Psycho le Cemu(写真:青木早霞)

【ライブレポート】Psycho le Cemu、メジャーデビュー20周年記念を開催!祝福と笑顔に満ちた一夜に

2022.10.03 21:00
提供:WWS channel

2002年10月2日、Psycho le Cémuが「愛の唄」でメジャーデビューを果たした。デビュー曲はオリコン10位にランクイン、次々に話題のテレビ番組に出演するなど、人気と知名度を急上昇させた。その後、活動休止など山あり谷ありの活動を経て、デビューから20周年の2022年10月2日、新宿BLAZEで「Major debut 20th Anniversary Live RESISTANCE~もう一度、くちづけを~ 」を迎えた。たくさんの祝福と笑顔(プラス笑いも)に満ちた一夜の模様をお届けする。

メジャーデビュー20周年の当日リリースされたデジタルシングル「もう一度、くちづけを」でライヴは幕を明けた。20年の歳月を経て、年齢を重ねた現在の彼らの「愛の唄」とも言えるラヴソングは、ラテンのリズムに乗せた大人なムードでいっぱいだ。スーツを基調とした、彼らにしてはかなりシックな衣装に身を包んだメンバーの表情からは、強い気合いがうかがえる。

激しいヘドバンが繰り広げられた「インドラの矢」に続き、そのままの勢いで「銀狼」といった、メジャーファーストアルバム『FRONTIERS』収録曲を織り交ぜつつ、ライヴは進行。同じく『FRONTIERS』収録の「一億のパルチザン」は、YURAサマのドラムソロからseekのベースが加わり、それぞれの見せ場たっぷりにスリリングに始まった。経験を積んだメンバーから繰り出されるプレイによって、楽曲のカッコよさに磨きがかけられている。

20周年記念日の今日を特別な思いで迎えたのは、メンバーだけでなくファンも同様だった。ファンの手につけられたメンバーカラーのサイリウムがフロアを飾るのは、彼らのライヴにはおなじみの光景だが、その数が今日は一段と多く感じるほど、ソールドアウトしたフロアをカラフルな光が彩っていた。さらに、デビュー当時のうちわを持参してきたファンの姿も。紙で作られているうちわを20年間保存し続けてきたことに対し、笑いを交えて茶化していたseekだが、その声は明らかに喜びにあふれていた。

AYAの「オッハー!」から始まったMCは、メンバーそれぞれの20年間の変化を振り返る内容。20年という決して短くはない歳月には、さまざまな変化があった。そのうえで、この記念日を迎えることができたのは、メンバーとファンのPsycho le Cémuを愛する強い思いゆえだ。

瞬く星空のような美しい照明の光のもと、DAISHIの歌声が響き渡り、「この星に願いを…」が始まる。DAISHIの歌が、星に込めた切なる願いをまっすぐに届けてくれた。星空を模した照明の演出がとても美しい印象を残したが、現在のコンセプトである“RESISTANCE”の世界では雨が降り続いていたはず…? 11月2日からのツアーで物語の展開を見届けたい。

「そろそろぶち上げて行くぜ!」とseekが吠え、「まだまだ跳べるか」とLidaが煽ったところで、「one day」。ステージからあふれ出す荒々しい熱気が会場全体に広がっていく。熱いパフォーマンスの一方で、AYAはプレイに集中し、ギタリストとしての本分を全うする姿勢が目を引いた。

本編最後を飾ったのは「アカツキ」。コロナ禍でも前へ進み続けることを宣言したこの歌が、メジャーデビュー20周年の今夜、文字通り「もう一度行こうぜ」と高らかに響く。ここからまた彼らは前へと力強く進み続けるのだ。DAISHIの歌に込められたそんな思いが、真実味を帯びて耳に届いた。

アンコールに登場したメンバーはすっかりリラックスムード。自由にMCに興じているところから、終演時にステージからハケる順番を揉め始め、結局ジャンケン(!)で決めることに。が、5人ともチョキを出すというミラクル発生。メンバー5人の仲の良さに会場は爆笑に包まれた。

この特別な夜の最後を飾るのは、もちろん20年前の今日発売されたデビュー曲「愛の唄」。DAISHIの歌声からゆったりと始まり、楽器の音とともに大きく広がり、会場を包み込んでいく。そしてだんだんスピードを上げるさまは強い愛そのもの。力強く温かい愛が会場に満ちる光景は、美しく感動的でさえあった。

その幕切れに、とびきりの笑いを添えてくれたのはDAISHI。5人一緒にステージをハケようと決めたはずが、先頭を切ってソデへと去ったものだから、seekが慌てて追いかける。カッコよく終わらず笑いに包まれたのも、Psycho le Cémuらしいのかも。

