AKB48、2度目の柏木由紀プロデュースコンサート チーム曲交換・くじ引きセンター決めも＜「～僕はずっと忘れない～」ライブレポ／セットリスト＞

2度目の柏木由紀プロデュースコンサート

AKB48として9年6ヶ月ぶりの武道館コンサートは、7日から3日間に渡り、1日目は「～リベンジ！新チームお披露目コンサート～」、2日目は「～リベンジ！カップリングリクエストアワーベスト30～」を行った。

現役メンバー79人が参加（チームA御供茉白、チーム4歌田初夏、高岡薫は不参加）。メンバー最年長の3期生柏木のプロデュースコンサートは2021年5月23日に神奈川・ぴあアリーナMMにて行われた「17LIVE presents AKB48 15th Anniversary LIVE AKB48単独コンサート ～好きならば好きだと⾔おう～」以来、2度目の開催となる。

最新シングル「久しぶりのリップグロス」で開幕

新シングルでセンターを務める千葉恵里と選抜の大盛真歩のコンビによる影アナでテンションが高まった会場に、MIXの音声とそれぞれの推しメンのカラーのペンライトで一体感が生まれ、ステージにゴールド・シルバーなど華やかな色の衣装を着たメンバー79人が勢ぞろい。

「久しぶりのリップグロス」で開幕すると、岡田奈々センターで「重力シンパシー」、鈴木くるみセンターで「言い訳Maybe」と人気楽曲を畳み掛け、「君のことが好きだから」では17期生を中心にパフォーマンス。「大騒ぎ天国」でオープニングを締めくくった。

柏木由紀、トイレタイムがあることを宣言

グループ総監督の向井地美音は「満員御礼で本当にありがとうございます！」と会場を見渡し、「最終日となるんですけどメンバー全員で力を合わせて楽しい思い出を作っていきたいと思います」と意気込んだ。

柏木は前回のプロデュースコンサートを振り返り、「トイレに行くタイミングはありますか？」という意見を一番もらったと告白。前回は48曲ノンストップライブだったが、アンコールもすぐに始まったため、アンコールのすきにトイレに駆け込んだ観客がトイレが大パニックになったそうで、「今回トイレタイムギリ2回あります！」と宣言しファンを気遣った。

チーム楽曲シャッフル、ユニットコーナーではアカペラ歌唱も

次は、チームごとのステージとなり、1曲目は本家のチーム曲、2曲目は他のチームの楽曲を披露するという構成に。向井地チームAがカラフルな衣装でチーム4楽曲の「なんか、ちょっと、急に…」、田口チームKが紺と緑の制服でチームA楽曲の「ダルイカンジ」、浅井チームBが青と白の爽やかなチェック衣装でチームK楽曲の「最終ベルが鳴る」、倉野尾チーム4が赤いトランプ柄の衣装でチームB楽曲の「愛のストリッパー」を歌唱し、レアな組み合わせに盛り上がった。

チームKの「彼女になれますか？」は茂木忍をセンターに据え、「ダルイカンジ」では山内瑞葵が峯岸みなみポジションを担当し、メガネをクールに着用。チーム4の「ハートの脱出ゲーム」ではキャプテンの倉野尾成美の名前をもじってメンバーがコールするなど、各チームの色で楽しませた。

17期研究生も真っ白な衣装で「大声ダイヤモンド」と「ここがロドスだ、ここで跳べ！」をフレッシュにパフォーマンス。「大声～」は選抜入りも果たしたルーキー佐藤綺星がセンターに立った。

ユニットコーナーでは本田仁美が大西桃香と佐藤綺星を携えてキレキレのダンスで「制服レジスタンス」を披露。佐藤綺星は途中靴が脱げてしまうハプニングもあったが、落ち着いて対処していた。

柏木は「第4回AKB48グループ歌唱力No.1決定戦」に出場した大竹ひとみ・岡田奈々・小田えりな・浅井七海・村山彩希ともに「ポニーテールとシュシュ」をアカペラVer.で歌唱。大会で優勝した岡田奈々がリードボーカルを務め、静まり返った会場に6人の美しいハーモニーが響いた。

「最近、AKBらしいことしてます？」くじ引きセンター決めで盛り上がる

ユニット楽曲を挟み、VTRから始まったコーナーでは柏木がスタッフに「最近、AKBらしいことしてます？」と提案。「『なにこれ？』みたいなことめっちゃあったじゃないですか？」とAKB48らしい想定外の企画が最近は減ったと問題提起し、「センターとか決めてみません？」とコンサートのセンターをくじ引きで決めると明かした。

実際にメンバーが集められ福引きをする映像が流れ、3人のメンバーがチャンスを獲得。それぞれをイメージした楽曲を柏木が選び、下口ひななセンターで「RIVER」、高橋彩音（※「高」は正式にははしごだか）センターで「11月のアンクレット」、そして最後は17期研究生の正鋳真優センターで「Choose me！」。センターが発表される度に観客はどよめき、3人と中西智代梨、武藤十夢によるMCで武藤は「私の前に3人が決まったからくじ引き引いてない、人権なかった」とガチのセンター決めの様子を回顧した。

