マヂカルラブリーのプロフィール
マヂカルラブリーは、吉本興業東京本社(東京吉本)所属の野田クリスタルと村上によって結成されたお笑いコンビ。大宮ラクーンよしもと劇場の専属芸人である「大宮セブン」として活動している。コンビ名を『マジカル』ではなく『マヂカル』とした理由は「ネットで検索した時に上位に来る」ことを期待してのことだと述べている。2020年『M-1グランプリ』16代目王者。
◆メンバー
野田クリスタル(のだ くりすたる 1986年11月28日 - ) (34歳)
神奈川県横浜市南区出身。
身長178cm。体重60kg。血液型A型。
本名:野田 光(のだ ひかる)
ボケ・ネタ作成担当。立ち位置は左。
詳細は「野田クリスタル」を参照
村上(むらかみ 1984年10月15日 - )(36歳)
愛知県新城市出身。
法政大学卒業。
身長181cm。体重100kg。血液型O型。
本名:鈴木 崇裕(すずき たかひろ)
ツッコミ担当。立ち位置は右。
趣味と特技は読書、日本文学の研究、狂言、大量の酒を飲むこと。
好きな食べ物はハンバーグ、嫌いな食べ物はしいたけ。
◆経歴
17歳頃は痩せており、そのときは男前でモテていたらしく、他校の女子に告白されたこともある。
法政大学お笑いサークルHOS5期生。HOS時代はお笑いコンビ「シーン」およびトリオ「コバヤシーン」を組んで活動しており、大学お笑いサークルの全国大会にて2005年、2006年に連覇を果たしている。
芸歴は東京NSC12期生と同期扱いだが、野田に引っ張られて東京NSC8期生と同期扱いされている。しかし村上を12期生扱いとする芸人もいるため、村上の芸歴は非常に曖昧になっている。
◆芸名
お気に入りの漫画『東京大学物語』の主人公村上からとったと言われているが、実は芸名を考えているときに、しずる村上やフルポン村上が売れていてかっこいい苗字だと思ったためあやかってつけたのが真相。
2009年10月30日のAGE AGE LIVEにて、正式な芸名は村上飛車角抜きで斉藤と明かしている。しかし本人曰く、名乗ったところで滑るため公表していないらしい。
◆人物
舞台ではピンクのカーディガンを着ている。かつてはキャンディーなどのブローチをつけていた。姿形が山里亮太(南海キャンディーズ)に酷似しており、ガリガリガリクソンにも似ていると言われている。また眼鏡をとったら渡辺徹に似ているとも言われ、実際にコントで用いたこともある。
初恋タローにかわいがられている。
クイズ全般を得意としている。
父親が公務員である。
高円寺に18才から住み続けている。高円寺愛が強く、高円寺住み芸人達からは高円寺の”living god”と呼ばれている。
38000円のルームシェア物件に住んでいる。
トレードマークのピンクのカーディガンはJKの制服の物。
◆芸風
主に漫才。つかみとして村上が普通に自己紹介をする声に重ねて野田が全く違うセリフ(「村上殺しです」「僕です」「その残像です」「でっかいエビです」「漫才王です」「魅惑のなにかです」などの他、単に「野田です」と言う場合もあるなどさまざまなバリエーションがある)を言う。ネタの初めに野田がシチュエーションを提案し、それを2人で行う。昔は漫才の頭のコントに入る際に野田の意味不明なフレーズ(村上の体型や衣装をいじるものが多い)でコントに入っていた。それに対し村上のツッコミが入ることはほぼない。野田の動きが多いシュールなボケに対して村上が説明するようなツッコミをするという1人コント漫才が多い。野田によると、ネタ中の特徴的な動きは、インディーズ時代に舞台が狭かったため、狭いスペースでダイナミックさを出すために作られたという。
コントを行うことは稀であったが、キングオブコントにはたびたびエントリーしており、2018年には決勝に進出した。村上が「眼鏡を取ると渡辺徹に似ている」と称しているため、そのことを活かしたコントなどがある。『あらびき団』では、野田が最強ラッパー村上に挑むラップバトルのネタのみを行なう。
