原菜乃華、SixTONES京本大我は「キューピッド」互いに助けられたこと・2人の間で盛り上がっていた会話【「見える子ちゃん」インタビュー】
2025.06.01 17:00
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映画「見える子ちゃん」(6月6日公開)で主演を務める原菜乃華(はら・なのか/21)、共演の京本大我(きょうもと・たいが/30)にモデルプレスがインタビュー。役作りやお互いに助けられた瞬間、2人の間で盛り上がっていた話題などを語ってもらった。
原菜乃華主演「見える子ちゃん」
カドコミ、ニコニコ漫画、pixivコミックでの累計閲覧数9000万回、国内発行部数330万部を突破した泉朝樹氏によるホラーコメディ漫画「見える子ちゃん」を中村義洋監督が実写映画化。原は、ある日突然見えるようになった霊に怯えながらも、それを無視し続ける高校生・四谷みこ、京本は、みこが通う高校に代理の担任として赴任してきた教師・遠野善を演じる。原菜乃華&京本大我、役作りの細かなこだわり
― 実写化にあたり、意識したことや難しかったことを教えてください。原:元々原作を読んでいたので、オーディションを受けてみこ役を演じることができてすごく嬉しかったです。ホラー作品は恐怖や驚きの表現を全面に出すイメージがありましたが、この作品では逆に極限まで抑える演技が求められ、今までやったことがない表現なので難しかったです。
― 霊が見える女子高生という設定ですが、役作りされる上で特に意識したことはありますか?
原:あまり感情が表に出ない子なので、内側に秘めているものをどれくらいの割合で出すのかという塩梅がすごく難しく、何度もテイクを重ねながら監督と細かに調整していきました。でも、監督から「みこから見えている景色は全部お客さんも見えているものだから、それを信じて演じてくれれば大丈夫だよ」という風に言っていただき、1つの正解の道が見えました。
― 京本さんはいかがですか?
京本:僕はお話をいただいてから原作を拝見したのですが、本当に新鮮で「こんな解釈のホラーがあるんだ」という新しさを感じましたし、ホラーに対して持っていた固定概念が覆されました。この感覚を劇場でお客さんが体感する瞬間を想像したとき、僕もこの作品に携わっていたいという気持ちが芽生えてオファーを受けさせていただきました。僕は途中からの参加でしたが、現場は「見える子ちゃん」の世界そのもので、原さんもみこそのものだったので、一瞬で世界観に飛び込むことができました。
― 監督と相談されたことはありますか?
京本:僕の役柄は複雑な部分があるので、衣装合わせのときにお話する機会をいただいて、監督の考える遠野像や遠野の背景を一緒に擦り合わせていきました。暗い性格だったり人見知り感があったりと、いろいろな要素が詰まったキャラクターなので、いくらでもやりようがあって、どれくらい生徒と目を合わせないのか、どの程度頼りないキャラで入っていくのかという塩梅を監督と相談しながら作っていきました。
「見える子ちゃん」撮影現場の裏側
― 現場の雰囲気はいかがでしたか?京本:原さんや久間田(琳加)さんら生徒皆さんの仲が良くて、中村監督とも和気あいあいとお話されていてすごく素敵な雰囲気でした。休憩やセット転換のタイミングでは、まるで本当の学校の休み時間のような空気になって、懐かしさと学園モノならではの良さを感じました。
― そこに京本さんも自然に入られた?
京本:いや、僕はもう無理なんだなと思いました(笑)。マネージャーとベランダで黄昏れていました。
原:いやいや(笑)!めちゃくちゃ先生でした!
京本:ほら、先生でしょ?生徒じゃない(笑)。
原:あ、生徒ではないかもしれないですが…(笑)。
京本:やっぱり生徒ではなかった(笑)。
原:(笑)。京本さんは、勝手に“クールな方”というイメージがあったのですが、初めて撮影でご一緒したとき、すごく気さくに話しかけてくださって“先生”を感じました。
京本:1人だけクランクインが遅かった分、取り返そうと必死でした(笑)。
― 先生らしく、実際に生徒の名前も覚えられていたんですか?
京本:え?生徒全員のですか(笑)?。でも実際に6、7人くらい生徒の名前を言って指すシーンがあって、台本には生徒の位置が書かれていないので教室に行くまで誰がどこにいるのか分からなかったんです。だから名前と顔を一致させられていなくて、段取りでバーっと頭に入れて撮影したのですが、ちょっとスリルがありました(笑)。間違えたら単純にNGでもあるし、その生徒を傷つけちゃうかもしれないという“先生心”みたいなのもあってミスはできないなと。
― (笑)。原さんは、撮影合間や現場での雰囲気を振り返ってみていかがですか?
