元欅坂46佐藤詩織、アイドル時代に刺激「5年間の経験が繋がっている」表舞台への葛藤と新たに描いた夢<「SHIOResume」インタビュー>
2021.08.30 13:00
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昨年10月に欅坂46を卒業し、現在はクリエイターやアーティストとして活動する、佐藤詩織(さとう・しおり/24)。今回、自身初となる個展「SHIOResume(シオリジューム)」を開催した彼女が今思う、夢を叶える秘訣とは?作品に込めた熱い思いや、今後のビジョンなどについても教えてもらった。
「SHIOResume」では、佐藤がセルフプロデュースした映像作品の制作過程の資料や、本人がデザイン・制作した衣装、ドローイングを展示するほか、オリジナルグッズも販売。
「いま何をやりたいのか、いま何を思っているのか」をコンセプトに、美術大学に通い、アイドルとして過ごした時間を見つめ直した彼女が、再び走り出す瞬間が表現されている。
佐藤:ありがとうございます!私は美術大学出身というのもあって、個展を開くことはずっと目標にしていたのですが、在学中はアイドル活動で忙しかったこともあり、クリエイター活動についてあまり考える時間がなかったんです。
でも、昨年10月にアイドルを卒業して時間ができた際に、「やっぱり一歩踏み出す瞬間として個展をやってみたい」と改めて思ったので、今回の個展を制作しました。
― 夢を叶えることができたのですね。「SHIOResume」はどのような個展になっているのですか?
佐藤:私が昨年末に制作した映像作品「Be true to yourself」を元に構成していて、これまでの作品に加え、映像作品の静止画を元に新たにペインティング作品を8作品制作しました。作品1つ1つに静止画を転写した上にペイントをしているのですが、いきなりキャンバスに直接本番を描くことになってしまうので、下書きを他の紙に何度も描いてから本番に移るという作業が結構大変で…。8作品分、下書きから本番まで1ヶ月ちょっとかけて制作した、自信作になっています。
― 1つ1つにこだわりが詰まっているのですね。会場に展示されているドレスもすごく素敵ですが、こちらも制作に長い時間がかかっているのですか?
佐藤:展示してある黒い衣装は映像作品で着用していたものなのですが、12月からデザイン画を描き始めて2月中旬に撮影したので、数ヶ月程かけて制作しました。衣装も1から作っているのですが、服飾関係の仕事をしている友人に生地選びやコンセプトを相談しながら制作していったので、新たに学べたこともたくさんあって。
特に、映像のコンセプトに合わせて体のラインやシルエットがキレイに見えるように制作したチュール素材の巻きスカートは、舞ったときの形がとてもキレイで、とても気に入っています。
佐藤:大学では周りの友達がすごく優秀な子ばかりだったので、みんなの作品を見て常に刺激を受けたのですが、それ以上にアイドル時代に素晴らしいスタイリストさんに作ってもらった素敵な衣装を身にまとって、考えぬかれたステージングや演出の元で照明をあびていた5年間の経験が、私にとってすごく大きいものだったと感じています。
映像作品を制作した際にも、自分で香盤表や絵コンテを作成したのですが、それもこれまでたくさんのスタッフさんが作ってくれていた資料を見ていたからこそ、作ることができたんです。本当に、恵まれた環境で多くのことを学べたことが、今に繋がっているのだと思います。
― 卒業後、改めてそう感じることができたのですね。
佐藤:そうですね。欅坂46から離れて、自分がこれまでしていた活動を客観的に見たことで、すごく尊いお仕事だったんだと実感しました。私の卒業後、グループは櫻坂46に改名して再スタートをきりましたが、今でもずっと応援していて、ライブにも足を運んでいるんです。
佐藤:そうですね。これまでは自分のやりたい仕事を伝えたらとって来てくださる方がいたり、身の回りのことをしてくださる方がいたりしたのですが、今は私自身が動かないと自分の将来が何もなくなってしまう危機感があることが、1番大変です。
やりたいことを続けていきたい気持ちは大きいのですが、家に籠もって絵を描いているだけでは生きていけないかもしれないので、フリーランスになってから、自分をどのように発信すれば良いのかを考えるようになりました。
佐藤:色々な活動をしていく中で、やりたいことがたくさん出てくると思うし、挑戦した先に自分に合うことが見つけられると思うので、その可能性をつぶさないためにも、「やらない」という選択肢を作らずに興味を持ったものには、できるだけ挑戦していきたいと思っています。
― 今後も、表舞台で活動しながらクリエイターなどの道も続けていくのですか?
