オーランド・ブルームのプロフィール
オーランド・ジョナサン・ブランチャード・ブルーム(英:Orlando Jonathan Blanchard Bloom)
生年月日:1977年1月13日
イギリスの俳優。
■経歴
生い立ち
イギリスのイングランド地方ケント州カンタベリーに、南アフリカでネルソン・マンデラの運動を支援していたことで有名なハリー・ブルームと、外国語学校を経営するソニア・コンスタンス・ジョゼフィーン(旧姓コープランド)の子として生まれる。オーランド(Orlando)という名前は16世紀のイギリスの作曲家であるオーランド・ギボンズから取られた。
他にギルドホール音楽演劇学校出身の女優である姉サマンサがいる。4歳の時に父が亡くなった為、母と後見人となった両親の友人であるコリン・ストーンに育てられた。オーランドは人権運動に携わっていた父ハリーを深く尊敬していたが、後に後見人として養育してくれたストーンが実父であり、ハリーは義父であった事を知った。
少年時代、『スーパーマン』を俳優のクリストファー・リーヴが演じていることを知り、役者に憧れるようになった。16歳の時にロンドンのナショナル・ユース・シアター(英語版)に参加し、姉と同じく名門ギルドホール音楽演劇学校に入学して演劇を学んだ。ギルドホール時代は鴻上尚史と一学年違いであったが、ほとんど接点はなかったという。
キャリア
1997年、ギルドホール在学中に『オスカー・ワイルド』の端役で映画デビューを果たすなど早くから才能を認められ、1999年のギルドホール卒業公演では主演を務め、卒業から僅か2日後に映画『ロード・オブ・ザ・リング』でエルフ族のレゴラス役のオーディションに合格した。
2001年、『ロード・オブ・ザ・リング』の商業的成功によって大ブレイクし、以降の『ロード・オブ・ザ・リング』三部作にも全て出演している。
2002年、ティーン・ピープル誌(英語版)にて「25歳以下のホットな25人」に選出された。
2003年の『パイレーツ・オブ・カリビアン/呪われた海賊たち』ではジョニー・デップ、キーラ・ナイトレイと共演し、こちらも人気シリーズとして続編が作られ、自身も出演している。2005年、『キングダム・オブ・ヘブン』『エリザベスタウン』で初の主役を務めた。
2007年、『パイレーツ・オブ・カリビアン/ワールド・エンド』出演後、再び舞台演劇に専念したいとの意向を示し、ウエスト・エンド、the Duke of York's Theatreにてブッカー賞作家デイヴィッド・ストーリーの1969年の舞台『In Celebration』の再演にSteven役で出演する。
2008年にはイギリス映画『17歳の肖像』に出演予定だったが、スケジュールの都合により降板している。 また2009年、多くのスターと共に複数の監督が短編映画を製作した(オムニバスとは形態が異なる)映画『ニューヨーク、アイラブユー』の一遍、岩井俊二監督作品にクリスティーナ・リッチと共に主演。
2010年はインディペンデント作品2本に出演し、『ストレンジャー』ではコリン・ファースと共演した。 2011年、『ヘイヴン 堕ちた楽園』以来の製作を兼ねる『グッド・ドクター 禁断のカルテ』、ポール・W・S・アンダーソン監督の『三銃士/王妃の首飾りとダ・ヴィンチの飛行船』を撮っている。
2013年、『ロード・オブ・ザ・リング』の60年前を描く、『ホビット』シリーズの第2作『ホビット 竜に奪われた王国』で再びレゴラスを演じる。原作小説には登場しないが、10年ぶりにレゴラスを演じたことはこの上ない喜びだと語っている。
同2013年、ブロードウェイデビューとなる『Romeo and Juliet』にロミオ役で Condola Rashāと共演。上演劇場は Richard Rodgers Theatre。2014年シアトリカルムービーとして劇場公開された。
2017年、パイレーツカリビアンシリーズの最新作『パイレーツ・オブ・カリビアン/最後の海賊』に出演。
■私生活
2005年のブルーム
2002年、同じハリウッドで活動するケイト・ボスワースと親しい関係になり、『ロード・オブ・ザ・リング』のプレミア当日にもプライベートで行動を共にしている。二人の恋愛関係は断続的に続いたが、2006年9月までには別れた状態になった。
2007年、オーストラリア出身のモデルであるミランダ・カーとの交際が報じられ、2010年6月21日に結婚式を行った。同年7月22日、ミランダは身内だけで結婚式を行った事を正式に明らかにし、また8月19日には妊娠4ヶ月である事も公表された。2011年1月6日、ロサンゼルスの病院で長男が生まれ、フリン・クリストファー・ブランチャード・コープランド・ブルーム(Flynn Christopher Blanchard Copeland Bloom)と名付けている。
2013年10月25日、オーランドの代理人が「過去数か月間、円満な別居状態」であったことを明かし、ミランダ・カーとの離婚を発表した。
彼は自分自身の生活を大切にするように心がけていると語っており、現在でもアメリカではなくイングランドのロンドンに生活の場を置いている。自宅では『キングダム・オブ・ヘブン』の撮影で訪れたモロッコで雑種犬を拾い、SIDIと名付けて飼っている。
イングランド国教会で育ち、幼少期にディスレクシアに悩まされ、聖書の朗読などで改善を試みたという。 2010年、ロックフェラー大学(米)で行われた『The Annual Adam Jeffery Katz Memorial Lecture Series 』という学習障害、ADHD(注意欠陥多動障害)の認知を広めるためのレクチャーにおいて、自身の経験を語っている。
2004年、興味を持っていた仏教に改宗し、創価学会の国際組織の一つであるSGI-UKに入会した。直後、The Sun等タブロイド紙において興味本位に取り上げられたが、改宗について公にする事はなく、2007年に雑誌「Details」のインタビューではじめて公表した。
環境保護、ECO、子供の人権等に強い関心を持ち、アメリカの環境主義団体「グローバル・グリーン・アメリカ」のボードメンバーとして2000年代から活動している。また、熱心なエコロジストとしてロンドンの邸宅を改修する際にはリサイクル品などを建材に使用させ、ソーラーパネルで電力を供給する仕組みを整えている。 ユニセフの親善大使としては、ネパールを皮切りに様々な国の子供たちを訪問している。
2009年2月12日、オーストラリアで起きた大火災に対するチャリティー「オーストラリアの団結」に参加して多くの義捐金を集めた。
右手首に「nine」のタトゥーを入れているが、これは『ロード・オブ・ザ・リング』出演時の記念で入れたもので、他の主要人物の出演者も敢えて別のタトゥーを注文したジョン・リス=デイヴィス以外は「nine」というタトゥーを入れているという。
これとは別に下腹部に太陽のタトゥーが描かれているが、これは15歳の時に入れたと語っている。これまで多くの怪我や事故を経験していて、左手骨折・頭蓋骨骨折(3回)・鼻骨折・右足骨折・右手首骨折などで病院に運ばれている。友人宅のテラスに招待された時にはそこから転落して背骨に大怪我を負っていた。
■その他
失読症で台詞を覚えるのが困難であると語っている。
大のサッカーファンでプレミアリーグ・マンチェスターユナイテッドのサポーターである。
資生堂「UNO」のCMに出演し、出演料は1000万円だった。翌年から放送されている同CMには栗山千明と共演している。
2009年7月13日、窃盗団「Bling Ring」にハリウッドの別荘へ盗みに入られる被害にあっている。盗み出された被害額は50万ドルに上った。
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