前田登(はりけ〜んず)は彼らについて、「こんなネタは書けないし習ってもいない。今まで見たことないし、(自分たちが若いときに)やってたら怒られていた」と話している。博多大吉(博多華丸・大吉)は「僕は(こういうネタは)怖くてできない」「ここから先はわからない。われわれの手には負えない」と述べている。
◆来歴
大学卒業を機に相方を探していた村上が石橋哲也(カオポイント)に相談したところ野田を紹介された。もともと野田のファンであった村上は野田のライブの出待ちをしに行き、そのままコンビ結成に至った。
村上は大学生の頃、当時ピン芸人であった野田のことを面白いと思っており、学園祭にも呼んでいる。また、その後見に行ったライブにたまたま野田が出ており「面白すぎる」「僕と組めばいけるんじゃないか」と思ったという。ちなみにその時野田がやっていたネタは「ガムテープ男の物語」というネタ。
結成後は「LIVE疾風迅雷」などのインディーズ・ライブで毎回のように優勝を収める好成績を残し、吉本興業に所属する。野田は前コンビ「役満」時代から吉本興業に籍を残していたため、形式としては村上のみがこのタイミングで吉本興業に所属した形になる。
賞レースにおける戦績
ピンでの戦績は「野田クリスタル#賞レースなどでの戦績」を参照
2007年
M-1グランプリ2007 3回戦敗退
2008年
キングオブコント2008 2回戦敗退
M-1グランプリ2008 準決勝進出(初の準決勝進出)
2009年
キングオブコント2009 1回戦敗退
M-1グランプリ2009 3回戦敗退
2010年
M-1グランプリ2010 準決勝進出(予選21位)
2011年
THE MANZAI 2011 認定漫才師 ワイルドカード決定戦進出(本戦サーキット順位17位)
2012年
THE MANZAI 2012 認定漫才師
2013年
キングオブコント2013 準決勝進出(初の準決勝進出)
THE MANZAI 2013 2回戦敗退
2014年
キングオブコント2014 2回戦敗退
THE MANZAI 2014 2回戦敗退
2015年
M-1グランプリ2015 準々決勝敗退
2016年
M-1グランプリ2016 準決勝敗退(予選13位、敗者復活戦11位)
2017年
M-1グランプリ2017 決勝進出(結果10位)
2018年
キングオブコント2018 決勝進出(結果7位)
M-1グランプリ2018 準決勝敗退(予選14位、敗者復活戦9位)
2019年
キングオブコント2019 準決勝敗退
M-1グランプリ2019 準決勝敗退(予選14位、敗者復活戦14位)
2020年
M-1グランプリ2020 優勝
M-1グランプリ
吉田大吾(POISON GIRL BAND)はM-1グランプリ2009を前に「マヂカルラブリーと囲碁将棋は、2008年のM-1グランプリで現れた新星」と述べている。また、トータルテンボスは2010年のM-1について、「2010年のM-1はある数組決勝にあげるくらいならマヂカルラブリーなど(囲碁将棋・ゆったり感)をあげてほしかった」と評している。
2017年大会で初の決勝進出を果たしたが、決勝進出したコンビの中で唯一審査員全員から80点台をつけられ、最下位に終わった。更に審査員の上沼恵美子からは「一生懸命やってるのは分かるけど好みじゃない」「よう決勝残ったなと思って」と酷評された。因みにマヂカルラブリーが今大会で記録した「607 / 700点」という点数は、審査員が7人体制で行われた歴代大会にて最下位に終わったコンビの中では当時の最高得点であった。審査の直後に野田が突然服を脱ぎ始めて上半身の筋肉を誇示するという行動に走るが、これはリハーサルにもなかった行動だったらしく、スタッフには「生放送で下半身を露出してM-1ごと終わらせようとしている」と受け取られ、司会の今田耕司が隠すような動きを見せた。
