山本美月、進化したショートカットのポイントは？眞栄田郷敦の印象明かす＜「あと3回、君に会える」インタビュー＞

山本美月＆眞栄田郷敦『あと3回、君に会える』

同作は、小さな映像制作会社につとめる主人公・玉木楓（山本）と、謎めいた男性・征史郎（眞栄田）とのラブストーリー。イケメンシェフ（工藤阿須加）で有名なキッチンカーの短期バイトで働く征史郎と、シェフの密着取材中に出会った楓が、「大切な人との時間の尊さ」というテーマを軸に繰り広げていく、淡く切ない恋愛物語で、別れと出会いの季節にぴったりな内容になっている。

また『あと3回、君に会える』は、ヒロインの楓目線で物語は進み、地上波放送後に動画配信サービスU-NEXTから独占配信されるもう一つのドラマ『U-NEXT presents 君と会えた10＋3回』は、楓が恋する征史郎目線で描かれており、地上波×配信の組み合わせで、ひとつの物語を視点を切り替えて描くことによって、ストーリーをより立体的にとらえることができる新たな取り組みになっている。

山本美月、映像制作会社ディレクターに

― まず、今回演じる楓はどんな役柄でしょうか？

山本：制作会社で働くちょっとせっかちな20代後半の等身大の女子かなと思います。

― ご自身との共通点や共感する部分はありますか？

山本：少し前は仕事などに対し、色々と楓みたいに焦っていたこともあったんですけど、私は仕事を始めたのがすこし早かったので違う部分もあって、みんなと同じ時期に仕事を始めてたらその世代くらいで悩むことだろうなと思いました。女性のスタッフさん達も結構セリフに共感していましたね。

― 役作りについて工夫した点は？

山本：台本を読むと楓のキャラクターがコミカルに描かれていて、やりすぎると浮いてしまうと思ったので、コミカルになりすぎないように意識しました。周りのキャラが落ち着いた、リアルな感じなので、温度感を合わせられたらと思って台本の範囲内で考えて演じました。

― 仕事中のシーンは、普段現場で接しているスタッフさんの様子が参考になったのではないでしょうか？

山本：誰かをモデルにしたとかはないんですけど、普段いる現場に近いものがあるので「確かにこういう風になっているな」と思っていた気がします。

山本美月、“あと何回会えるか”分かったら…

― 目の前の人と「あと何回会えるか」分かってしまうというストーリーですが、山本さん自身、この能力は身につけたいですか？

山本：いらないです、絶対いらない（即答）。

一同：（笑）

山本：私はすごくネガティブになっちゃうと思います。

― 身につけたくはないと思うんですけど、もし身につけてしまったらどうしますか？

山本：あんまり相手に対して思い入れを持たないようにフラットに接すると思います。

― では演じているときは、悲しみや辛さを想像しながら演じられていた？

山本：どんな悲しみを抱えてきたんだろうなと思いながら演じました。

山本美月、眞栄田郷敦は新田真剣佑と「正反対」

― 今回初共演となった眞栄田さんの印象はいかがでしたか？

山本：皆に対して常にテンションが一定に保たれていて落ち着いたイメージです。

― 撮影の合間はどんなお話をされましたか？

山本：現場がすごく寒かったんですけど、（眞栄田は）全然カイロ貼ってなくて、「大丈夫大丈夫！」って話したり、撮影中に「コーヒー飲めるようになった」と言っていたのを覚えています。お若いのでなんだかすごく年の差を感じました、ジェネレーションギャップ。私も年取ったなぁと（笑）。

