吉川愛主演「明日、私は誰かのカノジョ」

累計300万部突破した、をのひなお作の同名コミックの実写ドラマ化として、解禁時から大きな話題を呼んでいる本作。吉川が演じるのは、顔に残る痕というコンプレックスを隠しながら、1週間に1回誰かの彼女になるレンタル彼女として日々お金を稼ぐ女子大生の雪。客として雪と出会い、仕事上の関係を超えて雪に好意を抱く辻壮太（楽駆）や、孤独や寂しさを男で紛らわしてしまう友達のリナ（横田真悠）との関わりを通じてストーリーが展開される。

雪とリナのほか、見た目に固執し、整形を繰り返す30代女子・彩（宇垣美里）、周りに流されず“自分”を持っていると語る萌（箭内夢菜）、自由を求め上京し夜の街で“今”を生きるゆあ（齊藤なぎさ）…レンタル彼女編・パパ活編・整形編・ホスト編とそれぞれにコンプレックスや悩みを抱える5人の女性たちが各章で主人公となり物語が進み、もがきながらもそれを克服しようとした先にあるものを描いていく。

吉川愛、一番苦労したシーンは？

― これまでの撮影で印象的なシーンや撮影で苦労したシーンは？

吉川：ある程度雪ちゃんのことが頭に入っているので意外とやりやすくて苦労はそんなにないんですけど、面白かったのは水族館のシーンでイルカを撮るときがあったんですけど早朝すぎてイルカが寝ているという事件が起きました。皆寝ていて全然動かなくて撮りたい方とは反対側で寝ているし、頭同士がぶつかっているイルカもいて「どれだけ私たち早朝から働いているんだろう」と皆で話しながら撮影していましたね（笑）。結局別のスペースにいたマンボウのところで撮っていたら徐々にイルカも起きてきてすごく活発に動いてくれたので「え～、今か」となりました（笑）。

― 現場の雰囲気をお伺いしたいのですが、共演シーンが多い横田さんとはどういうお話をされていますか？

吉川：本当にくだらない話しかしていなくて（笑）。雑誌見て「細っ！」ってモデルさんに驚いたり、他愛もない話ですね。

― 他の方の印象は？お話してみたい方はいますか？

吉川：齊藤なぎさちゃん。宇垣さんと箭内さんは控室とかでお会いしているんですけど、ゆあちゃんはまだ1回も会ったことがないので、「どういう方なのかな」とすごく気になります。

吉川愛、主人公・雪に共感する部分

― 演じる雪と自分が似ていると思うところは？

吉川：私自身と似ているところはあまりないんですけど、友達に痕のことが言えなかったり上手く自分を出せなかったりするところは、私も自分を出すのが得意な方ではないのでそういう雪ちゃんの言葉や行動は共感できます。

― 「真逆だな」とか「全く正反対だな」と思うところは？

吉川：仲良い子にもコンプレックスを隠しているところはちょっと共感できないです。私は本当に仲良い子だけですが、自分の悩みは何でも言っちゃいますね（笑）。

― 思い悩むタイプですか？言って発散するタイプですか？

吉川：それで言うと思いがちですね。とことん自分で考えてからどうしても言いたくなったら言います。

― では悩むときはドーンと下まで落ちてしまう？

吉川：そこまでは行かないです（笑）。落ちる手前くらいで周りに相談します。あんまり人に頼っていても良くないなと思うし、もちろん相談してもらった意見は取り入れるけど最終的には自分の意見を大事にしたいなと思っていますね。

吉川愛、落ち込んだときの癒やしの方法明かす

― 女性同士のやり取りもリアルですが、実際自分の近くに雪やリナのように悩みや秘密を隠している友達がいて、自分がそれに気づいてしまったらどうやって声を掛けてあげますか？

吉川：気がついたら絶対に言うと思います。ちょっとリラックスするような場所に誘ってお話するかも。

― 吉川さんが落ち込んだときの癒やしの方法は？

吉川：私は愛犬がいるので愛犬とずーっとわちゃわちゃすることと、湯船に入ることや岩盤浴に行くこと…結構色々な方法がありますね。好きなご飯もあるし（笑）。

― 今一番好きなご飯は？

吉川：もうずーっと何年も通っている春雨のお店があって、そこの薬膳スープが大好きなんです。

― メニューは全部制覇したくらい？

吉川：ほぼそのメニューしか無いんですよ。薬膳がメインで他のものはオプションで付けられるというお店なので、それをずーっと食べています（笑）。

吉川愛がレンタルしたいものとは「本当は飼いたいんですけど…」

― “レンタル彼女”役にちなんで、レンタルしたい人やペットはいますか？

吉川：爬虫類！トカゲが好きなんですよ。本当は飼いたいんですけど、犬を飼っているから難しいし、虫が苦手なので（餌をあげるのが）難しいです。トカゲをレンタルしてずっとくっついていたいです（笑）。