原:同年代の方が集まっている現場だったので、本当に学校の休み時間みたいな雰囲気でした。それが作品にも出て、観てくださる皆さんに伝わるんじゃないかなと思っています。
京本:ホラー映画を撮っている感じの空気じゃなかった気がします。重々しくなかったですよね。
原:本当にそうですね。
原菜乃華&京本大我、お互いに助けられたこと
― お互いの「ここがすごい」と思った瞬間や助けられたと思うことを教えてください。京本:原さんは役への切り替えがプロだと思いました。普段はほんわかされていて、それも素敵なのですが、みこになったときの役への没入感がすごくて、そのお陰で僕もリードしてもらっていたところがたくさんあります。
原:嬉しいです!京本さんが現場に入ってくださってから、より一層「見える子ちゃん」チームの仲の良さが増しました。
京本:(疑いの目を向けながら)え、本当?
原:いやいや、本当です(笑)!
京本:ありがとうございます(笑)。
原:私も久間田さんも人見知りなのですが、京本さんがたくさん話しかけてくださって、2人の仲も…。
京本:お!キューピッドみたいな?
原:はい、そうでした(笑)。
― 具体的にどんなお話をされましたか?
京本:2人では漫画の話をしていました。
原:しましたね。
京本:あ、今思い出したでしょ(笑)?
原:いやいや(笑)!私のおすすめのアニメを教えたのですが、京本さんはあまり興味がなさそうで、今日お会いした時に「観てくれましたか?」と聞こうとしましたが「絶対観てないんだろうな」と思って来ました。
京本:いやいや!それこそ、去年の撮影中に話していた時は「来年の夏頃に舞台挨拶があるだろうから、それまでには読んどくね」という風に言ってお別れしていました。
― 今は(笑)?
京本:まあ、まだ時間あるよね?(舞台挨拶)夜からだよね?それまでに読んでおきます。ほら、休憩もちょっとあるみたいだから(笑)。
原:楽しみにしています(笑)。ありがとうございます。
― ちなみに原さんは何の作品を勧められていたんですか?
京本:たしか「チェンソーマン」の作者の作品だよね?
原:「ファイアパンチ」!
京本:「ファイアパンチ」だ!何巻ぐらいあるんですか?読み切れるかな?
原:何巻だったっけ…。8(巻)くらい?
京本:まずい…1巻ぐらいは読んでおきます…。
原:あー…。
京本:「あー」って(笑)。こんな男なんですよ、俺。こんな奴なんです(笑)。
原:(笑)。「チェンソーマン」がお好きなんですよね?
京本:そうそう。その話で「ファイアパンチ」の話にもなりました。漫画が好きなんだよね?
原:はい、アニメ全般大好きです!
京本大我、霊は「ビジュ次第」?
― 作品の内容にちなみ、霊は実際にいると思いますか?原:(京本に向けて)思いますか?
京本:え~いるんじゃないですか?守ってくれているなと思うこともあるので、良い霊も含めていると思います。
原:私もそう思います。
― 実際にスピリチュアルな体験をされたことはありますか?
原:私は心霊スポットで撮影したことがあって、その翌日に見える方とお会いしたら、何も言っていないのに「背中重くない?」「女の子がついてきているよ」と急に言われて怖かったです。霊感が全くないので本当かどうか分かりませんが、霊がついていてもついていなくても影響を受けないタイプの人間だったので良かったです(笑)。
京本:僕は金縛りならありますね。前に住んでいたマンションで、寝ていたら動けないみたいな感覚に初めて陥って、ぱっと目を開けたら白い女性っぽいシルエットの何かが一瞬見えたんです。寝ぼけていたし、目を覚ましたらもう何も見えなかったのですが、それはすごく記憶に残っています。でも自分でイメージして見ちゃっただけかもしれないですよね。それから何度かまた金縛りにあったのですが、引っ越してからは全くないので、マンションの何かだったのかどうか…謎ですね。
― 京本さんは、公式インタビューの「もし実際に見える人だったらどうするか」という質問に対し「ビジュアル次第」とお答えされていましたが。
京本:いや、そうじゃないですか(笑)?美人な霊だったら、一瞬びっくりするけど「綺麗!」ってすぐ思っちゃうじゃないですか。男性でもそうですね。イケメンだったら「あ、びっくりした」とはなるけど「え、かっこいい!」みたいな(笑)。それで恐怖心が半減するんじゃないかと思うんですよ。ビジュ次第で人に一瞬脅かされたくらいの怖さで済むんじゃないかな。
― 原さんはホラーが苦手とのことですが、イケメンの幽霊だったらアリですか?