― 山本さんはお兄さん（新田真剣佑）とも共演されていますが、全然印象は違いましたか？

山本：びっくりするくらい正反対に思いました！全然違う！

― 工藤さんは2回目の共演なんですよね。

山本：以前はそんなにお話する機会がなくて、勝手に敬語で話していたんですけど、「そういえば同い年だ」となって前回よりもフランクに会話ができた気がします（笑）。

― 山本さんから見てどういう方ですか？

山本：明るくてムードメーカーです。真面目で体育会系で熱血。いつも燃えているのですごいなと思います。役とは全然違いますね。

― そうなんですね！工藤さん演じる澤村洸二は“クールなイケメンシェフ”という設定ですが、あの役に入るのは大変だったかもしれないですね。

山本：結構監督と役について話しているのは見かけました。

― 征史郎、澤村、2人との恋愛模様が描かれますが、山本さん自身はどちらに惹かれますか？

山本：どっちも惹かれないかも…（笑）。

一同：（笑）

山本：究極の2択だったら年齢的に近い澤村さん。征史郎はちょっと年下過ぎるかな。リアルだったらどっちもちょっと癖が強すぎますね（笑）。

山本美月、今回のショートカットのポイントは？

― 今回のヘアスタイルは『ランチ合コン探偵～恋とグルメと謎解きと～』のシンプルなショートカットとはまた違ってオシャレですね。メッシュが入っているのでしょうか？

山本：毛先にエクステをつけて金髪が伸びた感じにしました。ヘアメイクさんが提案してくれたんですけど、ちょうど『ランチ～』が終わる頃で、リアルに髪が伸びてプリンになっていたので毛先に金髪っぽいのを足したらどうかなと。

― ボーイッシュな役柄がショートカットにされたからこそお似合いです。

山本：多分ショートにしたからそういうイメージで頂いたお話なのかなと思います。

― メイクのポイントは？

山本：今回はそんなに濃くしてなくて、ナチュラルメイクです。

― ファッションのポイントも教えて下さい。

山本：基本的に動きやすい格好でスカートは2、3回しか履いてないかな。でも全部オシャレ。メンズの（役柄の）ファッションも素敵で好きでした。

― 普段の山本さんの私服とは近いですか？

山本：うーん、動きやすい格好はよくするんですけど、あそこまでカジュアル過ぎないかな。

― 結構クールな私服のイメージです。

山本：そうですね、普段からあんまり甘い服は着ないです。

山本美月、ショートカットでやってみたい役柄は？

― 今後髪の毛を伸ばす予定は？

山本：次の作品まで伸びるところまで伸ばしてみようかなとは思ってるんですけど、それも終わったらまた考えようかなと。

― 反響がすごいですよね。本当にカッコいいです。

山本：ありがとうございます。意外と（反応が）良いんだなと思いました。でも「CanCam」時代のガーリーな印象の私が良い、という人もきっといるだろうなと思います。

― 周りの友人の反応は？

山本：意外と髪切ってから時間がなくて友達に会えてないんですよ。取材でライターのお友達に会ったときは「いいね！」と言ってくれました。

― この髪型の内にやってみたい作品や役柄はありますか？

山本：ちょっと男と間違われるような役をやってみたいですね。昔よくあったじゃないですか？『桜蘭高校ホスト部』とか『イケパラ』（『花ざかりの君たちへ～イケメン♂パラダイス～』）とか…。そういうのも楽しそうだなと思います。

― ぜひ観てみたいです！

『あと3回、君に会える』見どころは？

― では、最後に視聴者に向けてドラマの見どころをアピールお願いします。

山本：「あと3回会える」ということが見えることで、普通の恋愛ドラマとは違ったドラマになっていると思います。三角関係で「どっちとくっつくの？ワクワク」みたいな部分だけではなく、あと3回会えると分かることで人との出会いとか別れが尊いものになるというか、“空気”みたいな美しいものを感じて欲しいなと思っているのでそういう部分を楽しんで頂けたらと思います。

― 映像も楽しみです。

山本：CM制作に携わっているスタッフさんも多いので映像の美しさにも注目してほしいですね。

― ありがとうございます。放送楽しみにしています。

（modelpress編集部）

山本美月（やまもと・みづき）プロフィール

1991年7月18日生まれ、福岡県出身。20009年、女性ファッション誌「CanCam」の専属モデルとしてデビュー。2011年より女優としても活動を開始。2017年、8年間在籍した「CanCam」の専属モデルを卒業し、一層女優として活躍を広げた。2019年は、初のNHK大河ドラマ「いだてん～東京オリムピック噺～」、ドラマ「レ・ミゼラブル 終わりなき旅路」（フジテレビ系）、「孤高のメス」（WOWOW）、「パーフェクトワールド」（カンテレ・フジテレビ系）、映画「ザ・ファブル」など話題作に出演。2020年は、プラチナイト木曜ドラマF「ランチ合コン探偵～恋とグルメと謎解きと～」（読売テレビ・日本テレビ系）で、地上波連続ドラマ初主演を果たす。公開待機作は映画「糸」（4月24日公開）。