佐藤健「本当に好きなものはないですか?」目標見つける一歩語る 永野芽郁と共通する“夢を叶える秘訣”とは【「はたらく細胞」インタビューVol.3】
2024.12.04 08:00
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【映画「はたらく細胞」インタビューVol.3】
女優の永野芽郁(ながの・めい/25)と俳優の佐藤健(さとう・たける/35)がW主演を務める映画『はたらく細胞』(12月13日公開)。今作は、人間の体の中を舞台に繰り広げられる“世界最小の物語”を、日本映画最大のスケールで描き、永野は赤血球役、佐藤は白血球(好中球)役として出演する。
NHK連続テレビ小説「半分、青い。」以来6年ぶりとなる共演を果たした永野と佐藤。この6年を振り返っただけでも数々の作品で活躍し続けてきた2人だが、それぞれ「夢というものをあまり子供の頃に見つけられなかった」「未だに苦手なこともたくさんあって」と話す。俳優として第一線に立ち続ける2人だからこそ見える景色、辿り着いた「夢を叶える秘訣」とは―――。
永野芽郁&佐藤健の夢を叶える秘訣
― モデルプレス読者には夢を追いかけている読者がたくさんいます。これまで数々の作品でご活躍を続けてきたお2人が今だから思う「夢を叶える秘訣」について教えていただきたいです。佐藤:まず、好きなことを見つけて夢がある時点で1歩リードだと思うんです。僕は夢というものをあまり子供の頃に見つけられなかったので、自分の本当に好きなことがもう分かっていて、将来成し遂げたいことがあるという時点ですごく素晴らしいことだと思います。だから頑張ってほしい。ただ、やっぱり1人で夢を叶えることはできないです。絶対仲間の力や誰かの力が必要になるから、自分がまず一生懸命頑張って、その姿勢を見せて信頼される人になって。その姿勢があると応援してくれる人たちが増えていくと思うので、良い仲間を見つけたらいいと思います。
― 信頼される姿勢を見せていくために、佐藤さんご自身では、どういったことを心がけていましたか?
佐藤:「言ったことはやる」というのは大事だと思います。口だけの人は一気に信頼をなくすと思うから。
― 有言実行ということですね。先程おっしゃっていた佐藤さんの幼い頃のように、今はまだ夢を見つけられていないという人も大勢いると思いますが、どのように目標や夢を見つけていけばいいと思いますか?
佐藤:自分の“好き”に正直になることだと思います。例えば、今この記事を読んでいる人の中で「私は好きなものないな」と思っている人がたくさんいるかもしれないですが、でもこの記事を読んでいるじゃないですか。この記事を読んでいるのに「本当に好きなものはないですか?」と問いたいです。そもそも携帯を見たり、ネットを見たりしない人もたくさんいる中で、携帯を見て、ネットを見て、さらにこの記事にたどり着いているわけじゃないですか。だからもっと自分の“好き”に正直になったらいいんじゃないかなと思います。
― その言葉にハッとした読者の方も多いのではないかと思います。永野さんにとっての「夢を叶える秘訣」はどのようにお考えですか?
永野:言葉にすることなのかなと思います。健さんもさっきおっしゃっていたように、もちろん言葉にしても努力をしなかったり、行動しなかったりするのは違うと思いますが「言葉にしたから頑張らなければいけない」と自分を奮い立たせることも大事な気がするし、その言葉を信じて応援してくれている人がいたら頑張ろうと思えます。私もまずは言葉にしてみて自分がやらなければいけない状況を作るということをやってきた気がします。それが果たして夢を叶えることになるのかと言われると分からないですが、この仕事をしてきて「こんなお仕事をしてみたい」というのも「こういう人になりたい」というのも、自分が信頼できる人たちに言って、 そうなるように自分でも頑張ってきました。まだ頑張っている途中でもありますが、それを一緒にそばで応援してくれる人たちがいたから、夢に向かっていけているなと思います。
― 特に、この目標は言葉にしたからこそ叶えられたという経験はございましたか?