佐藤:そうですね。卒業してすぐのときは、表に出るのを辞めようと考えていた時期もあったのですが、今年の初めにSNSを開設したとき、まだ顔を載せていない状態の謎のアカウントであったにも関わらず、ずっと応援してくださっている方からたくさん反響をいただいて…。
それがすごくありがたいなと感じたし、応援してくださる方にもっと恩返しをしたいなと思ったので、クリエイター業などに徹しすぎず、表舞台で表現することも続けていければいいなと、今は考えています。
― ファンの方の存在があったからこそ、そう思うことができたのですね。
佐藤:はい。今回の個展でもたくさんの方がお花を送ってくれたのですが、添えてあるお名前を見て、すぐ「あの方だ!」と名前と顔が一致して…それだけ長く支えてくださっている方がいるので、私を応援して良かったと思っていただけるように、好きなことをやりつつ喜びを与えられたらいいなと考えています。
― 今後新たに挑戦してみたいことはありますか?
佐藤:私は幼い頃からファッションが大好きなので、今後はファッションに関わるお仕事もしてみたいなと思います。いつか自分にしか作れないお洋服を作ってみたいと思うので、自分のファッションブランドを立ち上げることも1つの夢です。
また、コロナ禍で海外留学も1年以上延期となっているので、落ち着いたらイギリスに行って、たくさんのことを学べたらいいなと思っています。
佐藤:やりたいことは、考えるより先に行動することが大切だと思います。私自身、やりたいことはやりきらないと気が済まない性格なのですが、これまでも悩むよりとりあえず挑戦してみて、ダメだったら諦めるという風に動いてきたら、成功したことがたくさんありました。
人それぞれ悩みの大きさは違うと思いますが、どんなことでも諦めずにやっていけば必ず何かしらの道が見えてきたり、助けてくれる人が現れたりして夢が広がると思うので、皆さんにも是非夢を諦めないで欲しいです!
― これからの活動も応援しています!ありがとうございました。
(modelpress編集部)
開催場所:OZstudio渋谷
欅坂46の元メンバー。2020年10月にグループを卒業後、自身のグラフィックや絵画作品制作に留まらず、衣装制作、映像作品制作など、クリエイターやアーティスト、デザイナーとして活躍。11年間のクラシックバレエとアイドル時代の5年間のダンス経験を基に、ダンサーなどの活動にも力を入れている。美術大学出身で、美術展覧会の1つである「二科展」で、2017年・2018年に2年連続受賞を果たすなど、その才能は広く評価されている。
「いま何をやりたいのか、いま何を思っているのか」をコンセプトに、美術大学に通い、アイドルとして過ごした時間を見つめ直した彼女が、再び走り出す瞬間が表現されている。
元欅坂46佐藤詩織、初個展「SHIOResume」開催
― 初の個展開催おめでとうございます!個展を開くことは、ずっと目標にしていたのですか?佐藤:ありがとうございます!私は美術大学出身というのもあって、個展を開くことはずっと目標にしていたのですが、在学中はアイドル活動で忙しかったこともあり、クリエイター活動についてあまり考える時間がなかったんです。
でも、昨年10月にアイドルを卒業して時間ができた際に、「やっぱり一歩踏み出す瞬間として個展をやってみたい」と改めて思ったので、今回の個展を制作しました。
― 夢を叶えることができたのですね。「SHIOResume」はどのような個展になっているのですか?
佐藤:私が昨年末に制作した映像作品「Be true to yourself」を元に構成していて、これまでの作品に加え、映像作品の静止画を元に新たにペインティング作品を8作品制作しました。作品1つ1つに静止画を転写した上にペイントをしているのですが、いきなりキャンバスに直接本番を描くことになってしまうので、下書きを他の紙に何度も描いてから本番に移るという作業が結構大変で…。8作品分、下書きから本番まで1ヶ月ちょっとかけて制作した、自信作になっています。
― 1つ1つにこだわりが詰まっているのですね。会場に展示されているドレスもすごく素敵ですが、こちらも制作に長い時間がかかっているのですか?
