南沙良&なにわ男子・大西流星が“幸せ”を感じる瞬間 初共演の印象語る<「この子は邪悪」インタビュー>
2022.08.29 07:00
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9月1日(木)より新宿バルト9他にて全国公開の映画『この子は邪悪』で主演を務める女優の南沙良(みなみ・さら/20)と幼馴染役で共演するなにわ男子の大西流星(おおにし・りゅうせい/21)にモデルプレスがインタビュー。今作で初共演となった同世代の2人に、お互いの印象や撮影エピソードなどについて語ってもらった。
映画「この子は邪悪」
今作は『嘘を愛する女』『哀愁しんでれら』などのクオリティが高い作品を輩出してきたオリジナル作品の企画コンテスト、TSUTAYA CREATORS' PROGRAM FILM 2017の準グランプリ作品を映画化。南は主人公・窪花役で、シリアスな役柄を繊細に演じている。大西はその幼馴染・四井純役で、今作が初の単独映画出演。そして、主人公の母・窪繭子役を桜井ユキ、主人公の父・窪司朗役を玉木宏がそれぞれ演じている。
監督・脚本を務めたのは、『ノイズ』『ネメシス』などの脚本を手掛け、『さよなら、ムッシュ』などの小説も執筆し、本作が長編監督3本目となる新鋭・片岡翔。主題歌を書き下ろしたのは、独自のポップメロディを奏でる4人組バンド・ゲスの極み乙女。
世界三大ファンタスティック映画祭の一つ、第42回ポルト国際映画祭のファンタジー部門にて審査員スペシャルメンションを獲得した、予想外のストーリーと想定外のラストが待ち受ける、世にも奇妙な謎解きサスペンスとなる。
南沙良&大西流星、初共演でお互いの印象語る
― 今回の役を受けての心境と、自身と共通する部分があれば教えてください。南:私は心に傷を負っている女の子なので、難しいと思う部分は多少ありつつ、つらいことを抱え込んで自分で処理しようとするところが似ているなと感じたので、自分の要素を引き出しながら、役に寄せて演じました。演じやすい役柄だったわけではないですが、やっぱり共感できるポイントがあったのは大きかったなと思います。
大西:僕は今回、自分にとって初挑戦の役柄でした。純は行動に嘘がなく、隠し事ができないような男の子で、本当に「純」という名前がふさわしいくらいに純粋。年齢よりも大人っぽく見えて、正義感もあるので、尊敬する部分がたくさんあります。でも思い立ったら即行動してしまうが故に、危険な世界に足を踏み出しそうになるので、その度胸がすごいなと思いました。生半可な気持ちじゃできないし、お母さんへの愛が原動力になっているんだろうなと感じました。僕自身と似ている部分は、家族のことが大好きなところしか見つけられません(笑)。
― 南さんと大西さんは初共演ということですが、お互いの印象をお聞かせください。
南:大西さんとはあまりしっかりお話しする機会はなかったんですけど、真面目な方なんだろうなという印象を受けました。
大西:南さんは、すごく多忙なはずなのに、疲れを見せずにいつも笑顔で現場にいた印象です。でもお芝居となったらしっかり切り替えていて、花としての空気感を出すのがすごくお上手な方だなと思いました。
南沙良、悩み相談は「あまりしない」 大西流星は男友達と電話
― 劇中ではお互いに自身が抱えている問題を話すシーンがありますが、お2人は普段は悩みなどを周りに相談しますか?南:私はどうにか自分で解決したいと思っているので、あまり他の人に相談することは少ないかもしれないです。強いて言うなら、母親に相談することはあります。
大西:普段はなにわ男子のメンバーと一緒に仕事をすることが多いですけど、個人でそれぞれ考えることがあると思うので、メンバーにはそこまで相談はしないです。少し悩みごとがあった時は、一番仲の良い男友達に電話するんですけど、解決してもらうというより、ただ話を聞いてもらうという感覚に近いです。結局その後、男友達の恋バナを聞かされたりして(笑)、自分の悩んでいたことを忘れるくらい楽しい時間を過ごして終わるので、それで保てています。
― 悩み相談というと少し堅苦しいですが、アドバイスを聞くこともあまりないですか?
南:私は、人の意見が欲しい時には、母に「これどう思う?」と相談したり、聞いたりすることはあります。
大西:僕は具体的なアドバイスをもらうより、「大丈夫っしょ!いけるいける!」くらいのテンションで返してくれたほうが、チョロいので、意外と「あ、そっか」ってなる気がします(笑)。第三者の目線で、軽い気持ちで相談に乗ってくれるのが一番ありがたいです。
― これまでの作品での経験を踏まえて、今回の現場で挑戦してみたことがあればお聞かせください。
南:特別に挑戦したことはないですが、こういったジャンルの映画に出させていただくことが初めてだったので、お芝居のやりとりや空気感がすごく新鮮でした。新しい環境での撮影が楽しいなと思いつつ、今まで通りに演じました。
大西:僕は単独で映画に出させていただくのが初めてだったんですけど、スケジュール的に撮影の順番がバラバラだったので、気持ちの整理をするのが大変でした。見たらすぐにわかるように前後の流れをしっかり台本に書き込んでおいて、撮影のたびに毎回自分の中に落とし込みながらお芝居をするという意味では、挑戦でした。
クランクアップの2日後にデビュー発表をさせていただいて、関西ジャニーズJr.として最後に撮影した作品なので、そう考えるとターニングポイントとなる作品に出会えたなと思います。撮影期間中はコンサートのリハーサルなどもありましたけど、そこまで辛くなるわけでもなく、気持ちを引っ張るわけでもなく、しっかりと切り替えてやっていました。撮影現場に行くと、毎回素晴らしい世界観を作ってくださっているキャストの皆さんやスタッフの皆さんがいたので、僕は身を委ねながらお芝居させていただきました。
大西流星「催眠が解けました」金髪から黒髪に 南沙良は“特殊能力”発揮?
