【杉咲花&多部未華子「クロエマ」インタビュー】「あとになって癒されたと思う」「子どもの寝顔を見たり」…2人の心安らぐ時間とは 初共演裏話まで深掘り
2026.06.09 08:00
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Prime Originalドラマシリーズ『クロエマ』(Prime Video/6月12日より世界独占配信)にてW主演を務める杉咲花(すぎさき・はな/28)と多部未華子(たべ・みかこ/37)に、モデルプレスがインタビュー。初共演ながら絶妙な関係性を演じた2人の共演裏話から、日々の「癒し時間」・人間関係で大切にしている「ライフハック」までたっぷりと聞いた。
杉咲花&多部未華子W主演Prime Originalドラマシリーズ『クロエマ』
本作は、『逃げるは恥だが役に立つ』で人気を博した漫画家・海野つなみ氏の最新連載作品『クロエマ』の実写ドラマ作品。恋も仕事も家も一度に失った30歳の女性・エマ(杉咲)が、謎めいた資産家・クロエ(多部)の屋敷に辿り着いたことから物語が動き出す。性格も正反対のふたりがひょんなことから始めた占いの店には、さまざまな悩みを抱えた相談者たちが。ふたりは占いを手掛かりに、相談者たちの言葉の奥にある、まだ明かされていない謎へと迫っていく。甘さのなかにほのかな影をまとった、新感覚の占いミステリーとなっている。今泉力哉氏がメガホンを取り、Prime Video にて配信されたドラマ「1122 いいふうふ」(2025)で初タッグを組んだ妻・今泉かおり氏が脚本を務める。杉咲花&多部未華子、初共演を楽しみに
― 本作のオファーを受けた時の心境から教えてください。多部:まずクロエのキャラクターがすごく魅力的だなと思いました。私は占い師の役というか、少し愛想が悪く見えるけど人情があるキャラクターを演じたことがなかったので、今まで演じたことがないキャラクターのオファーをいただけたのが嬉しかったですし、今泉さんと杉咲さんのお名前を聞いて、絶対やらせていただきたいと思いました。
杉咲:本当に個性豊かな登場人物が出てくる物語なのですが、それぞれの緩やかな繋がりを優しく感じられるところがすごく好きでした。それから私も、多部さんをはじめ、素敵なスタッフキャストの皆さんとご一緒できることがすごく楽しみでした。
― お2人は今作が初共演となりましたが、最初にお会いした時の印象はいかがでしたか?
多部:本読みの日が初めてだったのですが、ドラマで役を演じていらっしゃる姿を観た時から印象に残る俳優さんだなと思っていましたし、バラエティでも拝見していてほんわかしていてニコニコで朗らかな印象を受けました。実際にお会いしてもそういうイメージで、作品1つひとつに真摯に向き合うすごく真面目な姿は、お会いする前からの印象とあまり変わらなかったです。
杉咲:とても嬉しいです。私自身も多部さんが出演されている作品を小さい頃からたくさん拝見してきたので、こんな形でご一緒できることがすごく嬉しくて。最初は物静かな方なのかなと勝手に想像していたのですが、現場では快活におしゃべりされている姿があったり撮影の合間にスタジオの隅っこにある待機場所でお香を持ち寄って炊いたり、おすすめのお香をプレゼントしていただいたこともありました。1人の俳優さんとしてもももちろんですが、人としてもとても素敵でかっこいい先輩です。
― 素敵です!現場ではお話しされることも多かったんですね。
多部:ここではちょっと言えない話なんですけどね…(笑)
杉咲:あはは(笑)。
杉咲花、多部未華子との“口喧嘩シーン”が印象的
― 深いお話もされたんですね(笑)。その現場での会話がエマとクロエの軽快なやり取りに反映されているのかなと感じました。2人は「言い合いも多く仲良くはならないのに一緒に居ると心地よい」という絶妙な関係性ですが、その空気感を作っていくのには難しい部分もありましたか?多部:脚本がすごくしっかりされていて、原作をリスペクトした脚本だったので、私たちが何かを話し合って作り込まなければいけないようなことはあまりなく、むしろすんなりでした。準備されたセットの中で、本読みを経て各々のキャラクター像をなんとなく掴んだ状態で、今泉さんの演出も加わりその世界観がうまくマッチしたのではないかなと思っています。そのくらい2人で「このシーンなんか悩むね…」みたいなのは特になくて、それは他のキャストの方も交えたシーンでも同様に言えますし、脚本の世界観をよく表現できているのではないかと私は思っています。
― 万全な準備のもとスムーズに進行されていたんですね。多部さんは「クロエ」というキャラクター像を作るにあたり、どんな部分を意識して臨まれたのでしょうか?