原:いや、もっと怖くないですか(笑)?
京本:リアルすぎて?
原:うん、怖いです。「何しに来たの?この美形は!」「目的はなんだ!?」となっちゃうかもしれないです(笑)。
原菜乃華&京本大我、もし文化祭ができるなら?
― 劇中にある文化祭のシーンにちなみ、もしもう一度文化祭ができるとしたら何をやりたいですか?原:私はコロナ禍の影響で学校で文化祭ができなかったので、学園モノを観た中での憧れで言うと、メイド喫茶の男女逆転バージョンがやりたいです。
京本:僕は中学時代に文化祭でバンドをやったことがあったのですが、歌詞を覚えてこなかったんです。それで朝「やべえやべえ」と言いながらノートをちぎった紙に歌詞を全部書いて、それを見ながら歌ったのですが、当時は本当に浮かれていたし調子に乗っていたので、今思えばめちゃくちゃダサかったなと(笑)。RADWIMPSやflumpool、ミスチル(Mr.Children)の3曲くらいを全部見ながら歌っていましたね。「せめて1曲ぐらい覚えろよ」という話ですが、あまり前のめりじゃない感じがかっこいいと思って「嫌々出させられたから今覚えてやっています」みたいなフリをしちゃったんですよね(笑)。だからちゃんと覚えてバンドマンさながらにカッコよく歌いたかったです。
― 最後に、原さんから見た遠野の見どころ、京本さんから見たみこの見どころを教えてください。
原:遠野先生の過去の話から物語のテイストが一気にガラッと変わります。個人的に最後の遠野先生とのシーンがすごく好きで、遠野先生らしさみたいなものがぎゅっと凝縮されているすごく素敵なシーンだなと思いながら観ていました。
京本:僕はやっぱり、幽霊を無視することを覚えたみこの様子が、この作品ならではで一気に掴まれるし、みこの“何でもまずは受け入れてやってみよう”みたいな素直さと可愛らしさが詰まったシーンにもなっていると思います。あと、登校中に音楽を聴いているシーンもすごく印象的で、作品の演出としても面白いし、ああいうみこも可愛いなと思いました。
― ありがとうございました。
(modelpress編集部)
原菜乃華(はら・なのか)プロフィール
2003年8月26日生まれ、東京都出身。2009年にドラマデビューし、子役として活躍。2022年公開の新海誠監督の劇場アニメ「すずめの戸締まり」で主演に抜擢、2023年公開の映画「ミステリと言う勿れ」で「第47回日本アカデミー賞」新人俳優賞を受賞した。近年の主な出演作は、ドラマ「どうする家康」(NHK大河/2023年)、ドラマ「【推しの子】」(2024年/Amazon Prime Video)、映画「恋わずらいのエリー」「【推しの子】-The Final Act-」(2024年)など。現在、連続テレビ小説「あんぱん」(NHK総合/毎週月~土あさ8時~ほか)出演するほか、待機作にドラマ「ちはやふる-めぐり-(7月期/日本テレビ系)、映画「ババンババンバンバンパイア」(7月4日公開予定)、劇場アニメーション「不思議の国でアリスと -Dive in Wonderland-」(8月29日公開予定)などがある。京本大我(きょうもと・たいが)プロフィール
1994年12月3日生まれ、東京都出身。2020年1月22日、SixTONESのメンバーとしてCDデビュー。ドラマ「お迎え渋谷くん」(カンテレ・フジテレビ系/2024年)、映画「言えない秘密」(2024年)、ミュージカル「シェルブールの雨傘」(2023年)、「モーツァルト!」(2024年)で主演を務めるなど俳優としても活躍。2025年秋には、ミュージカル「Once」の上演を控える。また、2024年に始動したクリエイティブ・プロジェクト「ART-PUT」より、ライブツアー「TAIGA KYOMOTO LIVE TOUR 2025『BLUE OF LIBERTY』も開催中。
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