大塚 愛「LOVE IS BORN ~13th Anniversary 2016~」/Photo by 田中聖太郎

大塚 愛「みんなが私の奇跡」「生まれてきてくれてありがとう」…“愛”溢れるメッセージの数々でファンに感謝<「LOVE IS BORN」全3公演ライブレポ>

2016.10.20 22:23

シンガーソングライターの大塚 愛が「LOVE IS BORN ~13th Anniversary 2016~」の全3公演(東京・名古屋・大阪)を終えた。毎年恒例のバースデーライブ「LOVE IS BORN」は今年で10回目。9月9日、34歳の誕生日を迎えた直後の東京公演は“ホーム”ともいえる日比谷野外音楽堂で、約2時間半にわたって全20曲を披露した。


9月11日/東京公演@日比谷野外大音楽堂

大塚 愛/Photo by 田中聖太郎
朝から不安定な天気だったが、開演前には雨が止んだ。最初のMCで大塚は「よくぞよくぞ晴れさしたな。みんなのパワーはすごいですね、私は完全に(雨が)降ると思っていました」と笑い、その後も「今日は私たち(雨に)フラれなかったわね。本当に私はフラれるのが大嫌い!二度とフラれたくないわ。色んな意味で(笑)」と彼女らしい言葉のチョイスで沸かす。しかし本編終盤、次第に空を雲が覆っていき、雨がパラパラと降り始めた。……が、その時ちょうど『ポンポン』パフォーマンス中で歌詞は「あぁ 雨の匂いの予感 穴だらけの傘を持つ」。すぐに雨が止んだこともあり、大塚は「ほんまに空っていうのはね、私を盛り上げようとするんです。あのパートだけ降るっていう演出はすごい、本当にありがとうございます。びっくりしました」と空が運んだ粋な演出に感激した。

大塚 愛/Photo by 田中聖太郎
未発表の新曲も『モノクロ』『TOKYO散歩』『HEY!BEAR』の全部で3曲披露した。『TOKYO散歩』について「和を好きという気持ちが止まらなかった。日本に住んでいるんだから和をいま一度楽しもう。ハタチで東京に出てきて14年、もう少しで東京が第二の故郷に認定されるかな。東京を愛していこうかと思っているわけです」と宣言。そして『HEY!BEAR』については「娘を産んで、娘と一緒に過ごして、娘の力をいっぱい感じるようになって、娘目線で物事を見られて。自分の中に本当はあったはずなのに、いつのまにか大人になって忘れてしまった感情、いろんなわがまま、欲情を全面に出した可愛らしい曲になっています」と子育てを通して生まれたことを明かした。

大塚 愛/Photo by 田中聖太郎
アンコールでは大塚へのバースデーサプライズも。「こんなにたくさんの人に祝福してもらえるのは本当にありがたい。一年に一回、『LOVE IS BORN』を通して、私の誕生日もありがとうやけど、みんなの誕生日も今日、一斉に祝ってしまいたい。一人ひとりの『LOVE IS BORN』をやるのは、バラバラすぎて赤字で倒産してしまうので(笑)、今日この日をみんなの誕生日会でもあるということにしませんか?」とファンに提案。歓声が上がる中、「私はほんまに思うよ、生まれた子どもは本当に宝物なんです。つまり自分も親にとって、とっても宝物なんです。誰一人、無駄な命はございません。本当に強く感じます。本当に皆さん、生まれてきてくれてありがとう」と温かいメッセージを送った。

<セットリスト>
大塚 愛/Photo by 田中聖太郎
01.pretty voice
02.チケット
03.泡ガール
MC
04.9
05.ビー玉
06.ハニカミジェーン
07.One×Time
08.HEART
MC
09.モノクロ(新曲)
10.夏空
11.君フェチ
MC
12.CHU-LIP
13.妄想チョップ
14.ポンポン
15.フレンジャー
16.さくらんぼ
<アンコール>
17.東京散歩(新曲)
18.Hey! BEAR(新曲)
19.Birthday Song
20.SMILY

