「昔からあまり目標がないタイプ」それでも西野七瀬に女優オファーが絶えないのはなぜ?(C)モデルプレス

「昔からあまり目標がないタイプ」それでも西野七瀬に女優オファーが絶えないのはなぜ?

2023.01.17 17:35

【西野七瀬・映画『イチケイのカラス』(1月13日公開/主演:竹野内豊 監督:田中亮)モデルプレスインタビュー】

年が明け「今年の目標は◯◯!」と意気込んでいる人も多いのではないでしょうか。一方で「目標が決められない、どうしよう」という人も一定数いるのでは。大丈夫です、女優の西野七瀬さん(28)も以前お話をお聞きした際に「目標がない」と話していました。

それでも乃木坂46卒業後、日本アカデミー賞の優秀助演女優賞と新人俳優賞を受賞するなど、すっかり女優としての地位を確立。出演作品数を見ても引く手あまたであることが伺えます。今回は、目標がなくても結果を残し続ける理由や、表にはあまり出さない“裏側にある熱”に迫ってみました。

西野七瀬「昔からあまり目標がないタイプ」

西野七瀬(C)モデルプレス
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― 私もですが、大人になればなるほど、目標を持たなくなるというか、言わなくなるというか。西野さんもかねてから「目標がない」と話していますね。

西野:そうですね、地道にコツコツ頑張りたいとは思っていますが、私は昔からあまり目標がないタイプで、あまり先のことも考えないです。

― ずっと聞いてみたかったんですが、お仕事は好きの延長ですか?それとも良い意味でお仕事と割り切っていますか?

西野:どっちなんだろう…どちらもある気がします。

― というのも、乃木坂46の卒業メンバーで、こと女優業においては一番の出世頭だと思うのですが、驕らないからか、はたまた口数が多いタイプではないからか、お仕事に対する本音が見えにくいなと。

西野:いやいや…でも、確かに言わないかもしれません(笑)。

― それに関係者の方々が口を揃えて「西野は卒業後、本当に努力してた」と言っていて。

西野:えー(笑)。誰が言ってるんですか(笑)。でも嬉しいです、そう言っていただけるの。

― なので少しでも本心をお聞きできたら。

西野:はい、聞かれたら普通に喋ると思います(笑)。

西野七瀬の“裏側にある熱”

西野七瀬(C)モデルプレス
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― 乃木坂46を卒業して4年、今でこそ女優としての地位を確立されたように思いますが、最初はアイドルのイメージが強く、苦労もされたのでは。

西野:そうですね、アイドル色を消そう、と意識することはなかったですが、他意はなく「アイドルだからね」とされることもあったので、複雑な気持ちにはなっていました。

― 昨年「第45回日本アカデミー賞」で優秀助演女優賞・新人俳優賞を受賞し、今ではアイドルの西野さんより、女優としての西野さんしか知らない人も増えていると思います。

西野:どうなんだろう、でも「アイドルをやっていたの?」と言われると、すごく嬉しいかもしれないです。

― その過程にはきっと、表に出さない努力があったんだと想像します。お仕事への熱意も人一倍あったんじゃないかと。

西野:熱意は大事だと思っています。お仕事でもお仕事以外でも、自分の中にいつでも持っていたいものです。
西野七瀬(C)モデルプレス
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― それにドがつくほどの負けず嫌いですよね。

西野:はい(笑)。特に、自分に対して。あと結果で見てほしい、というのもあるかもしれないです。

― それは表に出さない西野さんの「裏側」の想い?

西野:はい。作品の撮影は期間が決まっていて、限られた時間の中で、そのときの自分ができるすべてをそこで出します。そのシーンの撮影が終わったら二度と撮り直しはできない。特に映画は、撮ってから自分が観るまで少し間が空くんですけど、毎回すべてを出したつもりでも、そのときの私が見ると、「うーん…」と思ってしまいます。

― 負けず嫌いがゆえに、その「うーん…」となったことについて話しづらいということですね。

西野:でもこれはきっと他の方もそう思うことなのかな。でもこの「うーん…」となる過程が毎回楽しいんです。これがあるからずっとお芝居を続けられているのかな、と思うほどです。

― このお仕事、きっと好きなんですよ。今日お話を聞いて、お仕事と割り切っている、とはまったく感じません。

西野:大変だし、難しいし、愚痴とかも言うことはありますけどね(笑)。でもきっとそれは言いたいだけで、言いながらどこかで、楽しいな~面白いな~、って思っているのは確かにあります。

― 愚痴を言えるってたぶん良いことですよね。

西野:あとかなり、やり応えのある仕事だと思っています。全部自分の責任と捉えることができる。ダメだったら自分がダメだったと思えるので、自分に合っているんだと思います。

西野七瀬が“打ちのめされた”ときに考えること

西野七瀬(C)モデルプレス
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― 今でもあると思いますが、特に最初の頃は周りの俳優さんと並んでお芝居をして、打ちのめされることも多々あったのでは。

西野:はい、たくさん。そんなときは、すごい人たちも自分みたいな時期が絶対にあったはず、と思うようにしていました。そう思うと頑張れました。みんなが通る道、自分も通って当たり前って。

― まず目の前のことに集中する。話を聞いていたら「目標を持たない」というのは、西野さんの性格上、合っているんでしょうね。

西野:合っていると思います。それに自分はきっと、目標を持つと気負っちゃう性格かもしれないです。

― 気負っちゃう?