永野:そのようなことばかりだった気がします。お仕事だと、やっぱり未だに「私はこの作品をやり遂げられるんだろうか」と思うことに挑戦し続けている感覚なんです。なので、作品に入る度に「この作品が終わったら、絶対に私はクランクインの時よりも絶対に1つまた階段は上がれるんだ」と思ってそれを皆に言います。「私はまた大人になっちゃうよ?また成長しちゃうよ?」って言うだけ言って(笑)。お芝居をする上でも、今まで少し恥ずかしくてしなかったようなことや、大きな声を出すといった未だに苦手なこともたくさんあって、それを「絶対にできる。絶対できる。やるんだよ」と皆に言うことで、自分にも言い聞かせて常に作品に臨んでいる気がします。
― 毎回の作品で成長を感じられるように言葉にして努力されているんですね。今作でも成長を実感できそうですか?
永野:今回の作品はきっと公開後に、いろんな声を聞いてから感じることも大きいと思いますが、健さんが絶対的に安心できる存在としていてくれて、今まで以上に自由に楽しくできた気がするので、そういう意味では成長しているんじゃないかなと思いたいです。
佐藤健&永野芽郁が考える「はたらく細胞」の魅力
― 今作について「間違いなく我々の代表作になります」「ぜひ世界の方々に見ていただきたい」という力強い発言も印象的でした。この作品が日本のみならず世界にも届くと考える魅力はどこでしょうか?永野:体は世界共通で皆が持っているものなので、きっと言葉が違っても世界の方々に受け入れてもらえる作品になったのではないかと思います。
佐藤:「セッケッキュウ!セッケッキュウ!」って観光客の方に言われるようになるでしょうね(笑)。
永野:「セッケッキュウ!」って?そうなったら嬉しいです(笑)。
佐藤:僕は「エンターテインメントは世界共通」だと思うんです。世界共通で楽しいことは楽しいし、感動することもそうで、この映画は笑って泣ける王道のエンターテインメントなので、国境を超えて楽しんでもらえる自信があります。さっき、永野さんもおっしゃっていましたが、どの国のどんな人種の人だって赤血球がいて、白血球がいて、その方たちの体内の中で細胞たちが一生懸命働いて彼らを守っているというのも共通なので、そういうことを知ることができるのもこの映画のいいところだし、 そういう自分をいたわってあげようという気持ちになると思うので、たくさんの方に届いてくれたら嬉しいです。
― 貴重なお話をありがとうございました!
物静かな佐藤に対して天真爛漫な永野が心の扉を叩くように話しかけ、その発言に佐藤が冷静なツッコミで返すといった軽快なやり取りが続いたインタビューからは、お互いに「この人だから言える」という信頼感が垣間見えたような気がした。ここからは、本編に入り切らなかった2人の微笑ましいこぼれ話の数々をお届けする。
こぼれ話1:2人が感じる“自分の細胞の力”って?
永野:私の細胞はめっちゃ強いと思います!すごい働き者だと思う。大きな病気や怪我も今のところしたことがないですし、怪我をしてもすぐ治るというか、なんでも回復が早いです。健さんのような白血球が体内ですごい働いてくれていると思います。健さんはどうですか?佐藤:そんな感じします。
永野:違うよ!この「どうですか?」は「健さんの体はどうですか?」ってことです!
佐藤:やっぱり知りようがないよね。
永野:違うよ!(笑)そんな知りようがないのなんて分かってるよ!
佐藤:知りようがないから答えられません。分かりません!自分嘘がつけないので!(笑)
こぼれ話2:撮影現場でのエピソード “イクラ”事件がインタビュー中に発覚
永野:和歌山で撮影した時に、合間に山本耕史さんと健さんと3人で待っている時があって、好きなお寿司のネタの話をしていたんです。佐藤:覚えてます。毎年僕が食べている北海道のイクラの話で盛り上がって、結局耕史さんに送った。
永野:なんで芽郁には送ってくれないんですか?え、ひどくないですか?
