欅坂46、“5年間の集大成”涙のラストライブ 卒業メンバー・けやき坂46への想いも<詳細レポ/セットリスト>
2020.10.13 21:49
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欅坂46が、10月12日・13日に配信ライブで行われた「LAST LIVE」にて、5年間の活動に幕をおろした。約57万人が視聴し、笑顔、涙、思い出、愛がたくさん詰まった2日間のステージ。ここでは、13日に行われた公演をレポートする。
欅坂46、ラストライブで感涙の演出
12日、13日の2日間、“静”と“動”とも言えるまったく別のセットリストで行われた同公演。ライブ開始までは、これまでライブで撮影されてきた写真が流れ、ライブ前の定番「overture」では、「期待と不安の中で、この坂道を歩き始めた この道はまっすぐでも平坦でもなかった こんなはずじゃなかったって、何度も後悔した だけど、いつの間にか夢中になっていた 感情を共有する仲間と、暖かい声に支えられていた 私たちは、何度だって立ち上がる 私たちが、欅坂46だ」というメッセージとともに、5年間の歴史を振り返るように、デビュー時から現在までの顔写真が並んだ。そして、各日でメンバー個々にスポットを当てる場面も。デビューから活動をする中で抱えていた思いなどを語った映像が流れ、卒業式でメンバー1人ひとりを送り出すような演出だった。
小林由依の叫びからスタート
“さいたまの狂犬”こと小林由依の「ラストー!ぶち上がれー!!!」の掛け声とともに、全員がそれぞれ自分の名前が入ったタオルを振り回して、笑顔全開で「危なっかしい計画」。「手を繋いで帰ろうか」では、キャプテンの菅井友香と副キャプテンの守屋茜が会場を駆け回る中、メンバーも乗り物に乗ったり、走り回ったりと、会場全体を使って楽しそうにダンス。「二人セゾン」は、これまでも代理でセンターを務めてきた小池美波が、柔らかく、優しくて切ない“平手友梨奈と対になる「二人セゾン」”を表現した。
“けやき坂46”への思いも
そして、欅坂46の歴史を語る上で欠かせない存在であるけやき坂46(※現在の日向坂46)も忘れない。菅井は「いつも見守ってくださり、ありがとうございます。ひらがなけやき(けやき坂46)との曲です。1期生・2期生みんなで届けたいと思います」と、新2期生も合流して「太陽は見上げる人を選ばない」を歌唱。会場一面にプロジェクションマッピングで光が散りばめられ、全員で体現したのは“坂道”を象徴するさんかくマーク。「制服と太陽」では、モニターに映し出される1期生、2期生の思い出写真。「世界には愛しかない」では、守屋がセンターを務め、長濱ねるのパートは土生瑞穂が、今泉佑唯のパートは小林、鈴本美愉のパートは松田里奈が担当。守屋の優しく包み込むような声が会場に響き、欅坂46への愛が溢れていた。
新しい表現力
ユニット曲では、本来であれば石森虹花、長沢菜々香も参加していた、尾関梨香、小池、齋藤冬優花、松平璃子、山崎天(※「崎」は正式には「たつさき」)の「コンセントレーション」、そして菅井、田村保乃、守屋、松田、渡邉理佐の「Deadline」と、雰囲気の異なる楽曲を披露。森田ひかると田村が筆頭の「10月のプールに飛び込んだ」では、これまで抑えていた気持ちをそれぞれ爆発させるような演出。恋の気持ちを歌った「砂塵」でキュートに舞うと、大量の噴水とともに優雅なメロディが。ところどころに不協和音が混ざった不完全なメロディは、これまでの儚い彼女たちを表しているようだった。
しかし、そんなイメージを払拭するようなパワフルなダンスで魅せた「風に吹かれても」。センターの小林由依は、ワイヤーに吊るされ空高く飛び上がった。「アンビバレント」では、小池がセンターに。可愛らしさと色気が併存した「アンビバレント」を表現した。
最後は涙の「サイレントマジョリティー」
そして、新たな道に進むメンバーたちを阻むような軍勢が登場。真紅のジャケットを羽織ったメンバーたちは、叫びながら「ガラスを割れ!」で目の前の壁を打ち破っていった。欅坂46として最後の楽曲「誰がその鐘を鳴らすのか?」では、涙を流しながら、すべての感情をぶつけるように力を込める。最後は、グループの始まりの曲である「サイレントマジョリティー」。デビュー当時の衣装を着て、小林をセンターに、涙ながらも、まっすぐに前を向いて欅坂46として最後のパフォーマンスを踊りきった。
欅坂46として5年間の幕におろしたメンバーたちは、“櫻坂46”のイメージカラーである裾にピンクをあしらえた真っ白なワンピースで登場し、12月9日発売の1stシングル「Nobody’s fault」を初披露。センターは森田ひかる。小林由依、渡邉理佐がサイドに位置し、前に進むメッセージ性の強いパフォーマンスを見せた。
欅坂46は、“櫻坂46”に…
1日目のライブ後に出演したラジオで、菅井が「最後は欅の時の色々なこととか全部を置いて次に進もう、出し切ろうって思いました」と話していたように、すべてをぶつけたラストライブ。時折思い出を噛み締め、瞳を潤ませながら最後まで全力で走りきった欅坂46。最後のエンドロールには、“欅坂46”から“櫻坂46”へと歩みを進めるメンバーたちの名前のほかにも、これまで卒業していったメンバー、そして“けやき坂46”としてグループを支えた日向坂46メンバーと、仲間たちの名前がしっかりと刻まれていた。
「櫻坂46」──その名前を聞いた瞬間、新たなスタートとなる楽曲を聴いた瞬間、誰もが新しい風を感じたであろう。これから紡ぎ始める新たな物語も素敵なものになるに違いない、このメンバーなら大丈夫、そう確信させる2日間だった。5年間、欅坂46として走り続けてくれてありがとう。(modelpress編集部)
「欅坂46 THE LAST LIVE」セットリスト
<10月12日「欅坂46 LAST LIVE」セットリスト>SE:OVERTURE
M1:サイレントマジョリティー
M2:大人は信じてくれない
M3:エキセントリック
M4:語るなら未来を…
M5:月曜日の朝、スカートを切られた
M6:Student Dance
M7:カレイドスコープ
M8:渋谷川
M9:I’m out
M10:Nobody
M11:東京タワーはどこから見える?
M12:避雷針
M13:不協和音
M14:キミガイナイ
M15:君をもう探さない
M16:もう森へ帰ろうか?
M17:黒い羊
ENDING
<10月13日「欅坂46 LAST LIVE」セットリスト>
SE:OVERTURE
M1:危なっかしい計画
M2:手を繋いで帰ろうか
M3:二人セゾン
M4:太陽は見上げる人を選ばない
M5:制服と太陽
M6:世界には愛しかない
M7:コンセントレーション
M8:Deadline
M9:10月のプールに飛び込んだ
M10:砂塵
M11:風に吹かれても
M12:アンビバレント
M13:ガラスを割れ!
M14:誰がその鐘を鳴らすのか?
M15:サイレントマジョリティー
ENDING
櫻坂46として新曲披露:Nobody’s fault
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