審査員を務めた博多大吉(博多華丸・大吉)は、後日ラジオ番組で審査員全員が80点台をつけたことについて「それはそうでしょ。こんだけハマらなかったら(高得点は)つけられないですよ」と妥当な点数だとした。大吉はツッコミの甘さや工夫不足、ネタの構成のおかしさといった欠点を指摘し、むしろ審査員は高めの点数をつけたのではないかと述べ、自身も本当は80点でもいいかと思ったが迷った末にそれより高めの点数(88点)をつけたことを明かしている。
2020年大会では三年ぶり二度目の決勝進出を果たし、ファーストラウンドでは649点を獲得し2位で通過。最終決戦では審査員票にて3票を獲得し、第16代目王者となった。上沼は前述の酷評については忘れてしまっていたが、今回のネタに対しては「ばかばかしさが突き抜けるというのはもう芸術や」と絶賛した。決勝で最下位を経験したコンビが優勝するのはM-1史上初の事例である。
◆出演番組
テレビ
オンバト+(NHK総合)戦績1勝1敗 最高485KB
学校へ行こう!(TBS、2002年3月) - 野田のみ、お笑いインターハイで優勝
エンタの天使(日本テレビ系) - キャッチコピーは「制御不能のプリティーペア」
爆笑レッドシアター(フジテレビ系2009年4月15日) - 「ホワイトシアター」出演
爆笑レッドカーペット(フジテレビ系 2009年5月9日初登場) - キャッチコピーは「不思議の国からやってきた」
サタデーバリューフィーバー(日本テレビ系、2009年6月20日)
やりすぎコージー(テレビ東京、2009年6月22日)村上のみ
U・LA・LA@7(TOKYO MX、2009年6月23日) - 「よしもとうららちゃん」出演
新進気鋭(日本テレビ、2012年7月14日)
あらびき団(TBS、2017年7月13日、12月29日)
勇者ああああ~ゲーム知識ゼロでもなんとなく見られるゲーム番組~ (テレビ東京、2018年1月11日、11月29日、12月6日、2019年9月26日、2020年4月2日、4月23日、4月30日)
深夜に発見!新shock感~一度おためしください~ (テレビ東京、2018年1月13日)
ウチのガヤがすみません!(日本テレビ、2017年9月19日、2018年1月16日)
お願い!ランキング (テレビ朝日、2018年2月15日)
オールスター後夜祭(2018年10月7日、2019年4月7日、TBS) - 第3回で野田は永久追放、以降村上のみ
そろそろ にちようチャップリン
スマートフォンデュ(テレビ朝日、2018年12月20日)
ネタパレ
バナナサンド
ゴッドタン
ラジオ
マイナビ Laughter Night(TBSラジオ、2017年2月18日)
マヂカルラブリーのオールナイトニッポン0(ZERO)(ニッポン放送、2020年4月18日、9月21日)
ウェブテレビ
オリエンタルラジオのマンガの日(ヤフー、2009年11月27日)
火花(Netflixオリジナルドラマ、2016年)第8話
しくじり先生 俺みたいになるな!! #3(AbemaTV、2019年4月16日)
◆舞台
単独ライブ
2010年
1月14日 - 「グラインドハウスライブ」(ライパッチとの合同ライブ)
8月4日 - 「夏です、僕です、た~んど~くです。」(新宿シアターブラッツ/東京)
2011年
1月30日 - 「野田なのだ 単独なのだ 春なのです。村上です」( 新宿シアターブラッツ/東京)
2012年
1月21日 - 「スサノオノミコト」(新宿シアターモリエール/東京)
8月29日 - 「サブカルラブリー」(新宿シアターモリエール/東京)
12月22日 - 「こくラブリーつって」(あるあるYY劇場/福岡)
2013年
8月8日 - 「猫レストラン」( ヨシモト∞ホール/東京)
