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【前編】「息子は大学へ行かせたいけれど、娘は高卒でいい」と話すママに、世間のママたちからの反応は……?

2021.02.18 10:30
129_親子_上野りゅうじん

みなさんのまわりには「女はこうあるべき、男はこうあるはず」などと、なにかとひとくくりにして物事を考えたがる人はいますか? 「時代錯誤な考えだ!」と思う人が多いのかもしれませんが、もしも自分の親がそういった考えをもっていた場合……対応に戸惑うところもあるのではないでしょうか。今回の相談者さんは、娘さんの大学進学についてこんな相談をしています。
『みなさんは娘さんも大学へ行かせますか?  わが家は娘と息子がひとりずついます。私は、息子は大学に行かせたいけれども、娘は女の子だし高卒でもいいかなって思っています。私も高卒で就職して今も同じ会社で社員として働いていますし。田舎ですし。皆さんは、どうですか?』
「息子は大学へ行かせたいけれど、娘は高卒でいい」と話す今回の相談者さん。その理由は「女の子だから」「自分も高卒だったから」というもの。もしかしたら相談者さん自身、高卒ということに不便さを感じた経験がないことも関係しているのかもしれません。

しかし娘さんの気持ちをまるっと無視した相談者さんの考え方に……ママスタコミュニティのママさんたちは思うところがあったようです。相談者さんに対し、大きく分けて2つの非難が寄せられてしまいました。

1.「男女で差をつける意味がわからない」



まず批判的な意見が集まった理由として、「同じわが子なのに性別で区別をつける意味がわからない」というものが挙がりました。
『なんで男の子と女の子で差をつけるのか意味がわかんない。本人が望むかどうかで決めなきゃ将来絶対恨まれるよ?』
『ありえません。なんで親が性別で差別するの? 息子も娘も大学行きたいなら行かせればいいし、早く働きたいなら働かせればいい』
もしかしたら相談者さんの世代は、「男は働き、女は家庭を守る」ということをよしとしていたのかもしれません。男の子なのだから、良い大学へ入って、良いところへ就職をして、年収を高くして……などと考えてしまう相談者さんの気持ちはわからなくもありません。しかし今は、“男女雇用機会均等法”がある時代。性別で差別されることなく、努力次第で自分の能力を発揮することができる場があるのです。共働き世帯は年々増加し、平成9年以降は「共働き世帯数」が「男性雇用者と無業の妻から成る世帯数」を上回っています。つまり女性でも社会で活躍できる場があるということ。「女の子だから」と決めつけないほうが、より将来の可能性はひろがるのではないでしょうか。
参考:厚生労働省「雇用における男女の均等な機会と待遇の確保のために」
参考:内閣府 男女共同参画局「男女共同参画白書(概要版) 平成30年版」

2.「自分を基準として考えるのは間違っている」



次に批判が多かったのは、「自分を基準にして物事を考えるのは間違っている」というもの。
『とりあえず相談者さんみたいなこと言っている人って、自分が大学からの教育を受けていないからだと思う』
『娘さんの大学進学を消極的に考える理由が、「お母さんが高卒だから娘も高卒でいいよね?」っていうのは変な感じがする。娘と母が同じ人生を歩む予定でいるのがちょっと気持ち悪いというか。理解するのが難しい感覚』
相談文から察するに、きっと相談者さんは今の仕事先やお給料、人生において悔いがないのでしょう。しかしそれは、さまざまな想定をしてみないと判断できないことです。たらればの話になってしまいますが、もし大学に行っていればお給料や働きやすさの面で、もっと満足のいく就職先があったのかもしれません。今とはもっと違う職種についていた可能性だってあります。

どんな人生を送れば自分が幸せになれるかは人それぞれです。娘さんが将来なりたいと思っている職業や思い描いている生活に学歴は関係しないのでしょうか? もちろん「高卒だからなれない」なんてことはないと思います。しかし大学を出たほうが夢を実現する可能性が高かったり、同じ職種でもお給料が異なることはあるのではないでしょうか。

また、「田舎ですし」とのことですが、娘さんが相談者さんと同じように地元に住み続けるとは限りません。
親子といえど、生きている人生は全く違うものです。親が自分の価値観で「女だから」「自分もそうだったから」と、勝手に子どもの未来を閉ざしてしまうのは、自分勝手なことなのかもしれませんよ。

後編へ続く。

文・物江窓香 編集・古川純奈 イラスト・上野りゅうじん

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