― 今作は退行催眠という心理療法がポイントとなっていますが、これまで催眠術に興味を持ったことや、作品を通じて催眠術に対して何か感じたことはありますか?南:催眠術はこれまであまり関わる機会がなかったので、「こういう療法もあるのか」と新鮮な気持ちでいました。
大西:もちろん催眠療法として正しいこともあれば、逆に人の人生を左右してしまうことも有り得るので、すごくセンシティブというか精細なものだなと感じました。僕からするとわからない世界すぎて、逆に面白いです(笑)。催眠術というと、「あなたはだんだん眠くなる…」と揺らされて眠くなっているのを昔テレビなどで見ていて、あまり信じられなかったんですけど(笑)、この映画を通して、お芝居ですがリアルに体験することができて楽しかったです。
― 催眠術とは異なりますが、「ちょっと気分が落ち込んでいるけど乗り切ろう」というふうに、自分自身に何かを言い聞かせて乗り越えたエピソードはありますか?
南:私は嫌なことやつらいことがあった時に、その部分の記憶だけを自分の中から消すようにしています(笑)。
大西:すごい能力を持ってるんですね。
南:夜寝る時に頭の中に浮かんできて、どうしても考えちゃうので、それを頑張って断ち切っています(笑)。
大西:僕は最近他の作品で役作りとして髪の毛を染めることが多くて、赤茶や金髪にしたんですけど、似合うのか心配だったんです。早く黒に染めたいなと思っていたら、メンバーが「いいやん!」って言ってくれたので、自分自身に「あ、似合ってるんだ」と思い込ませることができました(笑)。でもやっぱり耐えきれず、クランクアップした次の日の一番早い時間帯で美容院を予約して、黒髪に戻しました(笑)。催眠が解けました。
南:催眠が(笑)。
南沙良&大西流星が“幸せ”を感じる瞬間「休みの日に…」「アイドルの答えなんですけど…」
― (笑)。今作を拝見して、家族の幸せの在り方について考えさせられたのですが、お2人が普段、幸せだと感じる瞬間はどんな時ですか?南:私はアニメが大好きでよくアニメを見ているんですけど、休みの日にずっとアニメを見たり、アニメのイベントやコミケに行ったりすることが一番幸せだなと感じます。自分の好きなものに対しては結構アクティブになります。
大西:僕は、すごくアイドルの答えなんですけど、コンサートです!もちろんお芝居をすることも好きですし、バラエティも楽しいですけど、お仕事の中でコンサートをすることが一番大好きなんです。僕自身、Sexy Zoneさんのコンサートを見て、憧れてジャニーズ事務所に入所したので、大事なきっかけでもあるし、ファンの方と直接会ってコミュニケーションをとれたり、歌やダンスを披露できるあの空間がすごく好きなので、コンサートをしている瞬間が一番幸せです。コンサートができなかった期間も、前のコンサートの映像を見て、その空気感を味わったりしていました。
― 大西さんは普段すごくキラキラしている印象です。今作ではそのキラキラは隠せたと思いますか?
大西:え~!?でも、キラキラを隠すように頑張りました(笑)。いつもの自分とギャップがありすぎて、帰りの車でよくわからなくなりました。「どっちが自分?」って(笑)。でも、また新しい自分を体験できたとプラスに考えています。
― 最後に、メッセージをお願いします。
南:先の展開を予想しながら観るのが楽しいと思うので、そういう面では何回でも観れる作品なのかなと思います。世にも奇妙な話で、なかなか言葉で表すのは難しいですが、家族の形や愛の形についても感じていただきたいです。観たらきっと、裏切られる展開になっていると思います(笑)。
大西:本当に一言で表すのが難しい世界観で、僕も今まで観たことのないような作品だったので、一視聴者として楽しむことができました。一瞬も目を逸らせないようなシーンがたくさん詰まっていて、人の愛や、家族を思う気持ちがテーマになってくるので、深く考えすぎず、終わった後に「人っていろいろな愛の形があるんだな」と思ってもらえたら嬉しいです。
― ありがとうございました。
(modelpress編集部)
南沙良(みなみ・さら)プロフィール
2002年6月11日生まれ。東京都出身。2017年、映画『幼な子われらに生まれ』で女優デビュー。初主演映画『志乃ちゃんは自分の名前が言えない』(2018年7月公開)で、報知映画賞、ブルーリボン賞他、数々の映画賞を受賞し、その演技力が高く評価される。近年の主な出演作は、ドラマ『ドラゴン桜』(2021年、TBS系)、『ZIP!』朝ドラマ『サヨウナラのその前に Fantastic 31 Days』(2022年、日本テレビ系)、大河ドラマ『鎌倉殿の13人』(2022年、NHK)、映画『女子高生に殺されたい』など。大西流星(おおにし・りゅうせい)プロフィール
2001年8月7日生まれ。兵庫県出身。2012年にジャニーズ事務所に入所。2013年、『スターマン・この星の恋』(カンテレ・フジテレビ系)でドラマデビュー。2018年、関西ジャニーズJr.内ユニット・なにわ男子のメンバーに選ばれ、2021年11月12日、1stシングル『初心LOVE(うぶらぶ)』でCDデビューを果たす。近年の主な出演作は、ドラマ『夢中さ、きみに。』(2021年、MBS)、『鹿楓堂よついろ日和』(2022年、テレビ朝日系)など。現在、主演ドラマ『彼女、お借りします』(ABCテレビ・テレビ朝日系)が放送中。
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