＜広すぎる実家＞子どもが巣立っても今の家は必要？いつでも帰れるようにと思って引っ越せない

子どもが家にいるときはある程度広さのある家の方が生活しやすいでしょうが、子どもが家を出た後は夫婦2人。大きな家は必要ないという考え方もありますね。一方で子どもたちにとっての実家と捉えると、その必要性を感じる場合も。ママスタコミュニティのあるママからこんな投稿がありました。
『子どもたちが帰ってくる実家は大切だと思いませんか？　老後を考えて家を売って賃貸にする人もいるし、子どもたちが巣立ったら夫婦2人だけで住める程度の小さな家に引っ越す人もいますよね。私も今の家は広すぎるし、子どもたちが巣立てばこんな広い家は必要ないとは思うのですが、子どもが結婚して孫を連れて帰る実家は必要だと思うので引っ越せません。私だけなのかな？』
投稿者さんは、旦那さんと2人で生活をしています。家の大きさを考えると2人では広すぎると感じているようですが、かといって引っ越しをすることにも抵抗を感じています。今の家から引っ越すと、子どもたちの実家がなくなってしまう心配があるそう。実家に関してどう捉えるかは人それぞれでしょうが、投稿者さんのように感じているママもいるようです。

子どもたちの実家は残したい

『今子どもは社会人と大学生だけれど、2人とも一人暮らし。でも盆正月は普通に帰ってくるから部屋はそのまま。孫が大きくなって家にもこなくなったら住み替えしてもいいぐらいの気持ちでいるけれど、子どもたちとの思い出の家だからね』
子どもが家を出ていてもお盆やお正月には帰省することあり、家はそのままにしているママもいます。今後結婚をしたら孫を連れてくるかもしれませんから、帰る場所は残しておきたい気持ちなのでしょう。ただいつまでも孫を連れてくるとは限らないので、いつかは住み替えをすることも頭の片隅にあるようです。

実家を残しておく必要はないのでは？

『子どもたちが孫を連れて帰ってくるのは小さい頃の数年だけだよ。旦那さんと2人ならまだいいけれど、投稿者さんが1人になったらその大きな家を管理維持するのも大変だと思う』
『大事だとは思うけれど、実際目の前の生活の方が大事だったりするしね。年に1回帰ってくる孫のために、毎年何万円も固定資産税を払い、修繕し、維持するだけのお金があればいいけれど、そうでなければ自分たちの生活が優先になるんじゃないかな』
『家だってどんどん老化していくし、住む人が住みやすいように建て替えたり住み替えたりしてよくない？　独立した子たちのために自分が我慢したり住みにくい生活を送ったりはしたくないけどな』
子どもが家庭を持ち家族で実家に帰省をする回数や期間は、ある程度限られているのかもしれません。投稿者さんの孫も大きくなれば、親の実家にくる回数も減ってしまうのではないでしょうか。その少ない機会のために家を維持するのは金銭的にも体力的にも負担が大きいでしょう。投稿者さんや旦那さんが暮らしやすい家に引っ越しをしたとしても、子どもたちは反対はしないかもしれません。

子どもの立場で考えてみると……

『子どもの立場としては泊まりたくないし。「私がこうだったんだから、私の子どもも絶対にこう！」みたいな考えはやめてほしい』
『実家を継ぐ人間がいないなら、早めに片付けてくれていた方がありがたいと思うよ』
『育った家がなくなるのはたしかに物悲しいけれど、本当になくなるのが嫌なら子どもが受け継ぐと言うはず』
子どもたちの気持ちを考えると、実家があることが負担になる場合もあるようです。投稿者さんは自分の実家があって帰省をした思い出があるのかもしれませんが、子どもたちは考えが違う場合もあるでしょう。またいつか親が亡くなったときの片付けや、いろいろな手続きなどを考えると、早めに対処しておいてほしいというのが本音かもしれません。子どもたちが実家を残してほしいと切望しない限り、残す必要はないとも考えられます。

親が快適に暮らす場所が実家という考え方

『親がいる所が実家だと思っているから、箱物にはあまり思い入れがないよ。今の実家も私が成人してから両親が住み替えた場所だし』
『実家というのは親の住む家のことだと思っているので、親が住みやすいのが1番だと思っている』
投稿者さんからすれば、今の家は子どもを育ててきた場所で、思い出もたくさん詰まっているのしょう。夫婦2人では広いと感じながらも、そこから離れることには抵抗を感じてしまいますね。その気持ちもわかりますが、現実的な維持費や管理する手間などを考えると、夫婦2人に見合った場所に引っ越すのもよいとの意見もありました。子どもたちにとっての実家は物理的な家ではなく、「両親がいる空間」と考えてみてはいかがでしょう。子どもたちは実家に帰るのではなく親に会いにくるということですから、家の形は関係ないのかもしれませんね。

文・こもも　編集・有村実歩　イラスト・猫田カヨ