＜陰口や愚痴は好きですか？＞ママ友同士の会話でその場にいない人の悪口、言っちゃってる？

ママ友同士での会話に、自然に出てくるその場にいないママの話。それが悪口に発展することはありませんか？　自分が言われている可能性もあり、子育て中のママなら一度は気になるテーマかもしれません。
『正直に！　ママ友の陰口を言う？　本人に聞かれたらマズいような話。ママ友同士で集まると、陰口が出てくるよって人、いる？』
ママスタコミュニティを見ると「ママ友の陰口」をテーマにした投稿も珍しくないという投稿者さん。実際にはどうなのでしょうか。陰口はあるのか、ないのか。体験談をもとに考えてみましょう。

ママ友の陰口・悪口はリスクが高い

ママ友にその場にいないママの陰口を言う。でもそのママ友の口が堅いとは限りませんよね。あの人が悪口を言っていたよと、誰かに告げ口されるリスクがあります。
『ママ友になんて話さない。どこでどう繋がっているか、どう漏れるか考えない人がバカみたいに話したがるから』
『どこから漏れるか分からないから言わない。ネガティブな内容は旦那や子育て、園や学校の愚痴くらいかな』
『ママ友に話すのが問題だって気付かない人がいると最悪だね』
たしかにママ友は子どもを通じた繋がり。園や学校で顔を合わせる機会があるだけに、陰口が本人に伝わるリスクは高いでしょう。悪口を言っている人は、他で何をどう言うか分かりません。悪口を気軽に話す人こそ、周囲から一番信用されていないという皮肉な現実があるかもしれません。ママ友との距離感を一定に保つことで、余計なトラブルを避けるママも多いようです。

要注意人物の共有として話題に出ることも

一方で、陰口というより、危険回避のための情報共有として話題に出るケースもあります。
『直接被害にあった問題児親子のことを話した』
『悪口ではないけれど、愚痴はときどき聞くよ。やっぱりトラブルがあると愚痴や相談という形で話題にはなる。悪口はないけれどね』
『役員会で次年度の選出に向けて話しているうちに愚痴っぽくなることがある』
これは悪意というより、今後のトラブルを防ぐための予防線に近いもの。また、「名前が出た瞬間に微妙な沈黙が流れる」といった場面もあるようです。子どもを放置しているとか、夜遅くまで他人の家に預けるなど、気を付けなければならない話は耳に入れた方がいい場合もあり、単なる悪口と一括りにはできません。

陰口が存在するこの世界

それでもママ友の悪口は確実にあるという意見は少なくありません。本人は悪口が嫌いでも、知らない間に悪口を言う輪に入ってしまっていることもあるでしょう。
『人間だから、他人への不平不満は出てくる。同じ相手へのフラストレーションが溜まった同士が集まれば、自然と発散しちゃうわね』
『私は言わないけれど、ママでも職場でも悪口はよく聞かされる』
役をサボる人やトラブルメーカーは悪口の標的になりやすい傾向があるようです。部活や習いごとの保護者グループでも、悪口が飛び交うことは珍しくないようです。顔が広くて噂好きな人が中心になり、常にいない人の話をしているグループがあるとの証言もありました。まさに典型的な「ママ友ヒエラルキー」の縮図とも言えるでしょう。

悪口を避ける生き方もある

悪口を言う人とは関わらない、挨拶だけに留める、と距離を置くというママもいます。
『悪口や陰口を言うような人とはママ友にはならない』
『不満や陰口が生まれるほど深く付き合っていない』
『聞いても「へぇー」で流す』
悪口に同調せずに仲間外れにされても、別の人と付き合えば問題ないと割り切る姿ママもいました。ママ友を選ぶ権利はこちらにもあります。ムリに悪口大会に参加する必要はないのです。悪口も陰口も絶対ムリというママもいて、その場合はママ友との関係自体を最小限にしているようです。

悪口や陰口は「ある」けれど「避けられる」

人間関係があれば不満や愚痴は生まれるもの。でも陰口は、告げ口やトラブルに直結する危険も伴います。結局は「誰とどこまで関わるか」を自分で選び、必要以上に深入りしないことが一番の予防策なのでしょう。ママ友を作ることに必死になりすぎて、気付けばあっちでもこっちでも悪口に参加していたこともあるかもしれません。すると次は自分がターゲットになることも……。少し冷静になって、悪口大会とは距離を置いた方がいいのでしょう。
ママ友付き合いは子どものためにも完全に切ることはできませんが、「情報共有」と「悪口」の境界線を意識するだけで、安心した人間関係を築けるのではないでしょうか。子どものためにも、爽やかな人間関係を結びたいものです。

文・岡さきの　編集・あいぼん　イラスト・善哉あん