「Popteen」卒業の鶴嶋乃愛、モデル・女優の両立「1人で抱え込む時間も多かった」葛藤の日々で得た夢を叶える秘訣<モデルプレスインタビュー>
2020.07.31 08:00
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鶴嶋乃愛(つるしま・のあ/19)が、4年間専属モデルを務めた雑誌「Popteen」を卒業する。ティーンから圧倒的な支持を受け、同誌を代表する人気モデルに成長した彼女が、活動の中で抱いていた悔しさとは──。<モデルプレスインタビュー>
鶴嶋乃愛、卒業は「Popteen」加入時から視野に
― いつ頃から卒業を考えていたのですか?卒業の決め手やきっかけを教えてください。鶴嶋:私は「Popteen」に入った時から、「高校を卒業したあたりで卒業しよう」と考えていたんです。それまでに「Popteen」で自分の立ち位置を見つけた上で卒業したいなという理想を描いていました。なので、ほかのモデルたちも卒業することを勘づいていた子が多いと思います。
― 4月号をもって、親友のねおさんも卒業されましたね。
鶴嶋:ねおちゃんが「Popteen」の専属モデルになって仲良くなった頃から、「いつまでに卒業を考えている」という話をしていたので、2人とも将来をちゃんと見据えて過ごしていたのかなと思いますね。
「Popteen」では、モデル同士でバトルをすることが多いのですが、ねおちゃんとはバトルをしたことがなかったんです。なので、良い意味で“ライバル”と意識しすぎない関係というか、一緒に頑張って高め合っていく関係になれたと思います。ねおちゃんが「Popteen」に来てくれたことによって、支えられていた部分がすごくありました。
― 「popteen」加入時は赤ちゃんラブリーという世界観でしたが、系統が変わった理由はあったのですか?
鶴嶋:懐かしい!ツインテールばっかりしていましたね(笑)。4年で結構変わりますね…。赤ちゃんっぽい感じの雰囲気から、ちょっと韓国っぽい雰囲気が好きになって、今は“ロマンティックだけどモード”な感じが好きなので、年齢を重ねるごとに好みも変わっていって、自分の中で本当に好きなものが残っていきました。
― 当時は「大人っぽく見られるのが嫌」とも言っていましたね。
鶴嶋:そうですね。当時は大人っぽく見られることがすごく嫌でした。今は…嬉しい!褒め言葉です。
鶴嶋乃愛、悔しさをバネに
― 4年間の中で雑誌を代表するモデルに成長しましたが、その分プレッシャーも大きかったですか?鶴嶋:んー…。プレッシャーはあまりなかったのですが、本当に必死でした。編集長からも「ついて来られない人は置いていく」と言われたので、しがみついて必死でやらないと置いて行かれると思って、私ももちろん、ほかのモデルもみんな必死にもがいていましたね。なので、プレッシャーを感じる暇なく、できることを片っ端からやる!みたいな感じでした。
― フォトブックでも「アンチの声が段違いに多かった」と明かしていましたね。
鶴嶋:昔は「何しても言われる…どうしよう」とか、「アンチの声が多い中で、自分はどういう立ち位置に回れば良いんだろう」と思っていました。でも、友だちや家族がずっと褒めてくれていたので、私は近くにいる人たちを信じて、アンチの声は気にしていなかったです。
― そうなのですね!編集長とぶつかったことも何度もあったようで…。
鶴嶋:スイッチが入っちゃったら止まらないんです(苦笑い)。「そのやり方は違くないですか?」とか言っていました。でも、この間編集長と対談した時に、編集長が「ちゃんとした気持ちを毎月ぶつけて来てくれたのは乃愛だけだったよ」と言ってくれたので、私も言って良かったなと思います。
― すごいですね!4年間の中で辛かったなと思うことはありましたか?
鶴嶋:「Popteen」の合宿です。体力がないので、火を起こししたり、アウトドアなことをしたりすることが辛かったなと思います。でも今となったら「あーそんなこともあったな」という思い出になっていますね。
― 誌面では毎月のようにバトルもしていましたが、バトル自体は辛くなかったですか?
鶴嶋:バトル自体は辛くなかったのですが、「JKバトル」で2位になって、初表紙を務めさせていただいたのですが、2位で表紙を飾ることが1番辛かったです。「どうして1位じゃないのに、中途半端な数字で表紙なんだ」と悔しくて泣いて…。早くピン表紙をやろうとバネにしました。
― 意識が強くてかっこいいですね。
鶴嶋:元々前に出るのが苦手なタイプなのですが、「Popteen」では自分から前に行かないといけないので、「Popteen」に入ってから「自分はすごく負けず嫌いだったんだな」と実感しました。
ファンは「いないと生きていけない」
― 1stフォトブック「恋と呼ばせて」は、おしゃれでちょっぴりセクシーな世界観で素敵です!こだわりはありますか?
鶴嶋:編集長と相談しながら、「ここにバラを使うとしたら絶対に赤色が良いです」とか、細かい所にこだわりました。表紙で羽織っているブラウスもなのですが、私の私物が結構使われていたり、企画も出したりしています。私服を使った1週間コーデ企画では、「鶴嶋乃愛と君の1週間」みたいな感じで彼女目線っぽく撮ったり、フィルムカメラで撮った写真を載せたりしました。
― ファンからの画像も載せていたり、鶴嶋さんの直筆メッセージがあったりと、ファンへの思いで溢れたフォトブックだと思いました。鶴嶋さんにとってファンの存在はどんなものですか?