多部:クロエはまず見た目が大事というのは大きかったです。眉毛を隠して表情を見えないようにする前髪の重たさなど、見た目から入っていきました。
― まずは見た目のインパクトを寄せて、そこに気持ちが伴っていくような感覚でしょうか。
多部:そうだと思います。
― 杉咲さんはクロエとの関係性を描く上で、エマ役としてどのようなところを意識しましたか?
杉咲:エマはクロエさんからの影響を受けて、そこに巻き込まれていくというか、自ら巻き込まれにいくというか(笑)。そういった役柄でもあると思うので、本当にそのままの関係性というか、多部さんがどんなふうに現場で演じられるクロエさんに、心地よく翻弄されていくことを心がけていました。
― 多部さんの演技に影響されてどんどんと変わっていったんですね。
杉咲:そうですね。本当にその繰り返しだったと思います。
― 特に印象に残っているシーンはありますか?
杉咲:口喧嘩をするシーンがちらほらあって。結構辛辣な内容だったりもするのですが、不思議と苦しくならないというか、客観的にみると可愛らしい喧嘩が起きているような気がして。それは多分、多部さんの柔らかい声であったり、怒っているのに可愛らしく感じてしまうような表情が、空気を中和させてくださったのではないかなと感じます。
― 確かに、お2人の会話がテンポ良く進んでいくがゆえに、重たい喧嘩には見えない感じがしましたが、そういったところを多部さんも意識されていましたか?
多部:特に意識はしていませんが、その空気感は大事にしていたような気がします。
杉咲花&多部未華子、2人にとって「癒しの時間」とは
― また印象的なシーンというと、岩瀬洋志さんが演じる下門賢志郎くんが作るパフェを食べるシーンはエマとクロエにとって「癒しの時間」になっていると感じました。多忙な日々を過ごされている多部さん・杉咲さんにとっては、どんな時間が心が安らぐ「癒しの時間」になっていますか?杉咲:あとになって癒されたと思うのは運動ですかね。あまり得意ではないのですが、毎日するようにしていて少し元気がない時や体を動かしたくないなという時でも頑張ってやってみると、本当にやってよかったと思うんです。
― ジムなどに行っていらっしゃるんですか?
杉咲:ジムも通っているのですが、ウォーキングはお家にあるマシーンでやっています。
― 寝る前のリフレッシュになっているんですね。多部さんはいかがですか?
多部:私は早めにベッドに入って眠りにつくまでの30分くらい、何にもしていないぼーっとしている時間が好きです。スマホを見たり、子どもの寝顔を見たり、あとワンちゃんも一緒に寝るので背中にくっついてきたりとか…そういうのを感じながら眠りにつくまでの時間が癒しです。
杉咲花&多部未華子が大切にする「ライフハック」
― エマが相手を尊重しつつも自分の意見も発していくこと、「相手を見つつ嫌われないギリギリの悪意のない図々しさ」が必要なんだというライフハックをお話ししているところも日々の生活に通ずる印象的なシーンでした。お2人が人間関係を築く上で大切にしている「ライフハック」はございますか?多部:私はあまり自分のことを話さない人が苦手なんです。苦手だなと思う分、自分が何か聞きたい時も、まず「自分はこうなんだけど…」と自分のことをちゃんと提示するように気をつけています。これはライフハックになるのかな…?
― コミュニケーションの順番として、自分をまず開示してから相手について知っていくんですね。
多部:一方的に質問して相手の話ばかり聞くのではなくて「自分はこうだよ」と言うというか。もちろんそれが相手とは違う意見や価値観であったとしても、自分はこういうところで恥ずかしい思いをしたとか、失敗したとか、こんな嬉しいこともあったとか。自分の何かを提示してから聞くようにして、聞いてばかりはいないようにはしています。
― 杉咲さんから見て、多部さんは『クロエマ』の現場でもそういったコミュニケーションを取っていらっしゃいましたか?
多部:(杉咲を見つめながら)どうでした…?
杉咲:はい!(笑)
多部:多分「私はこう」みたいなのはすごくあると思う。
杉咲:そうですよね。話してくださって嬉しかったです。本当に取り留めのない話をしていたのですが、お家でこういうことをやっているとか、ご家族のこと教えてくださったりして。
― そういったお話が打ち解ける1つのきっかけにもなりますもんね!杉咲さんにはどんな「ライフハック」がありますか?
