リル・ナズ・X、J-HOPE(BTS)、ZICO/photo by Getty Images、DA PUMP、三代目 J SOUL BROTHERS from EXILE TRIBE(C)モデルプレス

リル・ナズ・X、ZICOら“TikTokバズ”のヒット曲続く 三代目JSB、嵐、DA PUMP…日本でも“ダンスチャレンジ”がムーブメント化

2020.02.05 14:54

現在韓国ではZICOの楽曲『Any song』が空前のヒットを巻き起こしている。女優でモデルの三吉彩花と江野沢愛美らも挑戦し話題のダンスチャレンジ動画でブームを巻き起こした同曲。TikTokをはじめとするSNS上のムーブメントは、今や音楽界に大きな存在を与える現象に。日本でもなどが実施し話題を集めている。

  

韓国でZICOの『Any Song』が空前のブーム SNS動画で話題に

三吉と江野沢が「流行りのってしもうた」、「出来てないけど流行りに乗ってとっっっても楽しかったので載せます」とコメントし投稿した「#アムノレチャンレンジ」というダンス動画は、ZICOが1月13日にリリースしたシングル『Any Song(韓国語で“アムノレ”)』のサビに合わせ、リズミカルにダンスするもの。

ZICO/photo by Getty Images
「#AnysongChallenge」或いは韓国語の「#アムノレチャレンジ」のハッシュタグで爆発的な広がりを見せるSNSミームとなっており、2つのハッシュタグのTikTok再生数は2億5000万回以上に上る(2月5日時点)。

同曲はZICO本人が、リリース前からMAMAMOOのファサと2人でこのチャレンジ動画をTikTokやInstagramにアップしたことで瞬く間に話題に。その後ZICOは人気女性シンガーのチョンハや、WINNERのミノ、元2NE1のサンダラなど人気者たちと続々とこのダンス動画に挑戦し、その結果このダンスチャンレンジを真似をする人が続出。アイドルから俳優までさまざまな著名人が参加したことで一大ムーブメントと化した。

「どんな曲でもいいからとりあえずBluetoothつけて踊ろう」という少し皮肉もきかせた歌詞や、ヒップホップとボサノバのサウンドを融合させたような軽快な楽曲が若者にウケたこともあり、同曲は音源チャートで軒並み一位を獲得。韓国の主要音源チャート全てで首位を独占する“オールキル”を約2週間にわたって成し遂げるという異例の大ヒットぶりとなっている。


TikTok人気からビルボードチャートの記録を塗り替えたリル・ナズ・X『Old Town Road』

TikTokのムーブメントは今や音楽界に大きな影響を与える1つの勢力だ。先日「第62回グラミー賞」でポップ・グループ/デュオ歌唱賞など2冠に輝いた米ラッパーのリル・ナズ・Xがそのもっとも顕著な例と言えるだろう。彼の代表曲で、グラミー賞授賞式ではBTSがパフォーマンスに参加したことでも話題となった『Old Town Road』は昨年、『Old Town Road feat. Billy Ray Cyrus』バージョンで米ビルボードのシングルチャート最長1位記録を更新する空前のブームを巻き起こした。

リル・ナズ・XとBTS/photo by Getty Images
同曲はもともとTikTok上で流行していたカウボーイ風の格好で踊る動画のBGMで使われたことで一気にバズ。日本では「#カウボーイチャレンジ」といった名前で流行しているようだ。

リル・ナズ・XはもともとTwitterでニッキー・ミナージュのファンアカウントを運営するインフルエンサーだったこともあり、SNS上でのマーケティングセンスが生かされ一気に時の人となった。その後同曲の持つ政治的な意味合いが議論を巻き起こしたこともあり、同曲は昨年米シングルチャートで17週連続1位を獲得。世界中に知らない人はいないほどのヒット曲にまでのし上がった。

BTSもTikTok開設「#CNSChallenge」がヒット

これまでにもBlocBoy JBの『Shoot』やドレイクの『In My Feelings』などSNSでのバズから世界的なムーブメントへと発展した曲がアメリカでは多数生まれてきた。現在は様々なアーティストがTikTokに目をつけ、同アプリでのアピール戦略が盛んに行われている。先月2年半ぶりの新曲「Yummy」をリリースしたジャスティン・ビーバーも、同曲リリースと共にTikTokを開設した。



アメリカでのムーブメントを取り入れるのが素早いK-POPではやはりBTSが、昨年9月にTikTokアカウントを開設。メンバーのJ-HOPEが同月にリリースした『Chicken Noodle Soup(feat. Becky G)』ではダンスチャレンジ「#CNSChallenge」が同アプリ上でK-POPファン以外の層にも普及した。

日本でもDA PUMP、三代目JSB、嵐らが“ダンスチャレンジ”を実施

“バイーンダンス”を踊るDA PUMP(C)モデルプレス
こういった動きを日本でいち早く取り入れているのが「U.S.A」で一世を風靡したDA PUMPや、LDH系のグループなどダンス感度の高いグループ。DA PUMPは『U.S.A』に引き続き、昨年8月リリースの『P.A.R.T.Y. 〜ユニバース・フェスティバル〜』の振り付け「#バイーンチャレンジ」を自らTikTok上で紹介。

三代目 J SOUL BROTHERS from EXILE TRIBEは9月リリースのデジタルシングル『Rat-tat-tat』の振り付け“ラタタダンス”を、SNSのほか、メンバーがレギュラー出演する朝の情報番組「ZIP!」(日本テレビ系)なども巻き込み盛り上げ、結果としてTikTok上でも「#ラタタダンス」のハッシュタグをつけた動画が多数アップされている。

三代目 J SOUL BROTHERS from EXILE TRIBE(C)モデルプレス
そして昨年11月にTikTokを開設した嵐も、この同月リリースのデジタル・シングル『Turning Up』で「#arashichallenge」なるダンスチャレンジを実施。メンバー自身が動画で登場していることもあり、同ハッシュタグのTikTok上の再生回数は3億回を超えている。


そもそも日本人にとってダンス動画をSNSにアップするということに抵抗がある場合も多く、アメリカなどに比べるとこのダンスチャレンジブームはまだまだこれからという印象も。しかし、韓国の「#AnysongChallenge」ではまず多くの芸能人がトライし、そこから一般人にも波及したという経緯がある。日本でも今後、著名人の間でダンスチャレンジ動画がより普及すれば、すぐに全国的なムーブメントとなるだろう。2020年の音楽シーン、SNSからどんなヒット曲が誕生するかも1つの大きな注目ポイントだ。(modelpress編集部)
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