WINNER/左から:キム・ジヌ、ソン・ミノ、イ・スンフン、カン・スンユン (提供画像)

WINNER、涙の初武道館「“一生一緒だよ”の責任を取らないと」人柄溢れるサプライズの連続でファン&スタッフまでも一体に<ラストMC詳細/セットリスト>

2018.04.29 20:18

BIGBANG、PSY、iKONらを擁する「YG ENTERTAINMENT」のボーイズグループ・WINNER(ウィナー)の日本ツアー「『WINNER JAPAN TOUR 2018』~We'll always be young~」の最終公演が28日、東京・日本武道館にて行われた。ここでは感動に包まれたラストMCをメインに、WINNER初の武道館公演の様子をレポートする。


新生WINNER初ツアー 念願の武道館公演

2017年4月、4人体制で再出発したWINNER。日本では2014年のデビューから今年の8月で4周年を迎える。

新体制の幕開けと同時にリリースした「REALLY REALLY」が21ヶ国のiTunesチャートで1位を席巻し、2017年のK-POPシーンを代表するスマッシュヒット曲に。ハードなHIP-HOP曲を得意とするYGにいながら爽やかなサウンドの楽曲をメインに独自の路線を確立し、米ビルボードからも称賛されるほどの存在となった彼ら。

そんなWINNERが今年2月からスタートさせた、4人体制後初&自身4度目の本ツアー。今回の武道館公演は、予想を上回るファンのラブコールに応える形で追加公演として開催が決定した。13000人を動員し、いよいよWINNERが初めて武道館の舞台に立った。

感傷的なナンバーからトレンド感溢れるポップソングまで 唯一無二の魅力あらわに

WINNER/左から:キム・ジヌ、カン・スンユン、イ・スンフン、ソン・ミノ (提供画像)
WINNER/左から:キム・ジヌ、カン・スンユン、イ・スンフン、ソン・ミノ (提供画像)
世界22カ国の配信チャート1位を記録したディスコ調のポップソング「LOVE ME LOVE ME」からスタートし、オープニングからファンと共にまさに最高の空間を作り上げたWINNER

先輩BIGBANGの名曲「Haru Haru (WINNER Ver.)」で沸かせると、デビュー当時からのWINNERの魅力が生かされたしっとりとした切ない楽曲を立て続けに披露。胸を締め付けられるような感傷的なムードで魅了した。

エモーショナルな空気感で4人の美声にどっぷりと浸ったあとは、いよいよ新生WINNERの真骨頂であるトロピカル・ハウス調のトレンド感満点のステージが繰り広げられる。「REALLY REALLY」「ISLAND」に続き、新曲「EVERYDAY」は公開前の日本語バージョンで披露され、この日1番の歓声が湧いた。

「一緒に青春になりましょう!」とツアーテーマ“We’ll always be young”にちなんでスンユンが叫び、おなじみの「IMMATURE」「JUST ANOTHER BOY」「SMILE AGAIN」という流れで会場のテンションは最高潮に。「WINNER 武道館 おめでとう」という大きなスローガンが出現し、ファンたち1人1人も「WINNER 愛してる」と書かれた紙を掲げるというサプライズでライブ本編が幕を閉じた。


アンコールで“メンバーからの”サプライズが

アンコールではスタッフにも内緒で用意したメンバーからのサプライズ映像が突然スタート。映像ではメンバーがツアーを支えたスタッフ全員の名前を呼び上げ、最後にはインナーサークル(WINNERのファン)に感謝。メンバーとファン、さらにスタッフまでもが一体となった温かなムードが会場を包んだ。

