戸田恵梨香/「スカーレット」より(C)NHK

戸田恵梨香「スカーレット」インタビュー<1>食生活変え役作り “朝ドラ”撮影は「贅沢な時間」

2019.09.29 05:00

9月30日スタートの2019年度後期NHK連続テレビ小説「スカーレット」でヒロインを務める女優の戸田恵梨香(31)が、モデルプレスなどのインタビューに応じた。今回は、クランクインから5ヶ月が過ぎた現在の心境、10代を演じる上での役作りなどを語った<1>をお届け。

戸田恵梨香、クランクインから5ヶ月 心境は…?

連続テレビ小説101作目となる本作の物語の舞台は、信楽焼で知られる滋賀・信楽。水橋文美江氏が脚本を手掛け、ヒロイン・川原喜美子が、モノを作り出す情熱と喜びを糧に、がむしゃらな強さと天性の明るさで、懸命に創り、育て、働く女性のオリジナルストーリー。

時代背景は戦後から高度経済成長期まで。戸田は15歳から50歳までを演じる。クランクインから5ヶ月が経ち、現在、15歳から20代前半まで撮影。「この5ヶ月はものすごいスピードで過ぎていった」と振り返り、「5ヶ月という長さを感じない充実した日々を送っています。お芝居としては15歳から20代前半と喜美子も成長していますけど、私としては変化なく楽しくやっています」。

戸田から見た喜美子の魅力は、周りに幸せを与える「愛情深さ」。自身も「見習いたい」とその姿からパワーを得ているようで、「子どもの頃の喜美子が『女にも、意地と誇りはあるんじゃあ!』というシーンがあるんですが、その言葉が大好きです。当時、女性がものを言いにくかった時代に屈託なくそう言える喜美子の無敵さに魅力を感じますし、30代、40代の喜美子を演じるときにも、その心は持っていたいなと思います」と語った。

戸田恵梨香、15歳役は“お米1合半”で役作り 食生活から変える

戸田恵梨香/「スカーレット」より(C)NHK
戸田恵梨香/「スカーレット」より(C)NHK
“朝ドラ”の撮影といえば、多くのヒロイン経験者が「大変」とこぼすほど、厳しい現場であることが有名だが、「体力的には問題なく、風邪を引くこともなく元気にやっています」と順調といった様子。

長丁場ということもあり、食事には気を遣っているそうで、15歳の喜美子を演じるにあたっては「“丸み”がほしかったので、タンパク質よりも炭水化物を多く食べるようにしていました」と見た目から役作り。

「お米は今までも1合食べることがありましたけど、そのときは1合半食べていました」と明かし、週2回のジム通いのほか、「太りにくい体質」のため「病院にいって、自分には何が合うのか徹底的に体質を調べて、食生活を変えました。お腹がムカムカするくらい食べました」と女優魂を覗かせた。

戸田恵梨香“朝ドラ”撮影は「贅沢な時間」

「女優としてのキャリアがどうなるのか知りたくてやることにしました」――“朝ドラ”ヒロインへの挑戦は、好奇心から。

「約10ヶ月同じ女性を演じることはなかなかないですし、それを経たときに自分がどう変化しているのか、どう進化しているのか知りたい。5ヶ月経って感じているのは、全く飽きないということ。もっともっと好きになっていくということ」と戸田の中ですでに変化が生まれているのかもしれない。

多くのキャストが関わっているゆえに「喜美子に出会いと別れがあるように、撮影の中でも出会いと別れがあって、嬉しい瞬間、寂しい瞬間がある」といい、「『この人がずっと現場にいてくれたらいいのに』と思うくらい、楽しいコミュニケーションが生まれる瞬間もあります。皆さんからたくさん笑顔をいただいて、そして支えにもなってくれている。セリフの量も膨大で追い詰められる瞬間もありますが、共演者やスタッフの皆さんの顔を浮かべると、それだけで頑張れる自分がいて、“人の力ってすごいな”と思いながら日々撮影に臨んでいます」と感謝。

「(共演者はそれぞれ)お芝居の方法も違うので、たくさんの方の流儀を見られる楽しさもあって。1クールの撮影では味わえない贅沢な時間を過ごしています」とその表情からは充実感が伺え、「(クランクイン前は)どこまで自分の視野というか世界が広がるんだろうと期待感を持っていたんですが、今は私の中で色々な踏ん切りが着くんじゃないかと予想しています。底の見えない、壁の見えない精神が持てる人間になれたらいいなと思います」とクランクアップ後の自分の姿を想像し、胸を弾ませていた。

※<2>は陶芸への思い、幼馴染役の大島優子、林遣都との秘話などを語る。(modelpress編集部)

「スカーレット」第1週あらすじ

滋賀・信楽の女性陶芸家・川原喜美子(戸田恵梨香)。土と炎に向き合う女の物語。昭和22年9歳の喜美子(川島夕空)は、父の常治(北村一輝)、母のマツ(富田靖子)、二人の妹と共に大阪からやってきた。貧しいながらも楽しい信楽での生活が始まる。焼物の町・信楽で、喜美子は信楽焼に出会う。だが今の喜美子は学校へ通い、妹たちの面倒を見て、家事を手伝うことで精一杯。ある日、父が草間宗一郎(佐藤隆太)という青年を連れてくる。

戸田恵梨香(とだ・えりか)プロフィール

1988年8月17日生まれ、兵庫県出身。2006年に漫画「DEATH NOTE」を原作とした話題作「デスノート」で映画初出演。2007年には「ライアーゲーム」(フジテレビ系)で連続テレビドラマ初主演(松田翔太とのW主演)を務める。以降、数々の話題作に出演。「SPEC」シリーズ、「コード・ブルー」シリーズなど多くの代表作を持つ。

近年の主な出演作は、ドラマ「大恋愛〜僕を忘れる君と」(TBS系、2018年)、映画「あの日のオルガン」(2019年)など。今後は、9月30日放送スタートのNHK連続テレビ小説「スカーレット」ほか、映画「最初の晩餐」(11月1日公開)の公開が控える。
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