＜3人目は？＞【後編】子どもがたくさん欲しかったけれど諦めた。無理・難しい・キツイと感じる理由

前回からの続き。「3人目の子どもを計画しないお宅には、どのような理由があるんだろう？」と、ふと疑問に感じた投稿者さん。投稿者さんとしては「周りには子どもが3人いるお宅が増えた」と感じるからこその疑問だったのでしょう。ママスタコミュニティのママたちからは「金銭面」と「体力面」の2つの問題が挙げられました。子ども3人の教育資金を十分に用意するとなると結構な金額になるでしょう。またこれから妊娠や出産を経て、夜泣きに抱っこ、イヤイヤ期にトイレトレーニングとなると……体力の心配をしてしまうのも理解できます。そのほかの理由はあるのでしょうか？

自分の時間も楽しみたい

金銭面や体力面以外に「自分の時間を確保したい」という理由を挙げるママたちも現れました。
『宝くじ当たったら3人目産むかと聞かれたら産まないから、問題は金銭面ではないな。産むのも育てるのも私。子どもが熱出たら仕事を休むのも私。上の子たちが成長してやっと会社に迷惑かけずに済むようになったのにまた産むなんて考えられない。旦那は数えるほどしかオムツを替えてないのになぜか偉そうにしてる』
『私の場合はいちばんの理由は自分の時間が欲しいからかな。子育てをなめてたというか、こんなに自分の時間と身も心もすり減らすものだとは思ってなかった。自分の心の余裕を少しでも確保したい。結婚当初は3人欲しいと思ってたけど、今はもう無理』
経済的、また体力的に問題がなくても3人目は望まないと話すママたち。こちらのママたちは「これ以上育児に時間を割くのは難しい」と考えているのでしょう。思ったよりもずっと育児に時間を費やさなければいけなかったり、子どもに熱が出たら仕事を休んで保育園までお迎えに行くことになったり……。ママたちが子どものために時間を割かなければいけないシーンは決して少なくありませんよね。だからこそ自分の時間を確保するために「3人目は難しい」と判断したのでしょう。

子ども関係の人付き合いにギブアップ……

『わが家の場合は公園に連れて行ったりママ友付き合いをしたりするのがこれ以上は嫌だなって思って3人目はやめた。人付き合いが苦じゃなかったらもう1人か2人産んでただろうな』
『役員とか習い事とか親の出番が結構多くて、2人でキャパぎりぎり。PTAや子ども会の役員、参観日など煩わしい』
『上の子が幼稚園に入ってから、ママ友や役員というブラックなボランティアの洗礼をうけて無理だと思った』
子どもが産まれると新たな人間関係を築くのが必要になることも。ママ友付き合いや公園デビュー、PTAに子ども会……積極的な人付き合いがあまり好きではないママたちからしたら、頭を抱えてしまいそうな悩みかもしれません。特にPTAなどの役員で大変な思いをしたママは「もうこりごり、これ以上子どもを望むのはやめておこう」と感じてしまっても無理はないでしょう。

家に車、ダイニングテーブル……スペースが足りません

子どもを3人育てるスペースを用意するのは難しいとのコメントも寄せられました。
『わが家はスペースが足りないのも大きい。子ども部屋は2つしかないし、車も軽だから子ども3人に荷物はキツイなと思った。現時点で車のなかはパンパン』
『わが家は主寝室と子どもの洋室が2部屋。3人だったら同性同士で同じ部屋にしなきゃならないし可哀想かなと』
車や食卓でのスペースに頭を悩ませるのはもちろんのこと、子ども部屋の数が足りずに不公平が生まれてしまうことも考えられます。お子さんが小さいうちはそこまで気にならなくても、成長すればするほど勃発しやすい問題かもしれませんね。「今の家や車のスペースならば子どもは2人までかな」と計画するのもいわば自然な流れと言えるでしょう。

そもそも「授かりたい」という気持ちがない

『自分はあまり子育てに向いてないと思うから2人で十分。キャパが狭いんだと思う。男の子2人だからか、周りから「3人目、女の子挑戦しなよ」と言われるけど……』
『子育てに向いてないから、3人目なんて言われたら「え、また産めって？　な、なんの拷問ですか？」って言っちゃいそう』
『私の場合は子どもがそんなに好きじゃない。もちろん今いる子は可愛いし大切に育ててるけど、「もう1人欲しい、育てたい」とは全然思わない。1人で十分』
「自分は子育てに向いているタイプではない」と自己分析するママたち。もちろん今目の前にいるお子さんのことはしっかりと愛しているのでしょう。しかし「もっと子どもを授かりたい！」とはあまり感じないようです。自分のキャパシティを把握したうえでの判断も大事ですね。

ママたちが「3人目の子ども」を考えない理由には、さまざまな要因があることがわかりました。金銭面や体力面はもちろんのこと、自分の時間を確保したい、家や車のスペースの問題がある……など、思わず「なるほど」と言ってしまいそうな回答が寄せられました。言わずもがなですが、考え方や価値観は人それぞれです。ママたちの「自分にとってのベストな子どもの人数」もいろいろなのでしょうね。

文・motte　編集・荻野実紀子　イラスト・マメ美