初武道館で感極まる「泣かないでよ…」

WINNER/左から:イ・スンフン、キム・ジヌ、カン・スンユン、ソン・ミノ (提供画像)
WINNER/左から:イ・スンフン、キム・ジヌ、カン・スンユン、ソン・ミノ (提供画像)
「今回のツアーがいつの間にか最後の武道館まで来ましたが、ここ武道館で本当に元気貰ったと思います」と初武道館の感想を語り始めたスンユン。「最初はZeppツアーから初めて、一歩一歩、歩いて、4年かけて武道館まで来ました。ときには疲れて大変な時期もありましたが、いつも皆さんは僕たちに手を伸ばし、支えてくれましたよね。今日の思い出を一生忘れずに、みなさんに恩返しがしたいと思います。いつも僕たちのそばにいてくださって、ありがとうございます」と流暢な日本語で気持ちを伝え、会場いっぱいの拍手が送られた。

続くジヌはすでに目を潤ませており、ファンからどよめきが。「まず、インナーサークルジャパンのみなさんに、とても感謝しています。まだ先が長いし、いままでいろんなこともあったけど、一緒にいてくれて…ありがとうございます」と声をつまらせながら話し、スンユンも思わず「泣かないでよ…」と語りかけた。

さらにジヌは「僕たちをこの武道館のステージに立たせてくれて、本当にありがとうございます。この感謝の気持ちをどう返せばいいかわからないけど、もっと頑張って、もっといい曲で、もっと活動して、もっとかっこいい姿で返したいと思います。本当にありがとうございます。そして、愛してる!」と涙を見せながらも笑顔で言い切った。

ソン・ミノ「『一生一緒だよ』と言った責任を取らないと」

WINNER/左から:イ・スンフン、カン・スンユン、ソン・ミノ、キム・ジヌ (提供画像)
WINNER/左から:イ・スンフン、カン・スンユン、ソン・ミノ、キム・ジヌ (提供画像)
「武道館、来ただけでワクワクしますね」と切り出したミノ。「4年前、初めてのツアーをしたときは、すごく緊張して、視野も狭く、余裕もなかったです。本当に準備したとおりにだけしていました」と振り返り、「あの時、初めて準備した言葉が、『一生一緒だよ』でした」と言葉にした瞬間に彼も声をつまらせる。続けて彼は「日本語で文章を完璧に話せなくて、ただ、覚えたとおりファンのみなさんに『一生一緒だよ』と言いましたね。僕は、責任を取らないといけないです」と涙ながらに語り、胸を打たれたファンからの感動の声が溢れた。さらに「その言葉を聞いたみなさんは、今ここにいて、これからもずっといてくれるから、『一生一緒だよ』」と呼びかけ、喝采が轟いた。

スンフンは「皆さん、D-DAY楽しかったですか?」と語りかけ、「今日一日やってみたら、多分、ぼくはこんなビッグステージに向いてるなと思いました」と彼らしくお茶目にコメント。「毎回ライブで泣いちゃったら、泣き虫WINNERになっちゃいますよ。これからは寂しい思い出より、幸せな思い出で、これからの時間を埋めていきたいです」と前向きな思いを口にし、「絶対にすぐ新しいツアーで戻ってくることを約束します」と誓った。

カン・スンユン、武道館公演への強い思い

さらにスンユンは「僕が初めて日本に来て見た公演が、ここ武道館の、D-LITE(BIGBANG)先輩のソロコンサートだったんです。あそこに座って、D-LITE先輩を見ながら、夢を見たんです。練習生だったからWINNERはまだなくて、いつかそのステージに立つことができたら本当に嬉しいと思ったけど、ちょっと1人では寂しいんじゃないかな、と思ったんです。でも、その夢見ていたステージに、4人で、メンバー達と立つことができて、本当に幸せな人間なんじゃないかな、と思っています」と武道館公演への強い思いを告白。

さらに「このステージを作ってくれた僕らのYGの家族たちと、スタッフたち。そのスタッフたちは、僕らのZeppツアーから一緒のスタッフがほとんどです。僕らのツアースタッフたちにも、この武道館というステージは、ちょっと自慢できる、そして幸せな思い出になると思います」と支えてくれたスタッフたちへの感謝も。

