、フリーレンや鎧塚みぞれ、『Vivy -Fluorite Eye’s Song-』のヴィヴィ、『魔法使いの嫁』(いずれもTOKYO MX ほか)の羽鳥チセの4人も、比較するとそれぞれ別の演技。また幼い少女の役ですら、アーニャとRPG『ルフランの地下迷宮と魔女ノ旅団』のルカでは演技のニュアンスが異なっている。

どんな役柄でも、アニメファンの期待に応えて120点の演技を見せてくれる種崎。まだ彼女の時代は始まったばかりだ。

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