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親子で遊びながら学べる!「チームラボプラネッツTOKYO DMM.com」工藤岳さんインタビュー
2025.03.01 09:30
提供:ママスタ☆セレクト
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体験記事はこちら。
「子どもたちが思いっきり体を動かし、自然や宇宙にふれながら学べたら……」そんな願いを叶える新エリアが、東京・豊洲の「チームラボプラネッツ TOKYO DMM.com」に誕生しました。デジタル技術を活用しながら、親子で楽しめる“学びの体験”が詰まった空間は、子どもはもちろんのこと、大人も夢中になること間違いなし。チームラボの工藤岳さんに、教育的プロジェクトの狙いを、ご自身の子ども時代の体験を交えて詳しく伺いました。
親子で楽しむポイントは? 森の冒険を体験しよう!
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──新エリアでは、親子で楽しめる工夫がたくさんありますね。
工藤岳さん(以下、工藤さん):僕自身、5歳と10歳の子どもがいます。彼らと一緒にキャンプへ行ったり、森の中を歩いたりすると、「朝ここへ来ると虫が集まる」「カブトムシが捕まえられそう」といった発見があります。僕も子どもの頃、森の中で遊んでいて、「このあたりにカブトムシがいるな」と身体で覚えていました。そうした記憶は、大人になった今でも意外と残っています。
── なかでも印象的だったのは、《つかまえて集める絶滅の森》。スマートフォンを使って、絶滅した海や陸の動物82種類を捕まえ、自分だけの図鑑を作れる体験は、大人でもワクワクしました。
工藤さん:本当は、大自然の中でこうした体験ができるのが理想だと思いますが、東京ではなかなか難しいですよね。そこで、デジタルやテクノロジーを使って、東京の真ん中に親子で楽しめる森のような空間を作りました。ここでは、森へ遊びに行くような感覚で動物を捕まえたり、観察したり、それを記録することもできます。
本当は、大自然の中でこうした体験をするのが理想ですけど、東京ではなかなか難しいですよね。そのためデジタルやテクノロジーを活用して、都心でも自然を感じられる森のような空間を作ることにしました。
「虫網からスマートフォンへ」道具は進化しても、本質は変わらない
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──スマートフォンを通じて、動物を捕まえ、観察、記録できるというのは親世代からしたら新鮮ですよね。
工藤さん:昔はカブトムシやザリガニを捕まえるのに網を使ったり、ノートに観察記録をつけたり標本を作りましたが、今回の展示では、スマートフォンを使って動物を捕まえる仕組みにしました。一見すると遊び方が変わったように思うかもしれませんが、実は手段が進化しただけで、本質は変わっていません。昔も今も、「捕まえる→観察する→記録する」という体験の流れは同じだと思っています。
「なぜ?」を生み出す体験が大切
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──生き物の観察は、子どもたちの知的好奇心をくすぐりそうですね。
工藤さん:僕らが子どもの頃は、魚やザリガニなどの生き物を飼ってじっくり観察することで、多くのことを学びました。「生きた情報」というと少し大げさかもしれませんが、自分で探して得た情報は、本から得るものとは違う形で、自分の中にしっかり残る気がします。
── 絶滅した動物をテーマにしたのは、どういった理由からでしょうか?
工藤さん:いろんな生き物がいるなかで、せっかくデジタル技術を使うなら、地球上からいなくなってしまった生き物について考える場にしたいと思いました。過去の過ちから学び、それを未来の行動につなげることはとても大切です。
「なぜこの動物はいなくなってしまったのか?」という疑問を持つことで、親子の対話が生まれたり、「こういう行動は避けるべきだな」と気づいたりするきっかけになるかもしれません。
自然との関わりは、五感を通じて深く記憶に残るもの。雨上がりの森を歩くと土の匂いを感じたり、土の中から虫が出てきたりします。こうした体験が、「なぜ?」という疑問を生み、世界を知るきっかけになります。今回の作品も、そんな発見や気づきを生む場になれば嬉しいですね。
身体を使って感じる学びとは?
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──「運動の森」では、《インビジブルな世界のバランス飛石》や《あおむしハウスの高速回転跳ね球》など、体を動かしながら遊べる作品もありますね。
工藤さん:ミュージアムのコンセプトのひとつが、「身体で作品を感じる」こと。靴や靴下を脱いで裸足になり、作品と一体化することで、全身で世界を体感することができます。さらに、運動不足になりがちな親御さんも、子どもと一緒に体を動かして楽しめるのがポイントです。
あおむしや星の誕生を通して、環境とのつながりを実感する
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──《あおむしハウスの群蝶》では、壁に投影されたあおむしの映像に触れると蝶が生まれる仕掛けが面白かったです。
工藤さん:この展示では、「自分の行動が環境に影響を与える」ことを、体験しながら学べます。たとえば、「ハチは怖い」と思っていた場合、ハチが花粉を運んで花を咲かせると知ると、「大切な役割があるんだ」と見方が変わりますよね。「虫の卵をつぶしたら蝶になれない」といったシンプルな気づきも、子どもたちにとっては大切な学びになります。
──《マルチジャンピング宇宙》(※現在休止中)では、トランポリンのように飛び跳ねながら星の誕生や消滅を体験できました。
工藤さん:《マルチジャンピング宇宙》(※現在休止中)では、床に足を踏み入れると沈み、そこに時空のゆがみが生まれます。すると、星くずが集まり、星が誕生します。何度もジャンプすると星は成長して、最後は爆発してブラックホールに。こうして、星が生まれて消えるまでの流れを体で感じることができます。星が生まれて消えるまでの流れを、身体を動かしながら体験できる仕掛けになっています。ただ知識として覚えるよりも、実際に体験することで記憶に残りやすいですよね。
── 最後に、ママやパパへメッセージをお願いします。
工藤さん:大人も一緒に体験してみてください。子どもが何かに興味を持ったとき、それを一緒に楽しみ、考え、学ぶことで新しい発見があるはずです。自然の中での遊びや学びの大切さを、ぜひ感じてもらえたら嬉しいですね。この展示が、親子の会話や学びのきっかけになればと願っています。
取材協力:チームラボプラネッツ TOKYO DMM.com
取材、文・長瀬由利子
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