最後に、YURAサマが、30周年、40周年をめざしていくと口にしたが、それは彼らにとって必然なのだろう。なぜなら、彼らは愛を届けるバンドだからだ。どれだけ時間が経っても年を重ねても、人は誰も愛なしに生きられない。Psycho le Cémuを愛し続けるファンに、彼らはきっと惜しみない愛を届け続けるだろう。そんな風に愛が交わされる温かい世界が、もっともっと広がることを期待したい。

文:村山幸
写真:青木早霞

関連リンク

関連記事

  1. 佐野ひなこ、キャミソール姿の脇見せショットで美ボディラインあらわ
    佐野ひなこ、キャミソール姿の脇見せショットで美ボディラインあらわ
    WWS channel
  2. 熊田曜子、体操着姿の自撮りショットに歓喜の声ぞくぞく
    熊田曜子、体操着姿の自撮りショットに歓喜の声ぞくぞく
    WWS channel
  3. のん、2022年カレンダーのテーマは『ELEMENT』
    のん、2022年カレンダーのテーマは『ELEMENT』
    WWS channel
  4. T-BOLAN、『T-BOLAN LIVE HEAVEN 2020「the Best」~繋~ 愛の爆弾=CHERISH』の独占放送決定
    T-BOLAN、『T-BOLAN LIVE HEAVEN 2020「the Best」~繋~ 愛の爆弾=CHERISH』の独占放送決定
    WWS channel
  5. 舞台版「斬舞踊」が11月オルタナティブシアタ—で上演 中井和哉、伊藤かな恵、河西智美、熊谷魁人が出演
    舞台版「斬舞踊」が11月オルタナティブシアタ—で上演 中井和哉、伊藤かな恵、河西智美、熊谷魁人が出演
    WWS channel
  6. 【全容が明らかに!】綾野剛主演ドラマ「アバランチ」いよいよ第1話放送
    【全容が明らかに!】綾野剛主演ドラマ「アバランチ」いよいよ第1話放送
    WWS channel

「音楽」カテゴリーの最新記事

  1. M!LK、佐野勇斗出演「シーブリーズ」CMソング New Single「ブルーシャワー」先行配信スタート!さらに、Music Videoティザー映像第1弾が公開!
    M!LK、佐野勇斗出演「シーブリーズ」CMソング New Single「ブルーシャワー」先行配信スタート!さらに、Music Videoティザー映像第1弾が公開!
    WWS channel
  2. Novel Core、大熱狂の全国ツアー・満員のZepp Haneda(TOKYO)公演にて、自身初となるアリーナ単独公演『BRAIN LAND at K-Arena Yokohama』の開催を発表。
    Novel Core、大熱狂の全国ツアー・満員のZepp Haneda(TOKYO)公演にて、自身初となるアリーナ単独公演『BRAIN LAND at K-Arena Yokohama』の開催を発表。
    WWS channel
  3. ENHYPENジェイ、GLAY30周年記念シングルでコラボ決定 歌唱パートの作詞担当
    ENHYPENジェイ、GLAY30周年記念シングルでコラボ決定 歌唱パートの作詞担当
    モデルプレス
  4. なにわ男子、全国アリーナツアー発表 全9都市42公演<日程・会場>
    なにわ男子、全国アリーナツアー発表 全9都市42公演<日程・会場>
    モデルプレス
  5. 田中みな実演じるカオリの死の真相は?12年ぶりの再会で動き出す運命『Destiny』
    田中みな実演じるカオリの死の真相は?12年ぶりの再会で動き出す運命『Destiny』
    ENTAME next
  6. Aぇ! group、メンバーソロアーティスト写真公開<《A》BEGINNING>
    Aぇ! group、メンバーソロアーティスト写真公開<《A》BEGINNING>
    モデルプレス
  7. WEST.「THE FIRST TAKE」歌唱曲発表 力強いパフォーマンス披露へ
    WEST.「THE FIRST TAKE」歌唱曲発表 力強いパフォーマンス披露へ
    モデルプレス
  8. BE:FIRST、ニューシングル「Masterplan」がいよいよ本日4月24日(水)リリース!19時からはリリース記念YouTube生配信、20時からは「Masterplan」に関する新たな映像が公開!
    BE:FIRST、ニューシングル「Masterplan」がいよいよ本日4月24日(水)リリース!19時からはリリース記念YouTube生配信、20時からは「Masterplan」に関する新たな映像が公開!
    WWS channel
  9. Novel Core、初のアリーナ単独公演決定 1月に武道館単独公演“完全ソールドアウト”達成していた
    Novel Core、初のアリーナ単独公演決定 1月に武道館単独公演“完全ソールドアウト”達成していた
    モデルプレス

あなたにおすすめの記事