提供:ママスタセレクト

プロバスケットボール・渡邊雄太選手へキッズ記者がインタビュー【子ども時代のこと教えて編・第1回】

2024.09.19 11:00

「子どもの夢を叶えてあげたい」「子どもの頑張っていることを応援したい」多くのママがそう願っているのではないでしょうか。しかし子どもの年齢が上がるにつれ、どう寄り添いサポートすればいいのか、戸惑う場面も増えるもの。そんなとき子どもたちの背中を押してくれるのは、憧れのあの人の存在や言葉なのかもしれません。

今回ママスタセレクトにやって来てくれたのは、日本人2人目のNBA選手として活躍し、現在は男子プロバスケットボールリーグ(Bリーグ)千葉ジェッツふなばしに所属する渡邊雄太選手(以下、渡邊選手)。パリオリンピックでの活躍が記憶に新しい方もいらっしゃるかもしれません。バスケットボールが大好きな小学生3人の子どもたちが、キッズ記者として渡邊選手にインタビューを実施しました。

憧れの渡邊選手を前に、キッズ記者たちの緊張も高まります。
渡邊雄太1-1

渡邊選手は、子どもの頃からバスケが上手だったの?


――キッズ記者たちがまず気になったのは、渡邊選手の子ども時代のこと。自分たちと同じ年齢の頃の渡邊選手はどのように過ごしていたのでしょうか。小学6年生のけいくんから、こんな質問が飛び出しました。

けいくん:バスケットボールを好きになったきっかけは何ですか?

渡邊選手:親が2人ともバスケをやっていて、その影響が一番大きかったかな。やっていくうちにバスケを通じてたくさん友だちができて、チームプレーをする楽しさを覚えていきました。

――同じく小4のいちかちゃんからは、こんな問いかけが。

いちかちゃん:小学生の頃から上手だったんですか?
渡邊選手:小学6年生のときにキャプテンになったことはあったけど、まだまだ下手くそだったな。ただ僕には小さい頃からNBAという大きな目標があったので、それに向けて下手くそでも一生懸命に練習をしていました。
渡邊雄太1-2

ディフェンスが苦手……どうやって乗り越えたらいい?


――渡邊選手でさえ、上手ではない時期があった。そんな話を聞いて、どこかホッとした表情のキッズ記者たち。けいくんからは、さらに具体的な質問が投げかけられました。

けいくん:僕はディフェンスが苦手なんですが、渡邊選手が相手を守るときに意識していることはありますか?

渡邊選手:実は僕もディフェンスがめちゃくちゃ苦手だったよ。自分では一生懸命やってるつもりだったけど、親やコーチからよく「ディフェンスしなさい」って怒られてた。ただ苦手だからといってサボることは絶対なかったかな。「苦手」だと自分でわかったうえで一生懸命やっていたら、いつの間にかディフェンスができるようになってたんだ。だから今は苦手でいいと思う。苦手だということを気にしすぎず、これからうまくなるために一生懸命、練習をすることが大事だと思います。

――さらに、同じく小6のひなたくんからは、こんな熱い質問が。

ひなたくん:プロになるためには、今から上手じゃないといけませんか?
渡邊雄太1-3渡邊選手:まったくそんなことない! 小学校や中学校時代、僕よりうまい選手は日本中にたくさんいたんだけど、僕はそれが悔しくて、負けたくないと思って一生懸命、練習したんです。だからこそ日本代表やNBA選手になれたと思っています。今うまいかどうかよりも、自分の努力次第。この先、自分がどれだけうまくなりたいと思っているかのほうが大事だよ。

バスケをするうえでいちばん大切にしていること


けいくん:バスケでいちばん大事なことは何ですか?

渡邊選手:バスケはチームでやるスポーツだよね。だから自分の好きなようにやってばかりいると仲間とうまく連携できなくなる。自分の技やスキルを磨くことはもちろん大切だけど、チームでプレーする相手のことをいかに考えて、自分がプレーをするかがとても大事だと思います。

*****

うまくなりたいと思うとき、どうしても自分に「今、足りない部分」や「今、できていない部分」に意識が向いてしまいます。もちろん自分の苦手を自覚することは大切。しかし、それ以上に「この先、どうなっていきたいか」を意識して頑張る大切さを、渡邊選手の言葉から教わった気がします。

憧れの存在を前に、最初は緊張で固まっていたキッズ記者たち。しかし渡邊選手の優しい受け答えに安心したのか、インタビューが進むにつれ、子どもたちはどんどん前のめりになっていきました。

次回は「憧れの人に聞きたい編」と題して、渡邊選手のプライベートなお話を伺っていきます。お楽しみに!

【インタビューをもっと読む】バスケットボール・河村勇輝選手、教育評論家・親野智可等さん、そのほか専門家多数

取材・キッズ記者 文・一ノ瀬奈津 編集・北川麻耶 撮影・中林香

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