佐藤:展示してある黒い衣装は映像作品で着用していたものなのですが、12月からデザイン画を描き始めて2月中旬に撮影したので、数ヶ月程かけて制作しました。衣装も1から作っているのですが、服飾関係の仕事をしている友人に生地選びやコンセプトを相談しながら制作していったので、新たに学べたこともたくさんあって。
特に、映像のコンセプトに合わせて体のラインやシルエットがキレイに見えるように制作したチュール素材の巻きスカートは、舞ったときの形がとてもキレイで、とても気に入っています。
佐藤詩織「今に繋がっている」大学&アイドル時代に学んだこと
― 現在、クリエイターやアーティストなど幅広いジャンルで活躍されている佐藤さんですが、表現をする上では美術大学で学んだ知識が活きているのですか?佐藤:大学では周りの友達がすごく優秀な子ばかりだったので、みんなの作品を見て常に刺激を受けたのですが、それ以上にアイドル時代に素晴らしいスタイリストさんに作ってもらった素敵な衣装を身にまとって、考えぬかれたステージングや演出の元で照明をあびていた5年間の経験が、私にとってすごく大きいものだったと感じています。
映像作品を制作した際にも、自分で香盤表や絵コンテを作成したのですが、それもこれまでたくさんのスタッフさんが作ってくれていた資料を見ていたからこそ、作ることができたんです。本当に、恵まれた環境で多くのことを学べたことが、今に繋がっているのだと思います。
― 卒業後、改めてそう感じることができたのですね。
佐藤:そうですね。欅坂46から離れて、自分がこれまでしていた活動を客観的に見たことで、すごく尊いお仕事だったんだと実感しました。私の卒業後、グループは櫻坂46に改名して再スタートをきりましたが、今でもずっと応援していて、ライブにも足を運んでいるんです。
佐藤詩織「将来が何もなくなってしまう」現在の不安明かす
― 佐藤さんは今年からフリーランスで活動をされていますが、1人で仕事をする上で大変なことはありますか?佐藤:そうですね。これまでは自分のやりたい仕事を伝えたらとって来てくださる方がいたり、身の回りのことをしてくださる方がいたりしたのですが、今は私自身が動かないと自分の将来が何もなくなってしまう危機感があることが、1番大変です。
やりたいことを続けていきたい気持ちは大きいのですが、家に籠もって絵を描いているだけでは生きていけないかもしれないので、フリーランスになってから、自分をどのように発信すれば良いのかを考えるようになりました。
佐藤詩織「表に出るのを辞めようと考えていた」過去語る
― 多才な佐藤さんですが、これからはどのような活動をしていきたいと考えていますか?佐藤:色々な活動をしていく中で、やりたいことがたくさん出てくると思うし、挑戦した先に自分に合うことが見つけられると思うので、その可能性をつぶさないためにも、「やらない」という選択肢を作らずに興味を持ったものには、できるだけ挑戦していきたいと思っています。
― 今後も、表舞台で活動しながらクリエイターなどの道も続けていくのですか?
佐藤:そうですね。卒業してすぐのときは、表に出るのを辞めようと考えていた時期もあったのですが、今年の初めにSNSを開設したとき、まだ顔を載せていない状態の謎のアカウントであったにも関わらず、ずっと応援してくださっている方からたくさん反響をいただいて…。
それがすごくありがたいなと感じたし、応援してくださる方にもっと恩返しをしたいなと思ったので、クリエイター業などに徹しすぎず、表舞台で表現することも続けていければいいなと、今は考えています。
― ファンの方の存在があったからこそ、そう思うことができたのですね。
佐藤:はい。今回の個展でもたくさんの方がお花を送ってくれたのですが、添えてあるお名前を見て、すぐ「あの方だ!」と名前と顔が一致して…それだけ長く支えてくださっている方がいるので、私を応援して良かったと思っていただけるように、好きなことをやりつつ喜びを与えられたらいいなと考えています。
― 今後新たに挑戦してみたいことはありますか?
佐藤:私は幼い頃からファッションが大好きなので、今後はファッションに関わるお仕事もしてみたいなと思います。いつか自分にしか作れないお洋服を作ってみたいと思うので、自分のファッションブランドを立ち上げることも1つの夢です。
また、コロナ禍で海外留学も1年以上延期となっているので、落ち着いたらイギリスに行って、たくさんのことを学べたらいいなと思っています。
佐藤詩織の夢を叶える秘訣
― 個展の開催という1つの夢を叶えた佐藤さんが今思う、夢を叶える秘訣を教えてください。佐藤:やりたいことは、考えるより先に行動することが大切だと思います。私自身、やりたいことはやりきらないと気が済まない性格なのですが、これまでも悩むよりとりあえず挑戦してみて、ダメだったら諦めるという風に動いてきたら、成功したことがたくさんありました。
人それぞれ悩みの大きさは違うと思いますが、どんなことでも諦めずにやっていけば必ず何かしらの道が見えてきたり、助けてくれる人が現れたりして夢が広がると思うので、皆さんにも是非夢を諦めないで欲しいです!
― これからの活動も応援しています!ありがとうございました。
(modelpress編集部)
佐藤詩織、初個展「SHIOResume(シオリジューム)」
開催日程:2021年8月27日(金)~8月30日(月)開催場所:OZstudio渋谷
佐藤詩織(さとう・しおり)プロフィール
生年月日:1996年11月16日/星座:さそり座/身長:162cm/出身地:東京都/血液型:A型欅坂46の元メンバー。2020年10月にグループを卒業後、自身のグラフィックや絵画作品制作に留まらず、衣装制作、映像作品制作など、クリエイターやアーティスト、デザイナーとして活躍。11年間のクラシックバレエとアイドル時代の5年間のダンス経験を基に、ダンサーなどの活動にも力を入れている。美術大学出身で、美術展覧会の1つである「二科展」で、2017年・2018年に2年連続受賞を果たすなど、その才能は広く評価されている。
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