全身からセンターの喜びが伝わってくるパフォーマンスだった下口は「私はこの『RIVER』でチャンスを掴みに来ました！」と大きく宣言。中西も下口がトイレの前で何度も練習していたと報告。下口は「この武道館でチャンスを掴まないと未来はないってくらい気合を入れてやってきました」「『RIVER』（の歌詞）もゆきりんさんのメッセージだと思い夢を諦めずに頑張りました」と熱い想いを語った。

高橋彩音は「大好きな麻友さんの曲」と憧れの先輩・渡辺麻友さんのセンター曲を継承できたと感激もひとしお。元々やりたいリストに入っていた楽曲だったといい、曲を提案した柏木へ感謝していた。

観客のどよめきが一際大きかった正鋳は、「ずっと憧れの先輩だった小栗有以さんと一緒に披露できて、すごく嬉しいです！まだAKB48に入って5ヶ月で私のこと知らない人もたくさんいると思うので、ぜひ知ってくれたら嬉しいです！Twitterフォローしてください（笑）」と観客にしっかりとアピールして笑わせた。

18期生オーディション開催発表で17期生驚きの涙

終盤には「久しぶりのリップグロス」選抜メンバーで「憧れのポップスター」を歌唱。村山が歌い出しを担当した。そして、加入11年目にして初選抜入りした茂木が「私にもチャンスの順番が回ってきましたー！」と笑顔を輝かせ「チャンスの順番」のセンターを担当するという胸熱な演出も。

さらに「#好きなんだ」「Everyday、カチューシャ」「さよならクロール」とシングル曲の披露でラストスパートをかけると、会場のボルテージも最高潮に。最後は「草原の奇跡」を心を込めて歌唱。間奏でメンバー同士がハイタッチを交わし、ラストは全員が一列になり肩を抱き合いながら歌い上げ、今のAKB48の絆をみせた感動的なステージで本編を締めくくった。

「アンコール！アンコール！」とアンコールを煽るメンバー全員の声が会場中に響くと、観客も声を出せない代わりに大きな手拍子で応え、アンコールがスタート。「オネストマン」「少女たちよ」「転がる石になれ」をすべてを出し切るような渾身のパフォーマンスで魅せ、グループの一体感を示した。

アンコールの緊急告知では、18期生の募集を発表するサプライズも。

向井地は3日間の武道館コンサートを振り返り、「本当にあっという間の3日間で、本当に楽しくて今のAKB48をいろんな形で皆さんに見せられたんじゃないかなと思います」と充実感に満ちた表情。最後は、岡田奈々が「みんな愛してるよ～！」と愛を叫び、「ギンガムチェック」で武道館コンサート3公演のフィナーレを飾った。（modelpress編集部）

セットリスト

☆はセンター

Overture
1.久しぶりのリップグロス／☆
2.重力シンパシー／☆岡田
3.言い訳Maybe／☆鈴木
4.君のことが好きだから
5.大騒ぎ天国
MC1
6.ただいま恋愛中／向井地チームA
7.なんか、ちょっと、急に…／向井地チームA
8.彼女になれますか？／田口チームK
9.ダルイカンジ／田口チームK
10.好き 好き 好き／浅井チームB
11.最終ベルが鳴る／浅井チームB
12.ハートの脱出ゲーム／倉野尾チーム4
13.愛のストリッパー／倉野尾チーム4
14.大声ダイヤモンド／太田・小濱・佐藤綺・橋本恵・畠山・平田・布袋・正鋳・水島
15.ここがロドスだ、ここで跳べ！／太田・小濱・橋本恵・畠山・平田・布袋・正鋳・水島・山崎
16.制服レジスタンス／☆本田・大西・佐藤綺
17.清純タイアド／田口・☆山内・倉野尾・谷口・長友
18.週末Not yet／岡部・向井地・武藤十・茂木
19.へたっぴウィンク／☆千葉・大盛・坂口・佐藤美・徳永・橋本陽・山崎
20.飛べないアゲハチョウ／岩立・福岡・小栗・下尾・平田
21.ポニーテールとシュシュ（アカペラVer.）／大竹・岡田奈・小田・浅井・柏木・村山
22.RIVER／込山・中西・小田・☆下口・田口・武藤小・湯本・黒須・村山
23.11月のアンクレット／岩立・福岡・☆高橋彩音・服部・山根・山邊・浅井・坂口・山田・行天・倉野尾・佐々木・佐藤妃・谷口・吉川・水島
24.Choose me！／岡部・清水・稲垣・小栗・鈴木・藤園・☆正鋳
MC2
25.憧れのポップスター／「久しぶりのリップグロス」選抜
26.チャンスの順番／☆
27.＃好きなんだ／☆本田
28.Everyday、カチューシャ／☆向井地
29.さよならクロール
30.草原の奇跡
アンコール
EN1.オネストマン
EN2.少女たちよ
EN3.転がる石になれ
MC3
EN4.ギンガムチェック