【前編】「悪気はなかったのに」とママ友への失言を悔やむママ。しかし寄せられたのは“励ましの声”よりも“シビアな本音”だった！

みなさんは自分のなにげない発言で相手の気分を害してしまったり、「あんな言い方をしたらダメだよ」と誰かから注意を受けた経験はありませんか？　たとえ自分に悪意がなかったとしても、失言はたった一言で誰かを嫌な気分にさせてしまうこともあります。相手を傷つけてしまい、人間関係が悪化する原因になることだってあるでしょう。今回の相談者さんは、ママ友にこんな失言をしてしまったそうです。
『あーやってしまった……。絶対ママ友怒ったよね……。高校受験のことについてママ友たちのグループLINEで愚痴ったんだ。いろいろ前置きがあって、その後で「Ａ高狙いと言うかそこしか考えてなかったのにまさかのＢ校かー……Ｂ校だなんて恥ずかしすぎて親戚や近所の人に言えないよ……」って。

私は悪気は一切なかったんだ、本当に。だけれどその後ママ友から直接LINEがきて、「……あの言い方はちょっと。〇〇さん（グループLINEのメンバーの１人）の上の子Ｂ校に通っているんだよ」って言われて。

私はそのことを知らなくて初耳だったのだけれど、絶対ママ友怒ったよね……どうしよう。謝るべきだよね？　どう言って謝ろうか……』
どうやら相談者さんのお子さんは高校受験が終わったようですね。A校へ行ってほしかったにもかかわらず、進学先として決まったのは期待外れのB校。ガッカリした胸の内をママ友たちに話したようですが、じつはグループLINEの中に“上の子をB校に通わせている”ママがいたそうです。

デリカシーのない発言をしてしまった相談者さんをかばう人は皆無

ママスタコミュニティでは、失言をしてしまった相談者さんをかばうコメントは残念ながら見つかりませんでした。もちろん相談者さんに悪気がなかったのは分かりますが、それでもシビアな声が数多く寄せられています。
『無神経。受験関係は口つぐむべきよ。どこで地雷踏むかわからん』
『そもそもそういうことを平気で他人に言う人は普段から失言が多くて嫌われていると思うよ。付き合う人全ての出身校知らないんだからそんな話はすべきじゃないわ』
『わが子にも失礼だし、ママ友にも失礼だし、そこの学校に通っている子たちにも失礼だし……もう……なんて失礼極まりない人なんだろう、本当に大人ですか？　って感じ』
誰かが気分を害してしまう可能性のある発言は、ママ友間でしないよう心がけているママさんも多くいます。余計なことは口に出さない方がトラブルを避けられると思い、みんな本音を“言わぬが花”と隠しているのではないでしょうか。今回は相談者さんの素直すぎた発言が、思わぬトラブルを招く結果となってしまいました。まわりのことを考えられないと、傷つく誰かがいることを忘れないでおきたいですね。

ただ、謝ったとしてももう修復不可能かも……

しかし冷静に相手のことを思いやってみると、相談者さんの発言はとても失礼なところがあります。挽回したい気持ちはわかりますが、謝ったとしても……“時すでに遅し”かもしれません。
『無理だと思う。「恥ずかしい高校」って言われたことは、ずっと忘れないと思うわ。というか誰がどの高校出身とか受験するとか分からないのに、「B高校は恥ずかしい」とかよく言えるね？　あなたは他にもやらかしていると思うよ』
『謝られても忘れられない。むしろ思い出すだけなので、そっとしておいてほしい。「視界に入ってくるな」とわたしなら思う』
『たとえ知らなくても、誰も通ってなくても、他の学校を腐すのは絶対にしては駄目なのに。悪気がないとかそんなの関係ない。今さら謝ってもどうにもならないと思う。向こうがどんな態度取ろうとも、疎遠にされようとも、甘んじて受けるべき』
自分のことならまだしも、子どものことをバカにされて怒らない親はいないでしょう。それが悪気のない発言だと理解していても、「本心ではそう思っていたのね」、「心の中では見下していたのね」という疑いのまなざしは消えることはありません。相談者さんは今後どうすればよいのでしょうか？

後半へ続く。

文・物江窓香　編集・古川純奈　イラスト・森乃クコ