大塚 愛/Photo by 田中聖太郎

9月30日/名古屋公演@青少年文化センターアートピアホール

大塚 愛/Photo by 田中聖太郎
この日は3公演中唯一の平日の公演ではあったが、会場は満員御礼。開演時間、バンドによるイントロのSEが始まると、会場中の熱が高まる。大塚が登場して照明が明るくなると、観客とのその距離の近さに驚く。実際のその距離だけではなく、中盤のミディアムチューンが続くなかも、どんどんステージと客席が一体となっていくのがわかり、居心地の良い空間が広がる。野外公演とはまた違った、中でのステージならではの良さがあった。

ピアノ弾き語りでは、MCで愛娘とのエピソードを披露。娘が最近「猫を飼いたい」とお願いしてきたが、大塚本人も猫は大好きなものの猫アレルギー。娘に「ごめんね、ママは歌を歌うお仕事しているから、猫は飼えないんだよ。ママがお仕事辞めたら飼おうね」と言うと、「それはダメ。歌を歌うの辞めちゃダメだよ。ママの歌が大好きだから、猫は飼えなくてもいい」と言われ、娘の優しさを感じたという。素敵なエピソードを語った後に、東京公演では披露されなかった『I ◆(=ハート) xxx』を歌唱。優しい歌声で紡がれるピアノ弾き語りで、愛しい人を思い浮かべながら聴き入る観客を温かい空気で包んだ。

その後『CHU-LIP』『さくらんぼ』『フレンジャー』など、新しいアレンジを身にまとったキラーチューンで会場のボルデージを一気に上げた後、「LOVE IS BORN」では恒例の楽曲『Birthday Song』を演奏。会場にいる当日9月30日が誕生日の“みなこさん”という女性のために、最後の「Happy Birthday to you」という歌詞を「Happy Birthday みなこ」に歌詞を変えて歌うというサプライズも披露した。

そして最後の曲『SMILY』で「名古屋ありがと~!!また絶対帰ってくるからね~!愛してるぜ!」と言って観客と大合唱をしてステージを後にした大塚。会場は温かさと高揚感で満ちていて、優しさだったり、パワーだったり、喜びだったり、そこにはたくさんの人々の想いが溢れていた。とても大切で、キラキラしたものをもらったLIVEだった。

10月9日/大阪公演@松下IMPホール

大塚 愛/Photo by 田中聖太郎
「LOVE IS BORN ~13th Anniversary 2016~」最終公演は、大塚の地元大阪にて千秋楽を迎えた。最初のMCで「今回の『LOVE IS BORN』、ここ地元大阪で無事千秋楽を迎えることができました!ありがとうございます!」と感謝の気持ちを述べると、「愛ちゃん、おかえり~!」と観客から拍手と歓声が飛び交う。大阪ならではの活気と明るさに満ちた雰囲気に、大塚も嬉しそうな表情を見せる。

ピアノ弾き語りのMCでは「たくさんの夢を持って、大阪から東京に出ていきました。夢は叶うことより叶えられないことのほうが多いかもしれないけど、奇跡というのは自分で掴み取るものなのかな、とも思います。私にとっては、今日ここに、こんなにたくさんの人が集まってくれたことが奇跡です。みんなが私の奇跡です」と言って、『ユメクイ』を披露した。きっと彼女の言葉は、多くのファンに届いたことだろう。

アンコールのMCでは、続々と嬉しい発表がされた。まずは、毎年恒例となったピアノ弾き語りLIVE「AIO PIANO vol.4」が来年の2月にBillboard TokyoとBillboard Osakaで開催されることが決定した。そして、この「LOVE IS BORN ~13th Anniversary 2016~」東京公演の模様を収めたDVD&Blu-ray、そしてCDの3形態が12月21日に発売となることが決定。さらに12月9日にこのDVD&Blu-rayの先行試写会の開催も明らかになった。

LIVE中もMC中もさすがは地元大阪ということで、会場は終始ファミリーのような温かさで満ちていた。そんな地元の歓迎に、大塚も伸び伸びとしたパフォーマンスを見せ、最後は満面の笑みでステージを去って行った。ここ地元大阪から東京に出て、たくさんの夢を叶えてきた彼女。デビューから13周年を迎えた今、きっと新たな夢に向かってつき進んでいる途中だろう。そしてInstagramでも13周年を迎えるにあたり「ここから8枚目のアルバムへ。」と書かれたり、東京公演でも「アルバムを創っています」とMCで触れられたこともあり、近い未来の嬉しいニュースにも期待したい。(modelpress編集部)
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