佐藤:忘れてた。いくら好き?
永野:好きです!その時「芽郁も欲しい」って言いましたよ!
佐藤:言った?まじで言った?
永野:言った!ひどいです…。
佐藤:去年送った。耕史さん「うまぁ!」って言ってた(笑)。
永野:傷ついた!
佐藤:言ってた印象が本当にないな。
永野:ひどいそれも!
佐藤:来年の冬かな。
永野:また忘れるじゃないですか、代わりにお寿司屋さんに連れて行ってもらいます。
佐藤:その話している時好きなお寿司のネタ何って言った?
永野:ボタンエビです。
佐藤:おー!いいね。
永野:その時も「いいね」って言ってた。
佐藤:(笑)。僕はボタンエビというものを大人になってから知ったんですけど「教えてくれよ!こんなエビがあるなら」って思って衝撃だったよね。
永野:「いいね」って言われた時に「何がいいんですか?そんなに褒められることですか?」って言ったら「ほら、芽ねぎとか言いそうじゃん」って言われましたよ(笑)。
佐藤:「好きなお寿司のネタは?」って聞いているのに「芽ねぎ」とか言いそうなところを「ボタンエビ」って言うのいいわ!
永野:ってその時も言ってました。
(modelpress編集部)
永野芽郁&佐藤健W主演映画「はたらく細胞」
細胞を擬人化して描き、その斬新かつユニークな設定が大きな話題を呼んだ漫画『はたらく細胞』(著者:清水茜、講談社『月刊少年シリウス』所載)。2018年のアニメ化でさらにブームは過熱し、シリーズ累計発行部数1000万部を超えるメガヒットを記録した。今作は『はたらく細胞』に加え、原田重光・初嘉屋一生・清水茜が手掛けたスピンオフ作品『はたらく細胞BLACK』の2作品が原作となり、シリーズ史上初となる“人間の世界”も含めて実写映画化する。永野芽郁(ながの・めい)プロフィール
1999年9月24日生まれ、東京都出身。2009年に映画でデビュー。NHK連続テレビ小説『半分、青い。』(2018)のヒロイン役で大きな反響を集め、翌年にエランドール賞新人賞を受賞。2021年放送のドラマ『ハコヅメ~たたかう!交番女子~』(NTV)が話題となり、映画『そして、バトンは渡された』(2021)で第45回日本アカデミー賞優秀主演女優賞を受賞。映画『こんにちは、母さん』(2023)では、第47回日本アカデミー賞優秀助演女優賞を受賞している。その他、近年の出演作に、Netflixシリーズ『御手洗家、炎上する』(2023)、映画『からかい上手の高木さん』(2024)、ドラマ『君が心をくれたから』(CX/2024)など。2026年のNHK大河ドラマ『豊臣兄弟!』では、主人公の幼なじみ役・直を演じることが決定している。佐藤健(さとう・たける)プロフィール
1989年3月21日生まれ、埼玉県出身。『仮面ライダー電王』(テレビ朝日/2008)のほか『ROOKIES』(TBS/2008)、『メイちゃんの執事』(フジテレビ/2009)、『Q10(キュート)』(日本テレビ/2010)など話題作に続々と出演し、映画『るろうに剣心』(2012~2021)シリーズでは幅広い層から不動の人気を獲得した。近年の主な出演作はNHK連続テレビ小説『半分、青い。』(2018)のほか、ドラマ『恋はつづくよどこまでも』(TBS/2020)、ドラマ『義母と娘のブルース』シリーズ(TBS/2018~2024)、『100万回 言えばよかった』(TBS/2023)、Netflixシリーズ『First Love 初恋』(2022)、映画『四月になれば彼女は』(2024)など。2025年には、自身が主演、共同エグゼクティブプロデューサーを務めるNetflixシリーズ『グラスハート』の配信を予定している。
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