続けて「今回のツアーのタイトルは“We’ll always be young”です。皆さんにいつも1番若くて美しい瞬間が1番続いて欲しい気持ちを込めて、僕たちメンバーが考えて付けたタイトルです。僕たちが一緒にいる限り、WINNERの音楽と一緒にいる限り、僕たちはいつでも青春であります。何年、何十年が経っても、みなんさんに青春を与えてくれるWINNERになりますので、ずっと一緒にいてくれますよね?みんな!」と大きく声にした。

スタッフからの“逆サプライズ”まで…“幸せな涙”で閉幕

WINNER/左から:ソン・ミノ、キム・ジヌ、カン・スンユン、イ・スンフン (提供画像)
WINNER/左から:ソン・ミノ、キム・ジヌ、カン・スンユン、イ・スンフン (提供画像)
アンコールも終わりを迎えると突然、4年前のツアーからの思い出の写真がモニターに映し出された。「なにこれ?!」と驚きながら、ステージに座ってスライドショーに見入るメンバー。「日本活動を初めて4年。苦しい出来事もあり、平坦な道のりでは無かったと思います。待たせてゴメンねって、これからは言わない約束。絶対だよ!」とツアースタッフからの温かいメッセージも映し出され、メンバーたちは再び涙を見せる。

さらに映像では「メンバーみんなとインナーサークルは両思いなんだなと感じました。この深い絆はスタッフの誇りです。これからもよろしくおねがいします。一生一緒だよ」とファンへのメッセージも。一緒に仕事をしていると、誰もがファンになってしまう、そんなWINNERの温かい人柄が伝わる瞬間だった。

スンユンが「泣いちゃったけど、全然悲しい涙じゃなかったです。幸せな涙でした。この幸せな瞬間を作ってくれた皆さんに本当に感謝しています。今日一日本当に、ありがとうございました」とステージを締めくくり、遠い客席のファンにまでじっくり、ゆっくりと「ありがとう」の言葉を投げかけていく4人。スンユンが「終わりたくねえんだよ!」と叫ぶとファンからは言葉にならない声が漏れる。ミノがふたたび「一生一緒だよ」と伝え、メンバーはステージを後にした。

4人で道を切り拓いていくWINNER さらなる活躍に期待


ボーカルとラッパーが2人ずつのWINNER。力強いスンユンと、優しく甘いジヌの歌声、低音ビートのようで色っぽいミノと、軽やかでリズミカルなスンフンのラップで、最高の“WINNERサウンド”を奏でていく。そこに流れるようなフォーメーションダンスも加わり、まさに唯一無二の路線で歩んでいく彼らの努力を感じさせられた。

最後の曲、WINNERをデビューに導いた「GO UP」で響くいたファンの「カン・スンユン、キム・ジヌ、イ・スンフン、ソン・ミノ、ヨンウォニ(永遠に)、サランヘ(愛してる)、WINNER GO UP!」という掛け声からは、何かその言葉以上の思いを感じられる瞬間だった。

メンバーの音楽的実力だけでなく、その優しい人柄まで存分に感じられた今回の武道館公演。K-POPの男性グループの中でも一線を画する魅力を放つWINNERのさらなる飛躍に期待したい。

6月13日には先日韓国でリリースされたセカンドアルバム『EVERYD4Y』の日本国内盤をリリース。7月28日には三重県ナガシマスパーランド 芝生広場野外特設ステージで行われる「a-nation 2018」に出演する。(modelpress編集部)

「WINNER JAPAN TOUR 2018 ~We’ll always be young~」セットリスト

1.LOVE ME LOVE ME
2.DON’T FLIRT 
3.LOVE IS A LIE
4.Haru Haru(WINNER Ver.)
5.RAINING
6.HAVE A GOOD DAY
7.THE DOOR
8.DIFFERENT
9.FOOL
10.COLOR RING
11.EMPTY
12.REALLY REALLY
13.ISLAND
14.EVERYDAY
15.IMMATURE
16.JUST ANOTHER BOY
17.SMILE AGAIN
18.LA LA
19.LOVE ME LOVE ME
20.REALLY REALLY
21.GO UP
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