鶴嶋:いないと生きていけないです!本当にファンの方がいてくれるからこそ、お仕事のモチベーションになるし、励みになります。ファンの子たちがいないなんて考えられないので、感謝していますね。
自粛期間で始めたこと
― 前回の仮面ライダーのインタビューの時に「今年は何か新しいことにチャレンジできたら」とおっしゃっていました。最近始めたことはありますか?鶴嶋:新型コロナウイルスの影響で「仮面ライダーゼロワン」の撮影が休止になっていた期間に、いろいろなことを始めました。今までは撮影が詰まっていてやる余裕がなかった家のこととかをしたり、本を読んだりしていました。本は、最近読む時間がなかなかとれていなくて心に余裕がなくなっていたので、自粛期間の1ヶ月で7冊くらい読みましたね。
― すごい!たくさん読みましたね。
鶴嶋:自粛期間も朝5時~6時とかに起きて、紅茶を飲みながら本読んで、優雅に過ごすことを心がけていました。ミステリーものが好きなのですが、最近は人間の気持ちを深く丁寧に描いた小説が好きです。
「1人で抱え込む時間も多かった」葛藤の日々告白
― 「popteen」で活動する4年間でもたくさんの夢を叶えてきたと思いますが、改めて総括して夢を叶える秘訣はなんだと思いますか?鶴嶋:努力を努力だと思わないことです。私は「乃愛ちゃんは努力しているよ」と言ってもらえることが多いのですが、全部自分のためにやっていることなので、自分自身はそれを努力だと思っていないんです。努力を努力と思わずに、自分に自信を持ってやって来たので、これからも貫いていこうと思います。
― 「自分に自信を持つ」「自分を大切にする」ということは、大切なのはわかっていても、できない人もたくさんいると思います。そんな人に鶴嶋さんはどんなアドバイスを送りたいですか?
鶴嶋:私は自分が1番大事なので、嫌なことは嫌、好きなことは好きというのを、自分の中でしっかり区別しています。自分を大切にしないとなったら、自分にストレスをかけちゃって、顔も疲れちゃうし、どんどん心に余裕が無くなって周りにあたっちゃうことも多くなっちゃいますよね…。私もそういう時期があったので、とにかく自分に1番優しくすること!自分に1番に優しくできるのは、自分しかいないと思っています。
― 鶴嶋さんもそういう時期があったのですね。
鶴嶋:ありました。去年辺りのスケジュールがバーッと詰まっている時に、心に余裕が無くなっちゃっていました。何もしていなくても涙が出て、1人で抱え込む時間も多かったです。でもその時に、好きなものを買ったり、忙しい合間を縫ってでも誰かに会ったりして、自分に優しくすることが大事だなと思いました。自分を甘やかす!
― 初めてドラマに出演し始めた時期なども重なっていたのですね…。今は大丈夫ですか?
鶴嶋:今は大丈夫です!最近周りの方からも「表情が柔らかくなったね」と言われることが増えたので「あ、心に余裕ができたんだな」と思っています。
― 「Popteen」卒業後の目標はありますか?
鶴嶋:モデルと女優、どっちもちゃんとやりたい気持ちがあります。これから先、私自身もどうなるかわからないので、ドキドキしていますね。めるる(生見愛瑠)ちゃん、ねおちゃんとか、最近テレビで見かける機会が多いので、「私も頑張らないと!」と刺激になっています。
― これからのご活躍も楽しみにしています!ありがとうございました。
(modelpress編集部)
「Popteen」卒業を発表した“のあにゃん”鶴嶋乃愛さんからモデルプレス読者にメッセージ🌙
— モデルプレス (@modelpress) 2020年8月1日
専属モデルの4年間を回顧…編集長からの言葉とは?@felonyrose__n @Popteen_jp
🔻撮り下ろし写真&インタビューはこちらhttps://t.co/8smflO4r0zhttps://t.co/igYF7cxVbs pic.twitter.com/nLJLEaLfK2
1stフォトブック「恋と呼ばせて」
「鶴嶋乃愛~fuwamilyに捧げる“のあにゃん”初のフォトブック~」として刊行する初のフォトブック「恋と呼ばせて」。「誰にもマネできない表現力を発揮した“エモグラビア”」や「ビンテージ&モードが混在した最新私服コーデ」、「女子が憧れる美肌&カラダをつくるアイテムレビュー」、「鶴嶋乃愛が語る鶴嶋乃愛のものがたり」など鶴嶋らしい内容が盛りだくさん。「Fuwamilyとの愛&絆を詰め込んだ交流企画」とファンとの絆を感じる企画も掲載されている。
鶴嶋乃愛(つるしま・のあ)プロフィール
2001年5月24日生まれ、高知県出身。2016年「Popteen」6月号より専属モデルに加入し、5ヶ月連続表紙を飾るなど看板モデルの1人として活躍した。「仮面ライダーゼロワン」イズ役として注目を集めている。2020年7月31日に1stフォトブック「恋と呼ばせて」(角川春樹事務所)を刊行。8月31日「Popteen」専属モデルを卒業する。
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