<怖い話>深夜、自分だけ聞こえる音【まんが:夫の気持ち】#本当にあった不思議な体験
【エピソード1】から読む。
前回からの続き。みなさんは「不思議な体験」をしたことはありますか? まるで狐につままれたかのような奇妙で意味がわからない、そんな体験を……。ママスタセレクトに寄せられたママたちの実際の体験エピソードをご紹介します。
これはまだ、妻と2人で暮らしていたときのこと。互いに仕事が忙しかったため、たまにはゆっくりと温泉にでも行こうと計画をたて、山奥の古びた旅館にやってきた。しかし疲れを癒すはずの温泉なのに、お湯に浸かった途端に疲れが出てきてしまって、俺は早々に眠ってしまったんだ。ゆっくり眠って明日に備えよう。そう思っていたのに……。朝、憔悴しきった姿を見て驚く妻に、俺は夜中になにがあったか語り始めたのだった。
でも、あたりを見回しても誰もいないし、隣では妻が何も気が付かずに眠っている。
別に俺たちはテレビもつけていなければ、大きな声で話したりもしていない。静かにしているはずなのに、どうして隣の部屋の人にここまで威嚇されないといけないんだろう。再び、もっと大きな音で壁が叩かれた。これは外から叩いている音だ。
そう思ったときに、気が付いたんだ。俺たちの部屋は角部屋で音が聞こえる隣の部屋なんてないんだ……。それに5階だしベランダもない……。
つまり、壁の外には何もないということだ。誰かがよじ登って壁を叩くことも不可能だ。それなのに布団のすぐ近くの壁から何かを訴えてくるような音に、俺は慌てて布団に潜り込んで、身体を小さくして無理矢理眠ろうとしたんだ。
俺の異変に気がついたのか、妻が声をかけてくれた。けれど、こんなに大きな音なのに妻にはまったく聞こえていないようで、何も言ってこない。
朝になると、あの恐怖に満ちていた音はなくなっており、眠ることができなかった疲れだけが残っていた。俺たちは、急いで旅館を後にしたのだった。
昨晩の出来事を妻に話すと「何も聞こえなかった」と言っていた。でも、それで良かったんだ。あの恐怖は、俺だけが経験すればいい。未だにあの、脅迫するかのような音の正体が何だったかは分かっていない。けれど、あと一歩間違えれば恐怖の音に飲み込まれていたかもしれない。そう思ってしまうくらい、追い詰めてくる音だったんだ。
温泉旅行から帰ってきてからは何事もなく平和な生活を送れている。あのときの恐怖が嘘のような穏やかな日々だ。世にも不思議な恐怖を経験した、思い出したくない旅の思い出だ。
原案・ママスタコミュニティ 脚本・渡辺多絵 作画・水戸さゆこ 編集・横内みか
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