【欅坂46・デビュー2周年記念ライブレポート】平手友梨奈が欠席…全メンバーの覚悟、キャプテン菅井友香の「僕は嫌だ」に衝撃<約2時間30分・全24曲セットリスト>
2018.04.08 19:12
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欅坂46がデビュー2周年記念ワンマン公演「2nd YEAR ANNIVERSARY LIVE(セカンドイヤー アニバーサリーライブ)」を4月6日から8日の3日間にかけて、東京・武蔵野の森総合スポーツプラザ メインアリーナで行った。各公演8000人、計2万4000人を動員。モデルプレスは千秋楽となる8日に取材を実施。センターの平手友梨奈が欠席を発表して以降大きな注目を集めていた楽曲のセンターポジションやセットリスト、そしてMCを含めた詳細レポートをお届けする。
菅井友香『不協和音』センターで覚醒
全編クライマックスのような仕上がりと盛り上がり。なかでもひときわ観客に鳥肌を立たせたのは本編ラストの『不協和音』だろう。長濱ねるがセンターの「坂道AKB」楽曲『国境のない時代』、『東京タワーはどこから見える?』、『危なっかしい計画』を畳み掛けて会場のボルテージを徐々に上げていき、『風に吹かれても』では“センター小林由依”がイントロで葉っぱを吹く。そしてスクリーンに「LAST SONG」の文字。その楽曲が『不協和音』であること、センターにキャプテンの菅井友香が立っていることがわかった瞬間、爆発的な歓声が鳴り響いた。普段はおっとりした“お嬢様”菅井の見たことない鋭い目つき、鬼気迫る表情に思わず息を呑む。ここまでたどり着くには想像もできない覚悟と並大抵ではない努力があったに違いない。最初のサビ前の「僕は嫌だ」ですでにファンは興奮のるつぼと化したが、大サビ前の「僕は嫌だ」はそれ以上。すべての期待を背負った菅井の全身全霊の叫びに涙する観客も見られた。菅井だけではない、ステージに立ったメンバー全員が後先考えない渾身のパフォーマンス。曲が終わると一気に暗転しスクリーンに「END」の文字が踊った。言葉にできない衝撃、ファンの心は確実に揺さぶられた。
アンコール、最後の挨拶で菅井は「私たちにできることは素敵なライブをすること、たくさんライブを作っていくことで恩返ししていきたい。今回メンバーひとりひとりの力の大きさを実感しました。ずみこ(今泉佑唯)と一緒にステージに立てることが嬉しい。今日はてち(平手友梨奈)や、まなか(志田愛佳)が欠席しちゃったけど、私たちが成長することで安心して戻って来られる居場所を作りたいです。今までの私たちとは違います。私たちを信じてください」とファンに力強く飛躍を誓い、大歓声を浴びた。
“19人の総力戦”ゆいちゃんずWセンター「ガラスを割れ!」で開幕
欅坂46は2016年4月6日にシングル『サイレントマジョリティー』でメジャーデビューし、昨年は初のアルバム『真っ白なものは汚したくなる』をリリースした。さらにグループとして初めての野外ワンマンライブと全国ツアーを開催。今年3月7日発売の最新シングル『ガラスを割れ!』は売上枚数100万枚を超え、ミリオンを達成した。ワンマンライブは昨年8月末の全国ツアーファイナル以来約7ヶ月ぶり、またけやき坂46を除く“漢字欅”としては初の単独ライブとなる。恒例の影ナレ、3日目は長沢菜々香と原田葵。オープニング楽曲は『ガラスを割れ!』、今泉佑唯と小林由依のWセンター。平手不在の中、イベントやテレビでもWセンターとしてグループを引っ張ってきた“ゆいちゃんず”がグループ史上最もハードボイルドな同楽曲をクールに歌い上げる。今回のライブは平手のほか志田愛佳も体調不良で欠席。しかしそこに悲壮感はない。さあこれから“19人の総力戦”だ、と言わんばかりの眼差しと迫力だ。
『避雷針』は「第26回 東京ガールズコレクション 2018 SPRING/SUMMER」で披露したときと同じく渡邉理佐がセンター、『君をもう探さない』は菅井友香がセンターに立つ。 そして『もう森へ帰ろうか』と続くセットリストで観客を“欅坂46ワールド”に誘った。曲はすべてフル歌唱。メインステージとセンターステージを行ったり来たりするほか、新体制となったフォーメーションの移動も新鮮でドキドキワクワクという言葉がぴったり。その連続にクオリティが重なり、いきなり度肝を抜かれた。
最初のMC。笑顔で菅井がファンに向かって話し始める。「『2nd YEAR ANNIVERSARY LIVE』へようこそ!今日はいよいよ千秋楽、私たちは気合いバッチリなんですけど、皆様は気合いバッチリですか?気合い入れてパフォーマンスをさせていただくので頑張ってください」。欠席の2人にも触れる。「今日はメンバーの平手友梨奈と志田愛佳がいないんですが、残りの19人で精一杯、皆様をおもてなしするのでよろしくお願いします」。
欅坂46は“可愛い”もたっぷり!