吉川愛、鈴木亮平との再会秘話「忘れていたんです（笑）」

― 2019年にモデルプレスでインタビューさせていただいたとき、ドラマ「メイちゃんの執事」（2009年　※鈴木演じる大門を執事に持つ天才少女・みるくを演じた）で共演した鈴木亮平さんに再会したら「自由奔放でわがままな女の子だったと思うので『あのときは申し訳ありませんでした、ありがとうございました』と謝りたいです（笑）」とおっしゃっていて…

吉川：あー！それすっごくファンの方とか色んな人に言われたんです！「モデルプレスさんで言っていましたよね？」って（笑）。

― この間の日本アカデミー賞のときに再会が話題になりましたが、どうでしたか？

吉川：そうなんですよ。1度裏でお会いしたことはあったんですけど、表で再会するのは初めてでした。でも謝るのを忘れていたんです（笑）。終わった後にファンの方の投稿を見て「やばい！確かに私そんなこと言った！言えば良かったー！」と思い出してすごく後悔しています（笑）。またいつか。また先延ばしになってしまいました。

― 楽しみにしています。最後に夢を追うモデルプレスの読者に向けて夢を叶える秘訣を教えてください。

吉川：口に出していくことは大事だなと思います。色んな人に言うと逆にアドバイスをもらえたり、もしかしたらそれが繋がって実現できるかもしれないので。言うことは恥ずかしいこともあると思うんですけど、言ってそれに向けて自分もちゃんと努力してその夢を絶対に叶えるということを頭に入れておかないとやっぱり叶わないかなと思います。私も「セレーナ（セレーナ・ゴメス）に会いたい」とか言っていますね。

― ありがとうございました！

（modelpress編集部）

「明日、私は誰かのカノジョ」作品概要

出演：吉川愛 横田真悠 齊藤なぎさ（＝LOVE） 箭内夢菜／宇垣美里 ほか
監督：酒井麻衣、近藤幸子、菅原正登
脚本：三浦希紗、川原杏奈、イ・ナウォン

原作：「明日、私は誰かのカノジョ」をのひなお（サイコミ／Cygames）
オープニング主題歌：Amber’s 「Desire -欲情本能-」
エンディング主題歌：DUSTCELL「足りない」（KAMITSUBAKI RECORD）

公式サイト：https://www.mbs.jp/asukano/
公式SNS：@dramaism_mbs
製作：「明日、私は誰かのカノジョ」製作委員会・MBS
（C）「明日、私は誰かのカノジョ」製作委員会・MBS

「明日、私は誰かのカノジョ」第2話あらすじ

彼氏に振られたショックから自暴自棄になった雪の友人のリナ（横田真悠）は、ナンパしてきた2人組の大学生との行為を終えた後、ラブホテルのベッドで横になっていた。どうしても埋まらない孤独。リナは以前から、その孤独を紛らすために、肉体関係まで持つパパ活をしていた。寂しさから、しばらく途絶えていたパパ活相手の飯田（神尾佑）との関係を再開したリナは、飯田に一番の友だちとして雪を紹介する。そして飯田は、誕生日の近いリナのプレゼント選びに付き合って欲しいと雪を誘う。一方でリナは、以前ナンパしてきた2人組のうちの1人、雄大（井上想良）と偶然再会する。改めて、雄大とデートをしてみるリナ。誕生日が近づくリナの孤独を埋めてくれるのは…誰？

吉川愛（よしかわ・あい）プロフィール

1999年10月28日生まれ、東京都出身。子役時代から活躍。2022年「第45回日本アカデミー賞」で新人俳優賞を受賞。近年の主な出演作は、TBS系「初めて恋をした日に読む話」（2019）、NHK大河「いだてん～東京オリムピック噺～」（2019）、TBS系「恋はつづくよどこまでも」（2020）、連続テレビ小説「おちょやん」（2020）、読売テレビ・日本テレビ系「カラフラブル～ジェンダーレス男子に愛されています。～」（2021）、WOWOWオリジナル「ヒル」（2022）、映画「虹色デイズ」（2018）、「十二人の死にたい子どもたち」（2019）、「転がるビー玉」（2020）、「ハニーレモンソーダ」（2021）など。待機作に「ALIVEHOON アライブフーン」（6月10日公開）がある。