西野:はい、自分で決めるとやっぱりそれ通りに動かないといけなくなりそうで。それに縛られて身動きが取れなくなるなら、始めから決めずにやっていた方が自分には合っているのかなって思うんです。

― それも負けず嫌いがゆえ、かもしれないですね。最後にあえて聞きますが、2023年の抱負があれば教えてください。

西野:うーん…(笑)。地上波の連続ドラマをしばらくやっていないので、もしお話があればやりたいです。カンテレ・フジテレビの「恋なんて、本気でやってどうするの?」は放送より前に撮影していたので、間が空いて少し不安で…。それが長くなれば長くなるほど、連ドラの撮影ってどんな感じだったっけ、となりそうだなと思っています。

西野七瀬インタビューこぼれ話

西野七瀬(C)モデルプレス
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<集中するためのマイルール>
「明るいのが苦手で、楽屋とかだとすぐに電気を消します。真っ暗にはしないですが、自然光が入るくらいにする、というのは決めていて。セリフを覚える、台本を覚える、というときもその方が自分に合っています。撮影の合間に帰ってきて、視覚的にも暗めの方が落ち着つきますし、現場と楽屋でのメリハリもつけやすいんだと思います」

西野七瀬(C)モデルプレス
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(modelpress編集部)

PHOTO:赤英路

スタイリスト:鬼束香奈子
ヘアメイク:猪股真衣子(TRON)

映画『イチケイのカラス』西野七瀬が演じるのは…

映画『イチケイのカラス』(C)浅見理都/講談社(C)2023 フジテレビジョン 東宝 研音 講談社 FNS27社
映画『イチケイのカラス』(C)浅見理都/講談社(C)2023 フジテレビジョン 東宝 研音 講談社 FNS27社
講談社「モーニング」で連載された同名コミックを原作に、2021年4月期にフジテレビ系月9枠で放送された連続ドラマの続編。映画では竹野内豊演じる法廷イチのクセ者裁判官・入間みちおと、黒木華演じる超ロジカルエリート裁判官・坂間千鶴の名(迷)バディの活躍を描いたドラマから、2年後のストーリーが描かれる。西野七瀬は、岡山地方裁判所秋名支部で働く左陪席で、理路整然とした語り口が持ち味の成績優秀な裁判官・赤城公子役。次第にみちおの影響を受け、封じ込めていた正義感が燃え上がってくる。

<ストーリー>
入間みちお(竹野内豊)が、東京地方裁判所第3支部第1刑事部(通称:イチケイ)を去って2年。異動先の熊本で多くの「みちおの犠牲者」を出したみちおは、岡山県瀬戸内の長閑な町に再び異動になっていた。

異動早々、みちおが担当することになったのは、平凡な主婦が史上最年少防衛大臣に包丁を突きつけたという傷害事件。事件の背景には、近海で起きたイージス艦と貨物船の衝突事故が関係していた。不審点だらけの衝突事故。みちおはもう一度調べようと動き出す。だが、イージス艦の航海内容は全て国家機密。みちおの伝家の宝刀「職権発動」が通用しない難敵であり、さらに最年少防衛大臣・鵜城英二(向井理)が立ちはだかる…!!

一方、坂間千鶴(黒木華)は「裁判官は必ず他職を2年経験しなくてはいけない」という慣習から、弁護士として活動を始めていた。配属先は…奇しくもみちおの隣町…!そこで出会った人権派弁護士・月本信吾(斎藤工)と新たにバディを組み、小さな事件にも全力投球していく。そして、人々の悩みに寄り添う月本の姿に、次第に心惹かれていく…。そんな中、町を支える地元大企業のある疑惑が浮かび上がる―。

2つの事件に隠された、衝撃の真実。それは決して開けてはならないパンドラの箱だった――!?どうする、みちお……!!!?

映画『イチケイのカラス』(C)浅見理都/講談社(C)2023 フジテレビジョン 東宝 研音 講談社 FNS27社
映画『イチケイのカラス』(C)浅見理都/講談社(C)2023 フジテレビジョン 東宝 研音 講談社 FNS27社

西野七瀬(にしの・ななせ)プロフィール

1994年5月25日生まれ、大阪府出身。O型。2011年に乃木坂46の第1期オーディションに合格し、デビュー。2017年に映画「あさひなぐ」で主人公を演じ、2018年末にグループを卒業。以降、数々の作品に出演。主なテレビドラマ出演作に「あなたの番です」(2019)、「アンサング・シンデレラ 病院薬剤師の処方箋」(2020)、「ホットママ」(2021)、「ハコヅメ~たたかう!交番女子~」(2021)、「言霊荘」(2021)、「恋なんて、本気でやってどうするの?」(2022)、「連続ドラマW シャイロックの子供たち」(2022)、「正月時代劇 いちげき」(2023)、映画出演作に「鳩の撃退法」(2021)、「あなたの番です 劇場版」(2021)、「恋は光」(2022)などがある。「孤狼の血 LEVEL2」(2021)では、日本アカデミー賞の優秀助演女優賞と新人俳優賞を受賞した。

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