「I-LAND」ハイレベルな練習生・衝撃の脱落者選定システムが話題 BTSに続く世界的グループを生むか?
2020.07.03 09:04
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BTSが所属するBig Hit Entertainmentと『PRODUCE』シリーズを企画したCJ ENMによる、新たなサバイバルオーディション番組『I-LAND』(毎週金曜よる11時~)が、6月26日より「ABEMA」にて放送開始した。これまでのサバイバルオーディションとは大きく異るシステムが早くも話題を集めている。
“BTSの生みの親”が総括プロデューサーの豪華オーディション
Big Hit Entertainmentと、JO1 、IZ*ONEら数多くの人気グループを輩出した『PRODUCE』シリーズを企画するCJ ENMの強力な2社がタッグを組み、類を見ない壮大なスケールで行われる『I-LAND』。世界中から集まった“志願者”23人がデビューをかけた熾烈なバトルを繰り広げていく。日本人の志願者であるケイ(K)、タキ(TA-KI)、ニキ(NI-KI)の3人も話題だ。総括プロデューサーを務める“BTSの生みの親”パン・シヒョク氏は、JYPでヒットメーカーとして活躍後、独立しBig Hitを設立。新鋭事務所から世界で最も注目されるボーイズグループを作り出した手腕は、世界的にも高く評価されており、先月も米ビルボードの「2020 Indie Power Players」に選定されたばかりだ。
今回のオーディションは、そんなパン氏率いるBig Hitが3年間の企画や製作期間を投じて完成したシステムであり、番組の制作費は200億ウォン(約18億)、そのうちサバイバルが行われる豪華施設には70億ウォン(6.3億)が掛けられているという。
パン氏のプロデューシングを直接見ることができるだけでも注目度が高い中、そのほかのプロデューサーも、韓国人アーティストとして史上初の単独東京ドーム公演を行ったスター歌手Rain(ピ)や、Block Bをリーダーとして率い、現在は独立してKOZ entertainmentを立ち上げたラッパー兼プロデューサーのZICOといった、人気実力ともにトップクラスの布陣。そこにBTSのヒット曲を数々生み出してきたBig Hitの制作者陣が加わり、とにかく豪華なオーディション番組となっている。
I-LAND“入場テスト”からスタート 高レベルなパフォーマンスに驚きの声
Twitterでは韓国、日本でトレンド入りするだけでなく、世界トレンドにもランクインするほど反響を呼んだ初回。23人の“志願者”と呼ばれる練習生たちが、番組のために作られた巨大建造物・I-LANDにやってくるところから始まった。しかし23人が集合すると、I-LANDの内部には約半数の12人しか進めないことが告げられる。そこで入場者を選定するテストが行われることとなり、志願者たちはそれぞれ準備してきたパフォーマンスを披露した。
このオーディションへの参加が許された23人というだけあり、そのレベルの高さにはネット上でも冒頭から驚きの声が上がった。選曲も分かりやすいダンス曲や、声量だけで上手く聞こえるようなバラードを選ぶ志願者はおらず、オーディション向きとは思えない難解な楽曲をあえて披露する志願者が多かったのも目を見張る点だ。
練習生期間が短いメンバーも見劣りすることなくパフォーマンスを披露し、視聴者からも「このままでも問題なくデビューできそう」「レベルが高すぎる」というコメントが寄せられていた。
“志願者自ら合格者を決める”斬新ルールを使用
しかし、従来のオーディション番組と最も異なったのは、志願者自らが自分たちを評価し、次のステージに進める人を決めなければいけないというルール。プロデューサーやトレーナー、あるいは視聴者が練習生を評価するのとは全く違う斬新なシステムだ。パフォーマンスが終了するごとに、その志願者がI-LANDに入場できる実力か否か、他のメンバーたちに手を挙げさせ、過半数の12人の同意を得た人だけが入場資格を得ることができる。パン氏やRain、ZICOは直接口出しすることなく、別室でその入場テストの様子を見守っているだけだ。
パフォーマンスを披露する順序も自由で、早くも神経戦がスタート。練習生期間が最長で「これが最後の機会だと思う」と切実に語るチェ・セオンが真っ先に立ち上がり、キレのあるダンスと歌を見せると、周りの志願者たちは「(評価する)基準がないので難しい」と言いながらも次々と挙手し、全員の22票を獲得した。見ていたZICOは「最初に披露したのが功を奏したようだ」とコメントした。
それからは「最初の方に披露したほうが良さそう」という志願者が増え、次々にステージを見せるメンバーたち。特に元フィギュアスケーターとして注目を集めるパク・ソンフンは、ジェイとのコンビで高難度のダンスとボーカルを披露。投票結果は2人ともがインとなった。
しかし、次にステージに上がったベトナム出身のハンビン、台湾出身のニコラス、日本出身のニキの海外組チームでは、ハンビンだけが過半数を獲得できず、初めてのアウトに。ハンビンの足元には真っ赤な明かりが点灯し、志願者たちも心苦しげな表情を見せた。
最年長の志願者で、モデルのようなルックスで注目を浴びるケイは、緊張のため少しミスがありつつもインが決定。審査員や他の志願者からも「可愛い」と絶賛され、見事なロッキングダンスを披露したタキも無事インとなった。
初回から脱落で涙も…脱落者は“グラウンド”へ
全員が入場テストを終えた時点で、16人が合格。合格者はI-LANDへ移動し、脱落した7人との別れを惜しんで泣きながら抱き合う志願者の姿もあった。I-LANDを追い出された脱落者は、“グラウンド”と呼ばれる他の施設へ。しかし「ここにいる限り、デビューの機会はありません」と知らされ、メンバーは言葉を失った。デビューするには、どうにかグラウンドから抜け出さなくてはならない。
再び脱落者を決める投票が始まり…
一方、I-LANDにインした16人にも再び試練が待ち構えていた。先述したとおり、I-LANDの定員は12人のみ。定員数に合わせるため、4人の脱落者を決める投票を再び行うという。投票は2時間後に行われるため、志願者たちはタイムリミットまでに誰を脱落者にするかを自分で決めなければならない。
当然メンバーは脱落者の選定に悩み、放送のラストには、ニキが仲の良いタキを脱落者に選んでしまう様子も描かれた。
志願者自らメンバーを決めるシステム 今後どのような効果を生むか
I-LANDでの決定は、志願者が自ら行うというのがこの番組の基本方針のようだ。一緒に活動するメンバーを自ら選び、自身の理想的なグループを作り、世界へ羽ばたくまでに成長していく。参加者たちの自主性を重んじるが故の前代未聞のスタイルは、これだけの企画・製作期間が投じられたというだけあり、深い意味があるのだろう。このルールが今後も続いていくのであれば、実力だけでなく参加者たちの人間力まで試されることとなる。BTSからも分かるように、成功するグループとなるためには強固なチームワーク、そして音楽で自分たちの思いを伝えられる自主性を身につけることは非常に重要である。それらを彼らがI-LANDでどのように培っていくのかが楽しみだ。
しかし一方で、やはり初回の反響として「ルールが残酷だ」という声も多かった。10代の少年たちが自ら仲間を陥れなくてはならないようなルールは、見ている側も心が痛いものがあり、当事者たちの精神面が心配になる場面もある。I-LANDは志願者たちが不自由なく生活できるよう全てが揃った施設だが、メンタル面でのケアも保障されていることを願いつつ今後に期待したい。(modelpress編集部)
情報:ABEMA
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