ユニット曲&ソロ曲パートへ。メインステージ、センターステージ、そしてアリーナに敷かれた十字の花道すべてを使ってメンバーの個性が溢れる。“笑わないアイドル”、そんなわかりやすい表現で呼ばれることもあるが、クールさだけではない、アイドルらしい親しみやすさも欅坂46の魅力のひとつ。今回のライブで振り幅の大きさにも磨きがかかった。帰ってきた今泉佑唯と小林由依の“ゆいちゃんず”。『1行だけのエアメール』『ゼンマイ仕掛けの夢』と2曲を続けて歌う。心地よい歌声がすっと心に入ってくる。曲中、2人がお互いの顔を見合っている姿からは、「ただいま」と「おかえり」、そんなやり取りが聞こえてきそうだ。優しい笑顔にホッとする。歌い終わると、会場からは大きな拍手が送られた。
渡邉理佐・土生瑞穂がセンターで新たな顔
『月曜日の朝、スカートを切られた』は渡邉理佐がセンター、「あんたは私の何を知る?」の絶叫にファンが唸る。『エキセントリック』は土生瑞穂がセンター、段差を活かしたパフォーマンスは見応え充分。メンバー全員が新たな顔をファンに見せ、予測不可能な展開を繰り広げる。そしてこの1年のVTRが流れ「坂道AKB」へ。ファースト写真集が大ヒット中の長濱ねるがセンターを務める楽曲『国境のない時代』を欅坂46のメンバーたちと披露する。ユニット曲とソロ曲で“とびっきり可愛い姿”を見せた長濱が、今度は180度違う“とびっきりクールな顔”で魅了した。欅坂46、千秋楽はダブルアンコール
アンコールを受けて『二人セゾン』の楽曲で再登場したメンバーは続けて鈴本美愉をセンターにデビュー曲『サイレントマジョリティー』を披露。そしてラスト楽曲『太陽は見上げる人を選ばない』で終了かと誰もが思ったが、鳴りやまぬアンコールを受けて、ダブルアンコールへ。オープニング楽曲『ガラスを割れ!』を再びパフォーマンスした。情熱がほとばしる。デビューして2年で培ってきた確かな実力、それを魂を込めて遺憾なく発揮する姿をまさに圧巻だった。欅坂46は“21人”メンバーの絆が胸熱だった
1年前、デビュー1周年記念ライブで菅井友香は「こうやって私たちの1周年のアニバーサリーをこんなに大きな会場で迎えることができて本当に嬉しいです。来年の今頃はどうなってるのかな?って想像もできないんですけど、どんどんもっと成長してひと周り大きくなった私たちで来年の4月も迎えられたらなって思っています」と語っていた。この1年、欅坂46に数々の試練があった。でも彼女たちは目の前に起こる様々な出来事から逃げずに乗り越えてきた。そのドラマが聴く人たちの心を動かしてきた。それは今もそうなのかもしれない。欅坂46はこの日、平手友梨奈という絶対的センター不在の非常事態にも屈せずに、2時間半を駆け抜けた。平手に備わっていた卓越した表現力をメンバー全員が見せつけて。そこにはひとりひとりの並々ならぬ想いがあって熱もあった。しかしそれは「=(イコール)平手がいなくてもいいのか?」とは違う。カバーし合える可能性、新しい形を示したことに大きな意味があった。メンバーもそれを望んでいない。菅井は最後に「私たちが成長することで安心して戻って来られる居場所を作りたいです」と平手、志田愛佳の2人に向けて熱いメッセージを送った。