2014年
3月15日 - 「ゼラチンおばけ」( 新宿シアターモリエール/東京)
8月15日 - 「ゴーリキー化」(大宮ラクーンよしもと劇場/埼玉)
2015年
7月25日 - スーパーマヂカルラブリー状態「漫才単独」「コント単独」(大宮ラクーンよしもと劇場/埼玉)
10月4日 - マヂカルラブリーありネタ単独ライブ「スーパーラーメン屋」(大宮ラクーンよしもと劇場/埼玉)
2016年
3月24日 - 「白7番」(大宮ラクーンよしもと劇場/埼玉)
8月7日 - 「コンビニ」(大宮ラクーンよしもと劇場/埼玉)
2017年
3月31日 - 「ここがゲームセンターかー」(大宮ラクーンよしもと劇場/埼玉)
2018年
5月19日 - 「もうこれで終わってもいい」(ルミネtheよしもと/東京)
7月14日 - 「ハイパーマヂカルラブリー状態」(大宮ラクーンよしもと劇場/埼玉)
12月23日 - 「Road to トリプルファイナリスト」(大宮ラクーンよしもと劇場/埼玉)※野田クリスタルの単独ライブ
2019年
マヂカルラブリー単独ライブ 全国ツアー2019「あー・・・ハラへったな」
4月13日 - (ルミネtheよしもと/東京)
5月18日 - (よしもと天神ビブレホール/福岡)
6月25日 - (BFHホール/札幌)
7月6日 - (東建ホール/名古屋)
神保町花月
2008年5月26日,6月2日,9日 『チャレンジMONDAY#1 My eyes/Your eyes』
2008年8月12日 - 8月17日 『月のあかり』
2009年3月3日 - 3月8日 『殺し屋一家の誕生日会』
2009年6月23日 - 6月27日 『リーベ座の怪人』(主演)
2009年8月11日 - 8月16日 『限りなく灰色に近い光』
2012年1月12日 - 1月17日 『マシュマロのキオク』
2012年4月3日 - 4月9日 『flower』
2012年8月6日 - 8月12日 『イン・マイ・ハート』
2012年11月28日 - 12月3日 『窮乏弁護士 小浪公平』
2013年7月23日 - 7月29日 『脳梁』
2013年9月10日 - 9月15日 『まとめるドキャスト』(14日、15日のみ)
2014年1月9日 - 1月13日 『空から少女がまた降ってきた。』
2014年4月2日 - 4月6日 『チーム・ゴジョウ』
2014年8月20日 - 8月24日 『すぐ、そこにモンスター!』
劇団ムゲンダイ
2012年1月28日 第1回 『湯けむり野田捕獲計画 in サイパン』
2012年3月11日 第2回 『かまきりたちの夜・雪山ペンション殺人事件』
2012年5月20日 第3回 『奴らが斬る』
2012年7月29日 第4回 『どきどきメモリアル』
2012年8月9日 第3回再演 『奴らが斬る』
2012年9月30日 第5回 『夏の終わりにハイジャンプ!!』
2012年11月3日 第6回 『サスケが最初に死ぬサスペンス』
2013年1月20日 第7回 『卓球の王様』
2013年3月24日 第8回 『オカマvsエイリアン』
2013年7月13日 第9回 『ヒトナシ』
2013年9月21日 第10回 『魔法使い山添ポッターと呪いの漬け物石』
2013年12月21日 第11回 『フードファイター村上』
2014年2月23日 第12回 『奴らが斬る2』
2014年4月20日 第7回再演 『卓球の王様』
2014年6月21日 第14回 『恵音!!』
2014年9月20日 第15回 『ウサギXの悲劇』
その他
2014年5月31日 『仮面Xの悲劇』 神奈川・横浜開港記念会館
出典:フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 Text is available under GNU Free Documentation License.