杉咲:えーなんだろう…。でもたぶん、人との関わり合いには“コツ”が通用しないじゃないですか。1人ひとり違う人間であることって当たり前なのに、たまに忘れてしまう時がある。ですが、そういった違いがあることをどんなときも面白がれたらいいなと思います。共感できるところや共通のポイントって人と繋がっていきやすい面があると思うのですが、そうではないところも知りたいと思う気持ちや、違いを面白がる気持ちってすごく大事な気がします。
― 本作の現場で見つけた多部さんとの“違い”で何か印象的なところはありますか?
杉咲:多部さんはとてもさっぱりされていて竹を割ったような方というか。私はもっとくよくよしているんです(笑)。なので、すごくかっこいいなと思って見ていました。
多部:(杉咲は)竹割らないよね。良くも悪くも(笑)。私も私自身で良くも悪くも竹を割ったような性格だとも思うし(笑)。そこに正解もないというか。でも本当に「竹は割らなそうだな」と日々会話している中で思いました。
杉咲:そうですね(笑)。
杉咲花&多部未華子の夢を叶える秘訣
― 最後に、夢を追いかけているモデルプレスの読者に向けて、お2人の「夢を叶える秘訣」をお伺いしたいです。過去にインタビューさせていただいた際には、お2人とも「口に出すこと」とお答えいただきました。そこからご活躍を経て何か変化したことや新たに大事だなと思っていることはありますか?多部:言霊ですね。あまり答えが変わっていないかもしれないですが、やっぱりそれが夢を叶える1つだなと思ってしまいます。
― それはご自身がやはり言葉にすることで夢を叶えてこられたからですか?
多部:1番身近に夢を叶え続けている友達がいて。「できるかな?」ではなく「何歳にはこうしているから」と決めつけるというか、それで本当にそこに向かっているんですよね。その子を見ていると「言霊って本当にあるんだな」と感じるから、私はその子を見習うようにしています。
杉咲:凄いですね!
― 刺激になる存在が身近にいらっしゃるというのは素敵です。杉咲さんは何か夢に近づくために大事だと感じていることはありますか?
杉咲:個人的に感じることは、夢がある時って、だんだん自分の好みに気づいてきている段階だと思うのですが、だからこそ、好きなものにしか時間を割かなくなることがあって。でも、そういう時こそ、好みではないものも知ろうとすること。どういうところがそう感じるのか言語化してみたり、角度を変えて見てみたり、もしかしたら少し時間が経つと好きだと感じる部分もあるかもしれない。そうすることで、自分の好みが改めて見えてきて、そこを突き詰めていくことで、よりやりたいことが明確になっていったら、すごく豊かなのではないかなと思っています。
― ご自身でもそのように視野を広げてみたことで新たな発見はありましたか?
杉咲:やっぱり、自分が好きな物語のテーマや温度感などがだんだん偏ってきた気がするのですが、だからこそ普段観ないような作品も選んでみたりすることで、世界が広がることもあるのかなと思っています。
― 素敵なお話をありがとうございました。
(modelpress編集部)
杉咲花(すぎさき・はな)プロフィール
1997年10月2日生まれ、東京都出身。近年の主な出演作は、NHK連続テレビ小説『おちょやん』(2020年)、ドラマ『杉咲花の撮休』(2023年/WOWOW)、『アンメット ある脳外科医の日記』(2024年/カンテレ・フジテレビ系)、『海に眠るダイヤモンド』(2024年/TBS)、映画『市子』(2023年)、『52ヘルツのクジラたち』『朽ちないサクラ』(2024年)など。今泉監督作品へは『冬のなんかさ、春のなんかね』(2026年/日本テレビ)に続いて今年2作目の出演となる。多部未華子(たべ・みかこ)プロフィール
1989年1月25日生まれ、東京都出身。近年の主な出演作は、ドラマ『マイファミリー』(2022年/TBS)、『いちばんすきな花』(2023年/フジテレビ)、『対岸の家事〜これが、私の生きる道!〜』(2025年/TBS)、『連続ドラマW シャドウワーク』(2025年/WOWOW)、NHK連続ドラマ小説『風、薫る』(2026年)、映画『空に住む』(2020年)、『流浪の月』(2022年)など。今泉監督作品へは映画『アイネクライネナハトムジーク』(2019年)以来の出演となる。
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