ライブ中には平手の赤のMA-1を全員が着て、志田が所属するユニット「青空とMARRY」の4人(菅井友香、守屋茜、渡辺梨加、渡邉理佐)は愛佳の“M”を指で作った。全員が2人の気持ちを背負う。過去には今泉が休養したこともあったが、そのときも事あるごとに“21人”の絆を感じさせる場面が多々あった。欅坂46はやっぱり“21人”が似合う。平手が戻ってくるときは新たな伝説の幕開けになるだろう。平手がいないと欅坂46はダメ……2歳の誕生日を迎えた彼女たちは、そんな目の前のガラスを割り、そんな抑圧のガラスを割り、そんな想像のガラスを割った。次はどんな興奮を味わわせてくれるのか、楽しみでしかたない。(modelpress編集部)
欅坂46 2周年記念ライブ「2nd YEAR ANNIVERSARY LIVE」<4月8日セットリスト>
記載なしは欅坂46ALL影ナレ:長沢菜々香、原田葵
<セットリスト>
OVERTURE
M1 ガラスを割れ!(センター:小林由依、今泉佑唯)
M2 避雷針(センター:渡邉理佐)
M3 君をもう探さない(センター:菅井友香)
M4 もう森へ帰ろうか
MC
M5 バレエと少年(156/上村莉菜、尾関梨香、小池美波、長沢菜々香、原田葵、米谷奈々未)
M6 波打ち際を走らないか?(青空とMARRY/菅井友香、守屋茜、渡辺梨加、渡邉理佐)
M7 AM1:27(小池美波、小林由依、鈴本美愉、原田葵)
M8 再生する細胞(今泉佑唯)
M9 結局、じゃあねしか言えない(五人囃子/石森虹花、織田奈那、齋藤冬優花、佐藤詩織、土生瑞穂)
M10 100年待てば(長濱ねる)
M11 バスルームトラベル(尾関梨香、小池美波、長濱ねる)
MC
M12 1行だけのエアメール(ゆいちゃんず/今泉佑唯、小林由依)
M13 ゼンマイ仕掛けの夢(ゆいちゃんず/今泉佑唯、小林由依)
M14 月曜日の朝、スカートを切られた(センター:渡邉理佐)
M15 エキセントリック(センター:土生瑞穂)
VTR
M16 国境のない時代(坂道AKB楽曲/センター:長濱ねる)
M17 東京タワーはどこから見える?
M18 危なっかしい計画(センター:菅井友香)
M19 風に吹かれても(センター:小林由依)
M20 不協和音(センター:菅井友香)
アンコール
EN1 二人セゾン(センター:小池美波、ソロダンス:原田葵)
EN2 サイレントマジョリティー(センター:鈴本美愉)
MC
EN3 太陽は見上げる人を選ばない
ダブルアンコール
ダブルEN ガラスを割れ!
欅坂46・出演メンバー:名前一覧(50音順)
石森虹花(いしもり・にじか)、今泉佑唯(いまいずみ・ゆい)、上村莉菜(うえむら・りな)、尾関梨香(おぜき・りか)、織田奈那(おだ・なな)、小池美波(こいけ・みなみ)、小林由依(こばやし・ゆい)、齋藤冬優花(さいとう・ふゆか)、佐藤詩織(さとう・しおり)、菅井友香(すがい・ゆうか)、鈴本美愉(すずもと・みゆ)、長沢菜々香(ながさわ・ななこ)、長濱ねる(ながはま・ねる)、土生瑞穂(はぶ・みづほ)、原田葵(はらだ・あおい)、守屋茜(もりや・あかね)、米谷奈々未(よねたに・ななみ)、渡辺梨加(わたなべ・りか)、渡邉理佐(わたなべ・りさ)※平手友梨奈、志田愛佳は欠席
【Not Sponsored 記事】
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- 菅井友香
- 今泉佑唯
- 守屋茜
- 鈴本美愉
- 佐藤詩織
- 齋藤冬優花
- 長沢菜々香
- 米谷奈々未
- 織田奈那
- 石森虹花
- 原田葵
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